おうちで沖縄の味 とうがんと豚肉の蒸し煮
沖縄の母から届いた季節便の中に、丸々1個「とうがん」がありました。
今日はそちらを頂こうと思います。
黒糖の後ろに隠れているのがとうがんです
好きな琉球料理 ベスト5に入る料理があります。
それは「ンブシー」です。
「ンブシー」は “蒸し” を意味する琉球料理の一つの方法で、水分の多い素材を加熱して仕上げる調理法です。
とうがんやへちま、ゴーヤーはお肉や魚と一緒に「ンブシー」にすると、野菜の旨みが出て汁までおいしい煮物になります。
「とうがんのンブシー」
食材はとうがんと豚肉。調味料は中華だし、砂糖、味噌だけです。
すごく簡単ですよ。
豚バラ肉を使うことが多いですが、今は体重コントロール中なので肩肉を使いました。
とうがんは、表面がツルツルしていて皮をむくのが少し大変です。先に包丁で部分的に皮を剥いてからピーラーでむくようにすると、やりやすくなると思います。力がいるので、お手元に気をつけてくださいね。
味付けの砂糖は、コクのある沖縄黒糖がおすすめです。
ンブシーの好きなところは、いつ食べてもおいしいこと。
出来立てはもちろん、時間がたってだしや一緒に煮る素材の旨みをぐんぐん吸ってからもおいしい。
夏にもさらっといただけるし、肌寒い時期に熱々をいただくのも良い。
「とうがんのンブシー」食べたことがない方は一度お試しください。
「とうがんのンブシー」
材料
とうがん…300g
豚バラ肉(または豚肩肉)…100g
水…2カップ
中華だし(顆粒)…小さじ1/2
味噌…大さじ2
沖縄黒糖…大さじ1
作り方
①とうがんは皮をむいて、種の部分を取りのぞいて、大きめの一口大に切る。20分くらい下茹でして、茹でこぼす。
②豚肉を鍋で炒める。バラ肉は油を敷かなくても大丈夫。肩肉を使う時は小さじ1のごま油を敷いてから炒めましょう。
③鍋にとうがん、豚肉、水、中華だし、黒糖を入れて15分煮る。とうがんにすっとお箸がささるくらいまで火がとおったら、火を止めて味噌を加える。
母より
「涼しいところに置いておけば、1ヶ月は持つからね。ゆっくり食べなさい。」とのこと。
その言葉を信じて、ちょうど1ヶ月おいてみました。
…と言いたいですが、気づくとあっという間にそれくらい経っていました。
表面は艶がなくなり、白い粉をふき心配になりましたが、切ってみると中は瑞々しく新鮮なようでした。
断面からじわじわと水分が出てきます
夏に旬を迎えるのとうがんを「冬瓜」と書くのは、夏に収穫しても冬までもつから、という理由だそうです。
水分が多い夏野菜で、ここまで長期保存できる野菜は珍しいですよね。きっと、とうがんの皮の保湿機能がすごいのでしょう。