【短歌】うるっ☆
咲いている桜と夕陽に目が潤む 花粉のせいか記憶のせいか
あとがき
今日は週末。私は明日が休日なのですが、それゆえ程々にくたくたな気分で、仕事終わりの買い物帰り、信号待ちしていました。
(疲れたぁ。お腹へったなぁ。家事するの怠いなぁ。仕事中のアレ……モヤモヤするんですが。私には見苦しいけれど、本人はさぞや気持ちいいのね)
脳内デトックス。主にネガティブな残りカス成分の分。
まずはそんなインプットに、自分の感想を添える。
そして渾身の言葉でアウトプット。
(あともう少しで家だ! 自由な我が家! のびのびする!)
消化不良の成分には、特に多くぶつける。
(残念だったな眼鏡のおばさん! あなたは私に嫌味を言いたかったようだが、その距離じゃぁ聞こえない振りができるし、私はしれっと笑顔で挨拶できるんだよね。……そういえば、あなたのお名前は?)
……すみません。消化不良ブリブリ言ってしまいました。
なんなら相手にカウンター技かましたいくらいですね。
現実にその機会は少ないですが。まことに理不尽過ぎる。
とにかく、そんな帰路についていました。
そんなとき、ふと視界が仄かにぼやけました。
あれ? 嫌なことを思い出していたから?
限界だった? それとも気が緩んだ?
それとも……ヒノキか? あいつか?
天気予報では花粉が飛んでるって言っていたぞ。
信号は青。
自転車をプァーと漕ぎ出しながら考え出した私の脳裏には、短歌の種が芽生えていました。帰宅後、慌てて育てた次第です。
まぁ、出来事としては短い瞬間です。
試行錯誤には時間を掛け、仕上げましたよ~(笑)。
ちなみに、タイトルの「うるっ☆」を入力するときに予測変換で「うるっ星」と出たので、トップ画像は『うる星やつら』のラムちゃんにご登場して頂きました♪