
【完全公開はnoteだけ!!】あっという間にすぐ書ける!痩せ・るい痩のらくらくアセスメント
2025.2.16更新
「あっという間にすぐ書ける!○○のらくらくアセスメント」は、誰でもすぐに質の高いアセスメントができる様に作成しています。アセスメントに関する詳しい内容はなんでなんだの看護過程ガイドブックを参照ください。また、しっかり整理整頓!情報収集の素、もっと楽々コピペで立案!標準看護計画&症状別看護計画、サクッとまるわかり!疾患別看護診断と一緒に使うとより効果的にご活用いただけます。
■記事の内容をすべて見たい方は、なんでなんだナーシングのメンバーシップに参加してね!
■なんでなんだナーシングの使い方は以下の様な流れになっています。

痩せ・るい痩を評価する領域
ゴードンの機能的健康パターン:栄養-代謝パターン
ヘンダーソンの14の基本的欲求:適切に飲食する
痩せ・るい痩とは
痩せには単純性痩せと症候性痩せの2つがある
-単純性痩せ:身体機能に異常がない体質的な痩せの事を言う。
-症候性痩せ:原因疾患が明らかな痩せの事を言う。供給されるエネルギーの不足要因と消費されるエネルギーの増加要因に分かれる。
痩せは 摂供給されるエネルギー < 消費されるエネルギー の状態が持続した時に生じる。この状態が続くと、はじめに肝臓に貯蔵されているグリコーゲンが分解され、全身にブドウ糖が供給される。ブドウ糖が枯渇すると、次に体内の脂肪と蛋白質の分解が始まり、次第に体重が減少してるい痩となる。
るい痩とは、病的に痩せた状態の事を言う。診断基準として以下の2つがある。
-標準体重を20%以上下回る
-6ヶ月以内に10%以上体重減少する
一般的に痩せの判定はBMI18.5未満であるが、るい痩はBMI17以下とされている。
痩せ・るい痩に必須の情報収集項目
痩せ・るい痩が起こる原因や誘因
痩せ始めた時期
痩せ始めてから現在までの経過
体重の変化、体重減少の速度
痩せ・るい痩の随伴症状の有無と程度(食欲低下、味覚の変化、味覚障害、下痢、便秘、腹痛、悪心・嘔吐、筋力低下、骨の突出、皮膚の乾燥、粘膜の炎症、易疲労感、脱力感、倦怠感、不眠、体温低下、頭重感、めまい、ふらつき、月経異常、注意力低下、思考力低下、集中力低下など)
痩せ・るい痩の原因疾患特定に関する検査データ(内分泌機能検査、消化管機能検査、尿検査、便検査、胸・腹部レントゲン、腹部超音波、心理検査など)
全身状態の評価に関する検査データ(血液検査)
痩せ・るい痩に対する治療の有無(食事療法、安静療法、薬物療法、精神療法、心理療法など)
痩せ・るい痩に対する治療の効果
痩せ・るい痩に対する患者や家族の反応
痩せ・るい痩のアセスメント定型文
アセスメントの基本的な流れと書き方
アセスメントの基本的な流れと書き方は次の様になります。
1.患者の状態の判断
【患者の情報】から患者の状態は適切ではない・異常である(正常ではない)。
2.根拠の記載
判断した患者の状態は【判断した根拠や理由】によって生じている。
3.実在型問題の記載
現在、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】により【実在型】の看護問題が起きており、【実在型】の看護問題を挙げる。
現在、【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】の随伴症状により【実在型】の看護問題が起きており、【実在型】の看護問題を挙げる。
4.今後の見通し、リスク型問題の記載
今後、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】により
【リスク型】の看護問題が起きる可能性があり、【リスク型】の看護問題を挙げる。
今後、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】の随伴症状により【リスク型】の看護問題が起きる可能性があり、【リスク型】の看護問題を挙げる。
作成の方法
・1~4をつなぎ合わせてアセスメントを作成してください。
・【 】の中には具体的な内容を記入するか、項目の中から選択してください。
・( )は表現の言い換えになります。両方または使いやすい方を選択してください。
アセスメント作成時の注意点
定型文をそのまま記入する際は、るい痩の診断基準に応じて痩せかるい痩かを選択して記入してください。
痩せの場合:Aさんは2023年2月から、痩せが出現し~…。
るい痩の場合:Aさんは2023年2月から、るい痩が出現し~…。
1.患者の状態の判断
■患者の状態
Aさんは【痩せ始めた時期】から【痩せ始めてから現在までの経過を記入】。現在は【いまの状態を記入】である。
検査データは【異常な検査データ、画像などの結果を記入】である。
この痩せ・るい痩は【痩せ・るい痩の原因】による単純性痩せである。
この痩せ・るい痩は【痩せ・るい痩の原因疾患特定に関する検査データ】から【原因疾患】による【供給されるエネルギーの不足要因、消費されるエネルギーの増加要因】による症候性痩せである。
■介入の有無
痩せ・るい痩に対しては【治療、ケアなどの対策】が行われている。
痩せ・るい痩に対しては【治療、ケアなどの対策】が行われているが効果は十分ではない。
痩せ・るい痩に対しては【治療、ケアなどの対策】が行われており【効果を具体的に記入】。
■患者・家族の思い、認識
Aさん(Aさんの家族)は痩せ・るい痩について【患者の反応(家族の反応)】と【話している、認識している】。
■適切・不適切の判断
(ゴードンの場合)
これらの事から、痩せ・るい痩である状態は適切な状態とは言えない。
(ヘンダーソンの場合)
これらの事から、痩せ・るい痩である状態は異常な状態である。(正常な状態とは言えない。)
2.根拠の記載
■食事性要因による痩せ・るい痩(単純性やせ)
この痩せ・るい痩は【偏った食生活、嗜好、減食など】により栄養が不足し、供給されるエネルギーより消費されるエネルギーが上回っている状態が続いている事により生じている。
■精神心理的要因による痩せ・るい痩(単純性やせ)
この痩せ・るい痩は【ストレス、悩みなど】によって精神機能が不安定になり、交感神経の緊張状態を引き起こして食欲不振となった事により生じている。
■視床下部性による痩せ・るい痩(供給されるエネルギーの不足要因による症候性痩せ)
この痩せ・るい痩は【視床下部腫瘍】により摂食(空腹)中枢が侵食・破壊されて食欲不振となった事で生じている。
■食べ物の取り込みから嚥下までの問題による痩せ・るい痩(供給されるエネルギーの不足要因による症候性痩せ)
この痩せ・るい痩は【口腔疾患、脳血管障害の後遺症、神経筋疾患など】による【食べ物の取り込み、食塊形成、咀嚼、嚥下】機能の障害によってうまく食べられず、食事摂取量が減少した事で生じている。
ここから先は
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?