人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力で決まっている」を読んで
こんにちは。看護師の福士知志(フクシサトシ)です。
今日は、ふろむださんの、人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力で決まっている」という本についての記事です。
この本を手に取った理由は、尾原さんやけんすうさんが話していたからです(ソースは僕の記憶なので不確か)。影響されやすいバカです。笑
ざっくりいうと、認知バイアスについてと、思考の錯覚を資産として活用していく方法についての本です。
「イケメンや美人が有利な理由」「成功者がいつまでも成功し、敗者が負け続ける理由」「なぜSNSの影響力がつよいのか」など知りたくないですか?
気になった方は読んでみてください。
<概要>
現実世界は、「実力が正しく評価される健全でフェアで気持ちのいい世界」なんかじゃない。思考の錯覚の泥沼の中で、錯覚資産という卑怯な武器で殴り合う、油断のならないジャングルなのだ。
思考の錯覚は、認知バイアスによって生まれる。認知バイアスは、「一貫性、原因、結論」の3つの脳の過剰性が引き起こしている。思考の錯覚を敵に回すか、味方につけられるかで、人生が劇的に違ってくる。味方につける上で重要となる概念が「錯覚資産」だ。錯覚資産とは、人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚である。
「認知バイアスが直感を歪ませている」ことを知り、現実世界で戦おう。「実力主義」の欺瞞を暴くのだ。
<認知バイアス>
思考の錯覚は、認知バイアスによって生まれる。認知バイアスは、「一貫性、原因、結論」の3つの脳の過剰性が引き起こしている。
第一に、脳は過剰に一貫性を求める。一貫していない状態にあると、無理矢理にでも一貫させようとする。記憶を書き換えてでも、一貫させようとする。例えば、なにもやっても優秀な人、何をやってもダメな人という印象は、一貫性による認知バイアスだ。
第二に、脳は過剰に原因を求める。単に偶然の結果に過ぎないことにまで、無理矢理原因を見つけてくる。犯人がいない場合でも、犯人がいないと言う現実に耐えられず、犯人をでっち上げる。原因を見いだすのに必要なデータが揃っていない時でも、無理矢理原因を見いだす。例えば、○○が成功したのは、○○が失敗したのは、××が原因だと考える。
第三に、脳は過剰に結論を急ぐ。結論を出すのに必要なデータがまだ揃っていなくても、無理矢理結論を出す。例えば、すぐ思い浮かぶ情報だけで結論を出す。時間がかかりそうな問いは、すぐに結論を出せる問いに置き換えて無理矢理結論を出す。判断が難しい時は、デフォルト値を結論にしてしまう。対象をよく知らなくても、無理矢理こういうものだと言う結論を出す。
「一貫性、原因、結論」この3つを過剰に求める傾向に注意していれば、自分の思考の錯覚に気づいて修正しやすくなるし、他人の思考の錯覚を利用して、自分に有利に物事を進めることができる。
また、思考の錯覚の最大の特徴は、「不可視性で」である。基本的に、意識の知らないところで、無意識が勝手に記憶を書き換えることで、認知バイアスが発生する。思考の錯覚を敵に回すか、味方につけられるかで、人生が劇的に違ってくる。味方につける上で重要となる概念が「錯覚資産」だ。
<錯覚資産>
錯覚資産とは、人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚である。人々の無意識は、意識が知らない所で、どんどん我々の記憶を書き換えている。例えば、相手のプラス属性を見ると、その人の実力が書き変わる。反対も同様。誰かが成功すると、「その人は昔から優秀だった」と、過去の記憶が書き変わる。その人に好意を持つと、その人は何もかもがよく見えて、悪いところなんてほとんどないように記憶が書き変わる。直感的にそう考える。これが思考の錯覚の泥沼だ。
人間の全ての信念は、「直感的に正しいと思えること」という土台の上に成り立っている。どんなに理路整然とした信念でも、その根っこの部分は、「直感的に正しいと思えること」に依拠している。
認知バイアスの厄介なところは、全ての信念の土台である「直感」を歪ませることだ。「直感」は「直感は正しい」と思っている。だから、「直感は正しくない」といくら説明しても、「それは直感的に間違っている」と直感は感じるのだ。
<まとめ>
「認知バイアスが直感を歪ませている」ことを知り、現実世界で戦おう。現実社会の失敗と成功を決める要因は、「運」「錯覚資産」「実力」だ。「実力」だけではないのだ。現実が見えている方が勝つのは当たり前だ。
欺瞞とは、利益のために真実と違うことを言い、それを誤魔化すこと。人は自分の保身や欲のために、無自覚に錯覚を隠蔽する。「実力主義」の欺瞞を暴き、仕事や人生の成功確率を上げよう。
<僕なりの抽象化と転用>
・現実を「ありのまま」受け取り、「ありのまま」記憶することはできない。絶対にバイアスや錯覚が生じている。そしてそれに気づけない。直感がそう感じるから。だったら錯覚をうまく活用して成功確率を上げよう。
→自分の「直感とロジックとエモ」のどこに、どれくらい、思考の錯覚があるのか考えるクセをつける。→思考の粘り強さを身につける。直感はあてにならない!!
・「錯覚」は他人がしてくれるもの。自分の人生は、認知バイアスにダマされず、正しい判断を。→自分とのやりとりをやりきる。
・成功は成功の母→どんな錯覚を身に纏う?→現状は目の前のことにフルコミット。仕事以外の活動がワークして錯覚資産になりうる(時代にもマッチしてる)ので、コミュニティにもコミットする。
・運ゲーを当てるため小さく賭け、サイコロを振る回数を増やす→失敗のデザインをする(≒ピボット)、成功者のレバレッジのかけ方は?→今の自分に出来ることは、色んな人の話を聞きまくり、出来ることを真似してみること
・マイナスのレバレッジにも注意→but.今の自分に失うものはなく、発生のリスクは低いので、挑戦してく
・人に好かれよ→自分は嫌われることを怖がりすぎる→嫌われたくない人リストの人のみにフォーカスする
・思い浮かぶ人になれ。PVとCVRを最大化→PVがそもそも少ない。発疹が足りない。各種発信を増やす。毎日最低1つ→そのためにアンテナを張り、行動する
・一貫性の話→左脳と右脳を上手に、使い所をわける→両方使えるタイプだが、使いこなせてない。左脳優位の話になりがち。→人に伝える練習を続け、見直す。
以上です。
この本では、認知バイアスが10個紹介されています。どれも誰もが実体験のある、リアルな話です。本を読むと認知バイアスを「体験」することができます。
ぜひ、読んだ人とお話しをしてみたいです。
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