寝返りが少ないと危険?|腰痛の原因に|寝る前に簡単に出来る体操
寝返りの回数
厚生労働省の発表によると、日本人の腰痛人口は2800万人とも言われています。
その数、実に4人に1人の割合。
腰痛を持つ人の多くが、特に症状を朝起きた時に訴えているそうです。
なぜ、そんなに朝、腰痛になる人が多いのでしょうか?
そこには、寝ている時のある動作が大きく関係しているのです。
それは寝返り。
通常、寝返りは一晩で20回以上するのが良いとされています。
朝、腰痛を感じる人の多くは極端に寝返りの回数が少ないとも言われています。
なぜ、寝返り一つでそんなに変わるのか?
今回はその理由、そして寝返りをしやすくなるストレッチをご紹介します。
寝返りが大切な理由
まず先に言っておくのは、寝返りは「仰向け」「横向き」「うつ伏せ」どの体勢で寝る人にも必要だということです。
体勢ごとに寝返りが大切な理由をお伝えします。
仰向け
仰向けになると背骨の上に内臓が来ることになります。
ここがポイント。
実は内臓・内臓脂肪の重さは体重の4割とも言われています。
つまり、寝返りの少ない人はその分、背骨がずっと内臓の重さで圧迫されることになるのです。
体重50kgの人で内臓の重さは20kg。
これだけの重さが長時間、背骨の上にあるわけですから朝起きた時、腰が痛いと感じるのは必然的な流れとなるわけです。
横向き
仰向けと比較すると横向きの場合、内蔵で腰が圧迫されることはありません。
しかし、長時間、寝返りをせずに横向きの状態だと背中がまっすぐな状態を保てなくなります。
この結果、横向きの場合でも寝返りが少ないと腰に負担をかけることになります。
うつ伏せ
うつ伏せの場合、長時間、寝返りをしないと腰が反り過ぎてしまい腰痛の元となります。
以上のように、寝返りをしないとどの体勢で寝ても腰痛の原因になります。
なぜ、寝返りをする人としない人がいるのでしょうか?
そこには寝具等、様々な問題がありますが、その中の一つに筋肉の硬さが挙げられます。
一般的に寝返りが少ない人は全身の筋肉がこわばっていると言われています。
体が凝り固まっているため、動きづらい(寝返りしづらい)状態になっているのです。
筋肉を柔らかくする方法
どうすれば筋肉を柔らかくできるのでしょうか?
今回はベッドの上で寝る前に簡単にできる2つの筋肉のほぐし方を紹介します。
肩の筋肉をほぐす方法
❶頭の後ろで指を組む。
肘は立てた状態
❷口から息を吐きながら、肘を床へつける(赤い矢印へ重力)。
その状態で5秒キープ。
このストレッチを寝る前に5回。
5秒×5回で計25秒。
腰の筋肉をほぐす方法
❶片足を立てて体の反対側へ
❷足を倒しながら体をゆっくりひねる。
この時、腰の筋肉を伸ばすように意識(赤いライン)
この体勢を10秒キープ。
これを左右一回ずつ。
10秒×2回の計20秒。
この2つ合わせて45秒のストレッチを寝る前にするだけで大分違います。
朝起きた時に腰の痛みを感じる人は寝返りが原因かもしれません。
気になる方は是非、このストレッチを寝る前に試してみてください。
椎間板ヘルニアを手術なしで治した腰痛体験談。
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