童話の戒め。読書の秋
今年は年始から主にコロナの影響で例年とは違う一年になりました。
いや、毎年成長したり学んだりしないといけないから違う一年じゃないといけないんだけど、まぁ今年は明らかに世の中全体がまるっと変わった本当に「変化の年」でした。
個人的ニュースは仕事で異動があり、今までと仕事の仕方、考え方、人との付き合い方、求められる成果・・・など挙げだしたらキリがない程、本当に全部が変わりました。
でもこれをチャンスと思ってきちんと自分の力にしたいです。
さて、そんな最近ですが、今日は本を読んで、料理をしてと久しぶりにゆっくりと過ごしました。
読んだのはこちら。「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」青柳碧人
表紙とタイトルのインパクトがすごかったので買いました。面白かったです。私童話好きなんですよ。昔から絵本の童話を本当に何度も読みました。アンデルセン、グリム童話。あとギリシャ神話。その延長なのかディズニーも好きです。
なんですかね。童話の中に潜む何とも言えない気味の悪さ。可愛いだけの話じゃない、もちろん全くきれいな部分しか見せない童話もありますが、やっぱり原作に近い程、きれいごとだけじゃない、大人の意地悪さや生きることが困難だった当時の事情、子供の知恵を使って生き延びる生命力。嫉妬、妬み、孤独、復讐…。
誰かがする酷いことに対して「こんなことありえない!あってはいけない!」と正義を振りかざすのは結構ですが、じゃあ口だけじゃなくて助けてよ。となるその心境も納得です。
「同情するなら金をくれ」
あの名言の意味が今ならわかります。
自分のことで精一杯。助け合いができる豊かな国を築けた王様や城主が歴史に残り、今でも讃えられるのも納得です。
と言う感じに、知るほどに魅力を感じてしまうのですよ。そして大体王子が変態なの、あれなんなんですかね。ちやほやされて育つととんでもない大人になってるぞ。ってなんかの戒めなんですかね。
それは置いといて。
こちらの本は一冊通しでストーリーがつながっています。
読み切ったら「なるほど」となる達成感もあります。つながっているけど1話完結型でもあるので、一気読みしないといけないプレッシャーがないのがいいです。
あとカバー裏の紙にこだわりがあるのがまたすばらしい。可愛い。
ディスるつもりはないのだけど、オーロラ姫ってのは本当に突っ込みどころの多い人生だなぁと思うております。ていうか振り回されすぎてて気の毒・・・。
マッチ売りの少女の話は野望の持ち方を間違えなければいい方向へいったのにね。という謎の傍観者目線。
童話ってなんやかんや昔も今も変わらない、戒めを問うてる部分もあるからいくつになっても読めるんだと思う。
あと「むかしむかしあるところに死体がありました。」が面白そうなのでまた買って読みたいと思います。