「すごい人」という分断線を消しにいく。私がLadyknows Fes 2019に行った理由。
こんばんは。
今日はLadyknows Fes 2019の「令和時代の(女性)クリエイター談義」というトークイベントに行ってきました。
わたしがこのイベントを知ったのは、3日前。
Twitterで流れてきたこのnoteを読んだことがきっかけでした。
Ladyknows代表の辻愛沙子さんの、イベントにかける熱い想いが6000字に渡って綴られていました。
(とっても素敵な熱い想いが綴られているので、未読の方はぜひ読んでいただきたいです。後半泣きそうになります。)
読み始めて最初に思ったのが、「あ、同い年。」ということでした。
そして読み進めるうちに、なんでもないような心の表面に見せつつ、水面下で攻防が繰り広げられるのを感じました。
「同い年なのにすごいなぁ。遥か先にいる、遠い人だ。」
「自分は自分。辻さんは辻さん。比べる必要はないのだ。」
「ああでも、私はここへは行けないだろうな。」
羨望や、嫉妬、尊敬、そして自分と比べた劣等感、不甲斐なさ。
それらを何でもなくしようとする、正論に見せかけた心の防衛反応、言い訳の数々。
「すごい人」には変わりないのですが、それにより自分と線引しようとする心の働きに危機感を覚えました。
「一度会わなければならない」と強く思いました。
会わなければ。
彼女が現実にいる人で、間違いなく現実の世界でもがき苦しみ、輝きながら進んでいる人であると、この目に映さなければ。
「遠くにいるすごい人」のままでいさせてはならない。
そうでないと、わたしはここで腐ってしまう、と感じました。
そこで、辻さんが登壇するイベントで、かつ同世代のクリエイター女子が参加するこのトークイベントの回を選び行ってきました。
会社の業務を調整し、開演ギリギリの時間に滑り込み成功。
イベントが始まり、ゲストの枝優花さん、ぷるこさん、そして辻愛沙子さんが入場してきました。
枝優花さん
25歳。少女邂逅など数々のヒット作を次々生み出す新進気鋭の映画監督・写真家。
ぷるこさん
20歳。Youtuberを経て自身のアパレルブランドLOLIPOPKNIFE TOKYOをプロデュースする。
辻愛沙子さん
23歳。Ladyknows代表でありクリエイティブディレクターとして広告を手がける。
まず
「あ、みんな現実にいる人だ。」
と謎の安心感を得ました。(そしてみんなかわいい・・・!眼福でした。)
辻さんをモデレーターに、話が進んでいきます。
今回のイベントタイトルを「令和時代の(女性)クリエイター談義」としたのには、
女性クリエイターというキャッチーさを受け入れつつも、かすかな違和感に抵抗する意味合いがあったそうです。
わたし自身未だ「クリエイターとは・・・?」という段階の人間なのですが、話の中には印象的な部分がいくつもありました。
①周囲から向けられるイメージと不均衡、開拓者としての生き方
②コンテンツが先行して未来が変わるという実感と信念
③コンテンツの受け手に潜む分断解消の模索
「女子大生」や「若い女の子」と「ビジネス」「クリエイティブ」は現在相反するものとして表現されがちであり、ある種そこに価値を見いだされています。
ものづくりのハードさは他のクリエイターと同様に感じているのに、
これまで先人たち(多くは男性の社会人)が作り上げてきた業界では、次世代のやり方は「チャラく」「正統派でない」ように見られてしまう。
しかし、正解は1つじゃない時代。
いろいろなルートを模索していいじゃないか、と矢面に立ちながら、風穴をあけに行っている3人の女の子がそこにいました。
勿論、作品に没頭している瞬間も、お洒落をしてしてカフェに行くときもある。
常々「女であるか、クリエイターであるか」を迫られる感覚にさらされていると話していました。
また、コンテンツが先行して世界を変えるという話も出ました。
実写版「アラジン」に代表されるような、ディズニープリンセスの変遷。
日本で言えば、プリキュアやセーラームーンの誕生。
そんなコンテンツを見て育った世代が、次の社会を作っていく。
そのためのクリエイティブであるという話は、非常に視座が高くものづくりへの考え方を改めさせられる感覚でした。
最後に、現在の社会の手触りの話が出ました。
変えたくても、変わることに対する許容感が薄い。
これまでの業界を作ってきた男性はどこか責められているような気持ちになるし、
女性は女性で「私はフェミニストとは違う」と言い出すようになる。
いろいろな分断があらゆる場所で起こっている。
どういう届け方なら、多くの人に気持ちよく届くのか?
それを考え続ける必要がある、とトークイベントは締められました。
ー。ー。ー。ー。ー。ー。ー。ー。
コミュ障&チキンなので、辻さんと直接お話することは出来ませんでしたが、少しだけですが同じ空間で、同じ時を過ごしました。
時間が許す限り会場をまわり、思いのこもった展示ブースを見ました。空間を体験しました。
「すごいなぁ」で思考が止まるのではなく、「何がすごいのか」「そのすごさはどう作られているのか」を考えている自分がいました。
最初あった「すごい人」という分断線と羨望諸々はほぼ消え、
純粋な尊敬・応援の気持ちと、自分も目の前のことを愚直にやっていくぞ、という気持ちになれました。
今の段階で自分はまだまだ視野が狭く、視座も低いのだと痛感できたことは、本当に良かったと思います。
このイベントに出会わせてくれてありがとう。Twitter感謝。
心の底から、行ってよかった。
これから少しずつでもいいから殻を破り、視座をあげていきたいと思います。
Ladyknowsの皆さんの想いが詰まった知的かわいい空間は、10月11日(金)まで開催しています。気になっている人はぜひ訪れてみてください!
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