早期に対応!アルツハイマー病の「3つの脅威」②
前月では、アミロイドβの蓄積が、アルツハイマー病の原因となること。
アミロイドβの蓄積の原因は、まだ完全には解明されていないが、4つの原因をあげさせてもらいました。
特に、私たちがもっとも注目している要因は、「炎症」「栄養不足」「毒素」で、その中の「炎症」を起こさないために気をつけるべき食べ物をお伝えいたしました。
今回は、「栄養不足」について、見ていきたいと思いますが、前頁で「睡眠」を取り上げたので、「睡眠」とアミロイドβの関係もお伝えしておきます。
睡眠中にアルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβが脳の中で洗い流されることが最近わかりました。
つまり、睡眠不足の人はアミロイドβが洗い流せずドンドン溜まっていくということです。怖いですね~
健康寿命を延ばし、アルツハイマー病のリスクを下げる「睡眠」。適切な睡眠時間は、6~8時間が目安とされています。
では、ここからは「栄養不足」について
① ホモシステインを代謝する栄養不足
皆さんはホモシステインという成分がどういったものかご存じでしょうか?
悪玉アミノ酸と呼ばれる「ホモシステイン」。
ホモシステインは、アミノ酸であるメチオニンを含む
ナッツ、牛肉、ラム肉、豚肉、チーズ、魚、貝類、豆類、卵、乳製品など、つまりタンパク質の摂取に由来しています。
メチオニンはホモシステインに変換され、再び元のメチオニンや、髪、爪、肌などの材料となるシステインに変換されます。(図参照)
ホモシステインが過剰になると様々な病気の引き金になり、アルツハイマー病の重大要因であると言われています。
ホモシステインが関連する疾患
● 認知症(アルツハイマー)
● 動脈硬化
● 心疾患
● 脳血管疾患
● 高血圧
● 骨折
体内のホモシステインが増加する原因は
● 加齢
● 生活習慣 (喫煙やコーヒー摂取)
● ホモシステイン代謝に必要な栄養が不足している
ホモシステインをきちんと代謝して、値を低く最適に保つには、ビタミンB6、葉酸(ビタミンB9)、ビタミンB12が十分な水準にある必要があります。
●ビタミンB6 ・・・ホモシステインがシステインに変換される時に必要な栄養素です。
●葉酸(ビタミンB9)・・・ホモシステインがメチオニンへと戻るサイクルに必要な栄養素です。
●ビタミンB12・・・葉酸が働くには、ビタミンB12の助けが必要です。
② ビタミンD不足
ビタミンDは、体内へのカルシウムの吸収や骨の成長の促進、血中カルシウム濃度の調整のほか、免疫機能を調整してアレルギーや炎症を緩和したり、うつや不安を和らげたり重要な働きをする栄養素の1つです。
2012年、Neurology(神経学)という医学雑誌に認知機能低下や認知症がビタミンD欠乏と関連していることが報告されています。また、2022年のアメリカのタフツ大学ジーン・メイヤーUSDA加齢人間栄養研究センターの研究グループの報告によると、脳内のビタミンDの量が多い高齢者は明晰な頭脳が維持される可能性が高いと発表されているほど、脳にとって重要な栄養素なのです。
ビタミンDは、紫外線を浴びれば体内で合成できますが、現代人は屋外で働く時間が減り、また日焼け止めを塗って外出する方も多く、昔に比べれば体内でのビタミンDの量は減っていると思われます。
③ ビタミンE不足
実は脳は大部分が脂肪でできているので、脂肪を酸化させるフリーラジカルにとっては格好の標的になります。
ビタミンEの大部分は脂肪酸がびっしり詰まっている細胞膜を住家としており、そこで脂肪を酸化させるフリーラジカルと戦い、防御してくれています。その働きが最も重要になってくる場所が脳なのです。
脳の細胞膜が酸化されたり、ダメージを受けたりすると、歪められた情報が発信されたり、記憶力の低下などがおこります。実際、ビタミンE欠乏の最初の兆候は神経学的なトラブルです。
④ ビタミンB1不足
ビタミンB1は記憶の形成に必須で、ビタミンB1不足は物忘れに関与しています。
これらのビタミンだけでなく、ビタミンCをはじめ他のビタミンも脳にとってなくてはならない仕事をしています。
ビタミンだけだなく、ミネラルもそうです。
そして加齢とともに減少していくアルファリポ酸、コエンザイムQ10などの抗酸化物質は、脳にとって最も頼りになり守護神のような存在の栄養素なのです。
アルファリポ酸は、特殊な分子構造をしているので、油にも水にも溶けることで、体内で最も必要な場所で力を発揮してくれます。
フリーラジカルの中でも脳細胞にとっては最大の脅威となる窒素ラジカルをアルファリポ酸は中和させる働きをします。
コエンザイムQ10は、脳を「正常な」老化から守り、老化に伴って発生する深刻な脳の疾患を予防する上で、不可欠の活力剤、若返り剤となります。
フラボノイドのイチョウ葉エキスは脳を守るさまざまな特性が知られています。脳にとって最も危険な二種類のフリーラジカルと言えるスーパーオキシドとヒドロキシル・ラジカルを見事に退治してくれますし、炎症を誘発して、脳の血管や脳細胞にダメージを当たれる酸化窒素のフリーラジカルも中和してくれます。
まだまだご紹介したい栄養素はあるのですが、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質、フラボノイド・・・
それらは、NUTRA VITAとNUTRA BK9にたっぷり 配合されています。
やっぱり、このコンビは最強ですね!!