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母性実習編

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分娩期実習行動計画の例〜分娩第2期〜

*分娩第2期の定義
・子宮口全開大から児娩出

・排臨や発露が起こる

*観察項目・援助
・分娩進行状態
陣痛、子宮口開大、破水
胎位・胎勢、児頭の下降度、回旋
排臨:胎児が下降して会陰が膨隆し、陣痛発作時に陰裂が開いて児頭が現れる状態
発露:娩出が近づき児頭が間欠時にも陰裂がみられる状態

・体位
上体を起こす姿勢をとると重力により分娩進行が促される。

・産痛緩和
腰部から臀部へのマッサージや

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分娩期実習行動計画の例〜分娩第1期〜

行動目標
産婦の苦痛緩和のための援助を行うことができる。
産婦の身体状態・心理状況を観察して声掛けし、分娩進行を促すような援助を行うことができる。

*分娩第1期の定義・分娩開始から子宮口全開大まで

・子宮口が全開大し、内子宮口付近の卵膜が脱落膜より剥がれて少量の出血(産徴)

・卵膜の破裂による羊水の流出(破水)

*観察項目・援助
分娩の進行状態を観察する
・陣痛周期と陣痛の強さ(10分間隔

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分娩期実習行動計画の例〜分娩第3期と分娩第4期〜

*分娩第3期の定義・胎児娩出より卵膜、胎盤の完全娩出まで

・後陣痛

*分娩第3期の観察項目・援助・子宮復古状態
胎盤、卵膜
・産道損傷(頸管裂傷、会陰裂傷、外陰・膣血腫、尾骨損傷)の有無、検査と測定。アプガースコア。

・出血量と性状、血圧測定

・母児保温、児の呼吸・循環状態

*分娩第3期の配慮点
・産婦に異常がないか注意する。

・児の呼吸や循環状態の観察

・分娩時の発汗により身体が冷

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