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地域を歩くときに心がけているコト
いつも車で通り過ぎていた場所を
今日は歩いてみよう。
毎朝、電車の窓から見える
あの建物はなんだろう?
日常にちりばめられているちょっと面白いコトには「歩くこと」で出会えるかもしれません。そんな「地域歩き」を素敵なものにするために、私たちが心がけていることを少し紹介します。
■そこで暮らす人たちを尊重する
地域には地域のルールがあります。それを知ろうとしないのは、地域歩きではありません。
人の畑や土地にはズカズカと入らない。道端で人と出会ったら気持ちの良いあいさつ。あいさつから始まる立ち話とかが面白かったりします。
また最近、観光化がすすむお祭りやお囃子ですが、本来は観客を楽しませるためのエンターテイメントではありません。その地域の人たちがご先祖様から受け継いできた、とてもとても大切なものです。
そういった地域に息づく伝統や文化にはやさしい気持ちで接するということを心がけています。
■「旅の恥はかき捨て」なんてことはない
当たり前ですが、観光地とよばれる地域にもそこで暮らす人たちがいます。都会のマンションに住む人と同じように、朝起きて、昼はたらき、夜眠りについています。
私たちにとっては「見て、たのしむ」場所であっても、彼らにとっては「暮らしている」場所なのです。
「旅の恥はかき捨て」という言葉がありますが、かき捨てられた恥は一体どこへ行くのでしょうか?地域に恥をかき捨てないに気をつけています。
■文化財をたのしむ時は、ちょっと背筋をのばす
お寺や神社は、地域で守っている大切な場所です。門をくぐるときは一礼して、敷居は踏まない。まずは参拝して神様や仏様にお邪魔しますと参拝する。ついつい目当てのものに行きがちですが、あいさつは大切です。
まぁ、人の家にお邪魔するのにあいさつもせずに入っていくのは失礼ですよね。ちょっと考えれば自然なコトです。
また、文化財全般にいえることのひとつが火に弱いことです。文化財に関する法律で「文化財保護法」がありますが、これは昭和24年に法隆寺金堂壁画が火災により焼損したことがキッカケで制定されました。
何百年と受け継がれてきた文化財が一瞬で灰になってしまいます。ろうそくなどの裸火はもちろんタバコなども厳禁。かけがえのない文化財をたのしむ時は、ちょっと背筋が伸びる思いです。
■文献を大切にする
ブログを書くにあたっては地域できいたことに加えて、様々な文献を参考にしています。
今時「インターネットでなんでも分かる」と思いがちですが、はっきり言ってインターネットは嘘が多いです。名のらずに誰もが思ったことを発信できるインターネットでは、「どこかの誰かが言ったこと」が、さも真実であるかのように切り取られてしまうことがあります。私たちはこれを「歴史が変えられた時」と呼んでいます。
また、特に西多摩などの地域についての情報はローカル過ぎてインターネットに無いことも多いのです。そんな時の文献の頼もしさと言ったら…。図書館のありがたみを改めて感じます。ありがとう図書館。
記事の最後にはその記事で参考にした文献をのせています。興味のある方は、参考文献も合わせてみてみてください。自分で調べてみるとまた違った発見がありますよ!
■まとめ
色々細かく書きましたが、一番大切なのは
「相手に敬意を持って接する」
ということだと思います。
地域に興味と敬意を…。
それでは、素敵な地域歩きにでかけましょう!
文責:かわばた