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子どもにも広がる「ロコモティブシンドローム」リスク

最近、子どもたちが思いもよらない大けがをするケースが増えています。

その一因として、運動機能が低下する「ロコモティブシンドローム」(ロコモ)が子どもにも広がっていることが指摘されています。

通常、ロコモは中高年の問題とされますが、現代の子どもたちにもリスクがあるのです。

驚いてしまいますよね!!

ロコモ(ロコモティブシンドローム)とは?

ロコモとは、運動器の障害によって「立つ」「歩く」といった機能(移動機能)が低下している状態を指します。
この言葉は2007年に日本整形外科学会が提唱したもので、当初は高齢者を対象としていました。
しかし、最近では子どもの運動不足や生活習慣の変化により、子どもにも同様の症状が見られるようになり、「子どもロコモ」と呼ばれています。

子どもロコモの具体的な症状

・姿勢が悪く、疲れやすい
・転んだときに手が出ず、顔をぶつける
・床を雑巾がけする際に手で体を支えられず、転ぶ
・しゃがむのが苦手で、和式トイレが使えない
・骨折しやすい

これらの症状は、運動の基本的な動作ができない子どもたちが増えていることを示しています。

子どもロコモの原因

子どもロコモの主な原因としては、以下のような点が挙げられます。

・ゲームの普及や外遊び場の減少により、子どもたちが外で遊ばなくなった
・コロナ禍により運動の機会が減少し、その  生活習慣が定着してしまった
・姿勢の悪さが助長された

子どもロコモのチェック方法

子どもロコモかどうかを判断するには、以下の項目をチェックします。

・5秒以上ふらつかずに片足立ちができない
・しゃがみ込むときに途中で止まったり、後ろに転んだりする
・両手を上げたときに手の先から肩にかけて 垂直にならない
・立って体を前にかがめた際にひざを伸ばしたまま手の指を床につけることができない

1つでも該当する場合、「子どもロコモ」が疑われます。

予防と改善策

子どもロコモは、ストレッチや体操などの適切な運動を続けることで予防や改善が見込まれます。また、姿勢を見直すことも重要です。

実際の改善事例ある小学2年生の男の子は、体育の授業で跳び箱をした際に小指の付け根を骨折し、姿勢が悪いことから子どもロコモが疑われました。
背骨と太ももが直角になるよう意識して椅子に座ることや、肩甲骨などを動かすストレッチを続けたところ、1週間ほどで改善が見られたそうです。

体が成長する大切な時期に「子どもロコモ」になると、関節などの病気や、骨が弱くなる「骨粗しょう症(こつそしょうしょう)」になったり、そのまま何もしないでおくと、将来(しょうらい)ねたきりになることも…。

夏休み真っただ中、エアコンが効いた部屋で過ごす方が快適だとは思いますが、子供たちには、しっかり汗をかいて、体を動かして、遊ぶ時間を多くもってもらいたいですよね。

適度な運動や外での活動が、子どもたちの健康な成長をサポートし、「子どもロコモ」を予防する大切なステップとなります。

子供たちには日常生活の中で楽しく体を動かす習慣をつけてあげるようにしてください。
子供のうちから将来の「ねたきり状態」を心配しなくてもよいように!!


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