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【5-6】「使い続ける」という守り方。文化と芸術が生まれる古民家「耕心館」[瑞穂町]
みなさん、こんにちは。かわばたです。
最近、家に一輪挿しを飾っています。今はラナンキュラスというオレンジの花で、無味乾燥な部屋に彩りを与えてくれるので、ちょっと民度が上がった気になれます。
さて、今回ご紹介するのは
歴史を感じる建物が活用された社会教育施設
「耕心館(こうしんかん)」
です。
字面はちょっと難しそうな施設ですが、簡単に紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
■原型は江戸時代末期の和洋折衷な建造物!
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72648266/picture_pc_a55becf16f61503bc655dd8c66e04977.jpg?width=1200)
耕心館とは、瑞穂町立の社会教育施設です。
コンサートができる多目的大広間や展示ギャラリー、食事会や会議に使える和室や洋室などを借りることができます。
母屋の原型は江戸時代末期のもので、当時は豪農の家だったそうです。その後、醤油製造業と養蚕業が営まれました。養蚕業のなごりは屋根構造に見る事ができるそうです。
昭和50年代には、フランス料理店として大幅に改装。その後、平成12年に瑞穂町が取得し、社会教育施設として整備されました。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72648357/picture_pc_4407ef9667053f26e3196e7b2da0031e.jpg?width=1200)
[1階くつろぎの間]
江戸時代から様々な人に使われ、その度に手が加えられた結果、現在の和洋折衷な建造物ができたということです。
夜のライトアップされた庭園も美しい~
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72648207/picture_pc_20b83b40f83eed945c6ff3323763c0d4.jpg?width=1200)
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72648231/picture_pc_dcc716a98557b4335f1119d492e2d284.jpg?width=1200)
■社会教育施設ってなに?
ここで簡単に社会教育施設についてご紹介です。
そもそも「社会教育」とは何か?
「社会教育法」では、
学校教育法又は就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律に基づき、学校の教育課程として行われる教育活動を除き、主として青少年及び成人に対して行われる組織的な教育活動(体育及びレクリエーションの活動を含む。)
と定義されています。つまり、学校や幼稚園以外で行われる組織的な教育活動すべてを「社会教育」と呼ぶのです。
この社会教育のための施設が「社会教育施設」であり、代表的なのは公民館や図書館、博物館、体育館です。運動系は「社会体育」なんて呼ばれることも。ちなみに、以前紹介した【5-4】けやき館は耕心館のすぐ隣にあり、こちらも社会教育施設です。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72650933/picture_pc_7329e06dfeb59f8de9be02066f7a2411.jpg?width=1200)
これらの施設について「生涯学習」という言葉をイメージする方が多いかもしれませんが、社会「教育」と生涯「学習」は異なるものです。
ここまで読んで「結局、社会教育ってなんぞや?」と関心を持った方は「社会教育士」のホームページを見てみてください。最近できたページで、イラストたっぷり、見た目もお洒落で楽しいですよ!
■優雅な気分で食事を楽しむ。
部屋を借りる以外にも、1階くつろぎの間ではなんと、ご飯やお茶を楽しむことができます。活動の後に、1階に降りて食事会という使い方もいいですね。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72650893/picture_pc_87fbf4510c3d08f7d948ba9605805110.jpg?width=1200)
今回は夕飯でお邪魔しました。
私が頼んだのは「イタリアントマトスパゲティ」(700円)です。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72651218/picture_pc_7409cc7c33187fbf7474295465350013.jpg?width=1200)
トマトの酸味とほのかに香るオリーブ。
あつあつを口いっぱいにほおばれば、トマトの幸せいっぱい。
オリーブがアクセントになって美味しかったです。
バックスリーさんは、「和風ハンバーグ」(800円)でした。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72651431/picture_pc_c30f8ec1f16aad87fe4a4773c12ff2b1.jpg?width=1200)
付け合わせがたくさんあるのがうれしポイントですね!
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72652090/picture_pc_40e6d6bbd290c1db096890b191c10872.jpg?width=1200)
デザートはレジ横のショーケースから選べます。
私は「モンブラン」をバックスリーさんは「リンゴタルト」をチョイス。
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72651674/picture_pc_6fb070a8ff3a359ce85c8db313079c86.jpg?width=1200)
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72651809/picture_pc_fbe8fa9c80d074cdf75c738f9d7e5d0b.jpg?width=1200)
土台は厚めのタルト。さっぱり生クリームとしっとりマロンクリーム。
小さいながらも、全体的にしっかりしていて、満足感のあるモンブランでした。(断面汚すぎですね、すみません)
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72652013/picture_pc_021f97b8d6c1d40d497238c8816fdd24.jpg?width=1200)
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72652181/picture_pc_48d213d4ed81c6f894c4b8c71f95dfa6.jpg?width=1200)
1階は天井も高く、ちょっといい料理店に来たような、ゴージャスな雰囲気を感じる事ができます。
今回は朝から自転車で爆走し、2人ともヘトヘトだったのでがっつり癒されました。
■まとめ
和洋折衷な耕心館、いかがでしたでしょうか?
公立とは思えない綺麗な施設で、芸術活動や趣味の活動、そして食事会などいろいろな楽しみ方ができる施設でした。
「文化を守る」というと、ずっと同じ方法でやり方を変えないで続けていくというイメージがありましたが、「時代にあわせて使い方を変える」というのも文化を守り、繋げていく一つの方法なのではないかなと感じました。
「変えてはいけないところ」と「変えなきゃいけないところ」をみんなで考えていくことが大切なのではないでしょうか。
![画像15](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72653474/picture_pc_02de5257392a9711d5fda2812d750019.jpg?width=1200)
さて、次回の探してみNut-s!は、
延喜式にも名を遺す古社「阿豆佐味天神社」
をご紹介。お楽しみに~
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72653398/picture_pc_afaa4a18b81736132b9cb9444a7199bc.jpg?width=1200)
【参考】
・耕心館ホームページ
・e-Gov法令検索「社会教育法」
・社会教育士ホームページ
・耕心館パンフレット
文責:かわばた