【後編】プラントエンジニアリング企業の調達担当として感じるやりがいとは?
こんにちは!ティッセンクルップ・ニューセラです。
この記事では調達グループへのインタビュー後編をお届けします。
Q:仕事でのやりがい、難しさを感じるところは?
高井:前職の業務と比較すると、当社の場合は、会社の規模が小さく自分の買った成果がストレートにプロジェクトコストや業績に反映されるので、そこを見れるのはすごいやりがいがあります。
調達業務を行う上で設備・部品の納期遅れやトラブルを完全に避けることは難しく、サプライヤーさんと調整するときは非常に苦労しますが、逆にそこからプロジェクトに影響を与えないようどのようにリカバーできるのかが調達の腕の見せどころになります。本当は何もない方がいいんですけど(笑)。注文書を出して何事もなく設備・部品が無事納入されました、ハイおしまいっていうのがあるべき姿で、サプライヤーさんのご協力でそのようなことが大多数なのですが、毎回そんなスムーズにいくとは限りません。
アディ:難しさで言うと、サプライヤーのコミュニケーションスタイルはそれぞれ違うため、あるサプライヤーとの交渉戦略が他のサプライヤーにも適用できるとは限りません。サプライヤーによってアプローチを変える必要があるところです。また、私たちの役割はひとつだけではありません。この会社では、ジェネラリストとして様々なタイプの役割を担うことができ、それをこなすのが楽しいです。また当社は中規模企業なので社内関係者とのコミュニケーションが取りやすく、働き方の柔軟性もあります。また会社に貢献できる度合いも大きく、やりがいを感じます。
Q:社内的に苦労することはありますか?
高井:過去の発注データが一元化されていないところです。調達は、過去の購入価格や経緯、実績などを確認することが適切な価格査定をする上では重要なのですが、保管場所がわからずデータが見つけられないことがあります。ですがその情報がないと適切なサプライヤーさんを見つけることができず、入社半年でも苦労しているところです。そのためデータの整理は今期の自分の目標としています。
Q:調達にはどんな人が向いていますか?
高井:当社の規模では社内の自部門・他部門から入ってくる情報量が限られるため、自分から社内外へ調達業務に関連する情報を積極的に取りに行くことが必要です。いろいろな情報源を使って自分自身で調べたり、サプライヤーからも色々聞くことも重要になります。前向きにコミュニケーションを取りながら、情報を取りに行ってほしいですね。
アディ:学ぶ意欲があり、様々な調達業務を担当できる人が向いていると思います。またMS OfficeやIT ツールを使用しながら、調達プロセスを自動化および最適化したり、その可能性を模索できる人が向いていると思います。
高井:あとは時間管理ができて、きちんと期限を守れる人が良いです。調達業務にはそれぞれ発注・納入・支払いのタイミングで期限があります。これらの期限を理解し、タイムマネジメントできる力が重要です。
また、ステークホルダーに対して自分の意思をしっかりと伝えることができる人だと思います。たとえば、チームとして協力して何かを達成するためには、自分の目的を明確に伝え、相手に理解と協力を得る必要があります。
Q:調達業務で求める英語力
高井:国内サプライヤー担当の場合はサプライヤーとは日本語のやり取りとなるので、日常業務で言えば、社内で英語での意思疎通ができれば問題ないと思います。ただ、注文書は英語での作成となりますし、海外拠点とのやりとりは英語になるので、そこではある程度の読み書きやコミュニケーション能力が必要です。あと、同じチームのアディさんとちゃんと意思疎通できる英語力は必要ですね(笑)。専門用語は入ってから覚えれば良いので、事前に知っておく必要はないです。
アディ:海外担当としては、海外サプライヤーとコミュニケーションを取りながら、交渉や説明などの深い議論ができるレベルの英語を話すことができる能力が求められますね。
Q:今後の目標について教えてください
高井:私は調達業務活動を確実に行うことで 会社に貢献し、QCD – つまり品質、コスト、納期をキープしていきたいです。個人的には仕事もオンオフのメリハリをもってやっていきたいです。
アディ:私は調達分野のスペシャリストとして、今後資格を取得したり、調達プロセスの最適化という点で会社にさらに貢献し、調達チームの新しいメンバーを指導できるようになりたいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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