無名の大学から社会人軟式野球の世界に飛び込んだ2人の選手に会いに行ってきた
3月下旬、社会人軟式野球の試合。今年初の野球観戦。どうしても会いたい選手がいました。
銚子信用金庫の宇井翼斗選手(九十九里ー千葉科学大)、弥勒院怜投手(県銚子ー秀明大)です。
彼らの出身大学は千葉県大学野球・3部リーグに所属しています。
大学時代のプレーを見ていました。
近年、3部リーグの学校は部員の確保も大変そうで、リーグ戦を辞退することも。それでも頑張って活動を続けています。
たとえ大学時代、実績がなくとも、強豪でなくとも、上で野球を続けていく道はたくさんあります。
それは硬式にこだわらず、軟式も視野にいれれば、が前提の話です。
私は大学野球の中でも、下部リーグの試合を見るのが好きです。強豪校にはあまり興味がありません。
大学の下部リーグは野球をやるために大学を選ぶ選手は少ないです。
将来の夢や家庭の事情、様々な理由で野球以外を最優先に進学しているケース。
それでも勉強やバイトと掛け持ちしながら、あえて体育会の硬式野球部に入る。
どれだけ野球好きなの!
心意気にこちらも熱くなり、私も真剣に彼らと向き合っています。
野球をやるために大学を選んでいないこともあり、3部リーグの選手が卒業後に野球を続ける選手は非常に珍しいです。ましてや企業なんてなかなかないこと。
なので、続けてくれた選手は絶対に応援したいし、活躍をこの目でしっかり見たいのです。
宇井翼斗選手(九十九里ー千葉科学大)
宇井選手は大卒2年目。
私は科学大1年のころから見てました。
科学大の選手たちは3年秋で引退します。けれど、彼らの代は4年秋に戻ってきてくれて、大学ラストシーズンを見ることができたのは非常に感慨深かったです。
同期たちと「戻るなら本気でやろう!」と取り組んだラストシーズン
そして(確か)宇井選手の同級生のお母さまから「宇井くん社会人で続けるよ」と聞いて、とてもとても楽しみにしてました!
宇井選手は捕手のイメージが強かったのですが、投げている写真のほうがたくさん残っているという不思議(笑)
(写真左)1年生の時。このイメージでした。ずっと。
社会人での登録も「捕手」ですが、観戦した試合では先発マウンドに立ちます。
大学時代よりも体つきがしっかりして、野球選手としての成長を感じました。別人でした。部の活動以外も仕事後にトレーニングを熱心にされているとのこと!すごいなあ。野球好きなんだなあ、ってうれしくなりました。
5回まで一人の走者も出さない完ぺきな投球で、6回にチームは先制します。しかしその裏、1死から死球、安打2本で満塁に。押し出しで同点にしてしまうと、リズムを取り戻せないまま逆転打を浴びます。
中前に抜ける打球に飛びつき泥だらけに。
この試合は7回制でした。
7回表、チームは三者凡退。自らが最後の打者となり、非常に悔しい試合となってしまいました。
試合後、話ができました。昨年はコロナで軒並み試合が中止になり、会う機会がなかったので、ようやく!です。元気そうでよかった!
チームを背負える選手だと思うので、ますますの活躍を期待しています。
弥勒院 怜投手(県銚子ー秀明大)
弥勒院投手が大学3年の時かな、たまたま話す機会がありました。
彼の高校野球部の先輩が、私の大学の後輩で(ややこしい)。
「すごい選手だったんです!尊敬してます!」と熱く話してくれたのを思い出します。
秀明大の選手たちは3年春で引退。ほとんどの選手が教員志望で、学校が忙しくなるそう。弥勒院投手も「教員になる」と聞いていました。
しかし、4年秋に部に戻ってきた弥勒院投手にリーグ戦で再会すると、
「銚子信用金庫で野球続けることになったので、社会人になってもよろしくお願いします」
と声をかけてくれました。
上で続けると決め、戻ってきた4年秋のリーグ戦
えええ!!!それはうれしい!!!絶対応援する!!!
私はそのころすでにTwitterで社会人軟式野球の楽しさについてを細々と発信しており、それを見てくれていたのだと思います。
弥勒院投手が銚子信用金庫に入ってから1度、試合を観に行きました。
2年前かな。その時は登板がありませんでした。
そして、投げられる状態ではないということを話してくれました。
深くは聞きませんでしたが(聞けるわけない)パワフルで熱い投球をまた見られる日を楽しみに、その日は帰りました。
それ以来の再会です。
試合後、失礼にならないよう訪ねてみると、だいぶ投げられるようになっているとこのことで安心しました。
5年目になるのかな。まだまだこれから!
休部を経て復活!銚子信用金庫軟式野球部
銚子信用金庫は社会人軟式野球のBクラスに所属しています。
休部を乗り越え、2016年、12年ぶりに復活しました。
千葉の人なら知らない人はいないけれど、銚子は野球のまちです。
高校野球ファンなら「銚子商業」を聞いたことない人はいないはず。きっと復活はまちの人たちにとっても大きなニュースだったと思います。
国体や天皇賜杯に出場できるのはAクラスのチームのみなので、BクラスのチームにとってはAクラス昇格が最大の目標かと思います。
銚子信用金庫は20代前半の選手が多く、活気もあって、楽しみなチーム。
千葉はBクラスでもレベルが高く、競争は激しいです。いいチームたくさんあります。上位チームはAクラスとそん色ない実力なので、機会があればぜひ見ていただきたい!
明日5/9、高松宮賜杯千葉県大会開幕!
ちょうどよいタイミングで、明日からBクラスで最も大きな大会である、高松宮賜杯の千葉県大会が始まります!
例年ですと優勝チームは6月下旬に行われる関東大会へ進むのですが、今年は関東大会が千葉県開催のため、なんと千葉の優勝チームは推薦で全国に行けるそう!!なので優勝、即全国!です!!
全国大会は9月に岡山で開催されます。
「天皇賜杯大会」に次ぐ権威ある大会。競技人口の多いBクラスの大会でレベルもAクラスにも劣らないチームが出場する。
本大会で優勝・準優勝したチームは、次年度よりクラスが昇格し、Aクラスの大会出場資格が与えられる。
引用:全日本軟式野球連盟 http://jsbb.or.jp/tournaments/433
Aクラスは企業や官公庁チームが多いですが、Bクラスは企業よりクラブチームが多い印象です。
私の観戦した東日本軟式野球千葉県大会では企業チームが軒並み敗退し、鎌ヶ谷ピアーズが優勝しています。
Aクラス昇格目前の千葉日野自動車をはじめ、楽しみなチームが出そろっています。千葉日野はBにいるのが不思議なくらいです。早く上がってきてほしい。
プレイボーイズには大学時代から知る、同世代の選手がいます。GUREA.BCは私の地元・佐倉のチームで、昨秋の大会でご縁があり、写真提供をさせていただきました。
また、元ロッテ・GG佐藤さんの会社であるトラバースも今季Bクラスに昇格しています。元NPBの選手が在籍しており、注目です。
千葉県野球協会に確認すると、今のところ各会場、観戦可能とのことです。
ご興味のある方はぜひ、感染対策をしっかりとして、お越しください。会場では検温や署名があります(前回もありました)。
私も5/9,15,16の大会3日間、撮影に伺う予定です!
コロナ禍で大会が開催されること、会場に入れていただけること、選手たちが参加してくださることすべてに感謝して戦いを見届けたいと思います!
会場のひとつ、富里中央公園野球場です。
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