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ルックバックにやられた。

マンガは読んでいない。
映画になったときは、名前ぐらいは聞いていた。
アマプラで配信開始で再び名前を聞き、なんとなく見てみようかなという程度。先週1時間ぐらいだったら見てるかと、仕事をしながら軽い気持ちでアマプラを開いた。

いやーやられた。
なんだろう。1時間という時間にギュッと詰め込まれた起承転結と溢れる感情の波。
2人が出会って成功して…という展開はなんとなく読めたと思っていたのに、突然の展開に驚かされ。
そしてまた頭がバグる展開を把握するのに時間がかかり、理解した頃には終わりを迎えるという、まさにジェットコースターのような1時間だった。

承認欲求、超えられない壁、成功と挫折、突然の別れ、後悔、前を向いて進む姿etc.
普遍的な内容がこれでもかと押し寄せてきながらも、きちんと1時間できちんと話をまとめる素晴らしさには、思わずため息が出る。

もう一つこのアニメがすごいのは、人によってほんと多様な見方や感じ方ができるところ。
いくつか感想を書いているnoteを拝見したが、クリエイター界隈の人や何かに打ち込んだことのある人、悲しい出来事を経験した人や京アニ事件に強い関心のある人…立場で刺さる場所も違うし、感想も違うのが面白い。

昨今多様な見方ができる作品ってほんとなかなかなくて、今の高校生も1つの答えを求めがち。難しい話は敬遠する。
そういう意味では、ライトに見始めて気づけば引き込まれるこの作品をぜひ高校生に見せたいと思う。

あと漫画は未読だがアニメだと、藤野の漫画を描く姿勢は変わらず服や周囲が変わっていくのも引き立つ。漫画も読んでみようと思っているけど、おそらくアニメの方がいいと思っている。

自分が好きな音楽を、教育という仕事を、なんのために続けているのか。
どちらもゴールはないし、音楽は聴いていた方が、教育は受けていた方がよっぽど楽なのに。
それでもやり続けている理由、意味をもう一度考えさせられたような気がする。
また、近いうちに見よう。

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