赤ずきん、旅の途中で死体と出会う
監督 福田雄一
原作 青柳碧人
脚本 鎌田哲生
Netflix オリジナル作品
映画「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う」
この作品は、クッキーとワインを持って旅に出た赤ずきんが、シンデレラと出会いによって、その町で起きた殺人事件に巻き込まれていくお話です。
シンプルな童話の実写というよりは、ブラックでコミカルなストーリー展開は、まさに童話という感じで、スッキリと整頓されてお話は進んでいきます。
原作のブラックさと、監督の福田さんのコミカルで、いい意味で雑な演出の中に、橋本環奈という女優がとてもよくハマっていました。
赤ずきん役の橋本環奈は、はまり役だったと言っていいと思います。
ビジュアルも、赤ずきんちゃんという、絵本の中の世界から飛び出してきたような、昔のヨーロッパで息づいていたであろう少女の上品さと快活さがバランスよく体現されていました。
そこに、中立の立場で冷静に動き回り落ち着いたトーンで事件を解き明かしていく探偵の役が、ぴったりとっ調和がとれていて、
ズレがない感じが、童話の実写として当然生まれるであろう違和感を感じることなく、映画の世界観にことが出来ました。
赤ずきん、探偵、橋本環奈の三位一体が、まさにシンデレラフィットでした⋆
(うまくない💧)
童話の世界で繰り広げられる、世界観、服装、装飾、町や森の風景、お城造形などなど。
バランスが取れていて、華美過ぎず、質素過ぎず、賑やか過ぎず、おとなしすぎず…、という感じが、最近の日本映画ぽかったです。
今回この映画は、海外での評価が高いというニュースを見ました。
その理由を自分なりの解釈ですが、
終盤、事件解決のカギとして、上げられる人物像が、
今世界中で取り上げられている、社会問題と切ってはきれない、生い立ちという運命を背負いながら、弱い者の立場を取り巻く悲しい環境故の、
結末や物語に、やりきれなくなります。
きっと、海外の人たちはそこに焦点を当ててみたときに、この作品が伝えようとした重い思いみたいなものをメッセージとして受け取ったなじゃないかな?
と、思いました。
原作だと、複数の童話の世界を下敷きに、探偵赤ずきんが活躍していくようです。
今回は、そのシンデレラ版でした。
原作を読んでいないので、分かりませんが、福田監督は、そんな深いテーマで描いていいないんじゃないかな?
とも、思いました。
いい意味で✨
ではでは、ありがとうございました。
合掌。
@スター@