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一緒に味わおうよ。

どうも、西川です。

1月にHMV&BOOKS SHIBUYAさんでサイン会とトークショーを開催して頂いたのですが、その後に『エンドロール』の著者達の選書・選盤のコーナーを設置してくれたんですよ!

長らく設置してくれたんですが、もうさすがに撤収していると思います。(未確認かつ最近行けてない…)

という事で、せっかく選んで頂いたし、もったいないのでコーナーの内容をこちらで一挙公開!行けなかったよ!って方、知らなかったよ!って方、是非『エンドロール』と一緒に味わってみてはいかがでしょうか?気になるやつがきっとあるはず!

■①伊波真人さん/『サービスルーム』と一緒に触れたい3アイテム


・『東京』/サニーデイ・サービス(music)

二十歳の頃に聴きたい一枚。

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・『ナイト・オン・ザ・プラネット』/ジム・ジャームッシュ(movie)

眠れぬ夜のお供にどうぞ。

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・『痛々しいラヴ』/魚喃キリコ(comic)

恋の合間にめくってください。

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②まちゃひこ×大滝瓶太さん/自然科学と文章(まちゃひこが選ぶ4冊)


・『︎非線形科学』/蔵本由紀(book)

いわゆる「カオス現象」を含む自然科学として知られる「複雑系科学」の数学的構造とその来歴を数式を用いずに解説したのが本書。ぼく自身、大学院では熱力学・統計力学を専攻していてそのときに軸としていた自然科学観は概ねこの本に書いている。

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・『ガラテイア2.2』/リチャード・パワーズ作/若島正訳(book)

「僕はこの街で最愛の物理学を裏切り、文学と寝た。」

文理を横断する膨大な情報により強靭な物語を作り上げるパワーズ。「人工知能に文学修士をとらせる」というフィクションと並行する自伝的物語、そしてそれを語る青臭い文体が、ぼくに文章をやろうとおもわせてくれた。

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・『競売ナンバー49の叫び』/トマス・ピンチョン 作/志村正雄 訳(book)

ピンチョンの小説では、とにかく雑多な物語が次々に発生する。それは支離滅裂に見えるが、物語たちは自己組織化して1つの像を立ち上げる。象徴やメタファーと呼ぶそれとピンチョンの想像力は徹底抗戦する。小説は自然科学だ。ピンチョンはそう教えてくれた。

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・『マジック・フォー・ビギナーズ』/ケリー・リンク 作/柴田元幸 訳 (book)

明晰なようで滑稽で、子どもじみていながら哲学的で、すぐそばにあるのにどこよりも遠くにある物語。いったいどうやればケリー・リンクのような小説が書けるのか。ずっとそれがわからない。

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③伊藤佑弥さん/『回転と流れる』までができるまで


・『遊撃手』/ayU tokiO(music)

今回の小説を書いているときにずっと聴いていました。文章を書きながら、誰かのことを考えて、その時に鳴っている音楽のような気がして、ずっと流しながら、時にはイヤホンで聴いていました。言葉を紡いでいるときに、後ろでずっと寄り添ってくれた生活の中にある祈りのような音楽でした。

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・『きょうのできごと』/柴崎友香(book)

小説を書く前に必ず目を通す本です。生活を小説にしたらどんな風になるのだろう、そんなことを考えて今回の小説を書きました。ゆっくりと流れてゆく景色の中で、見たもの見えたものはほとんど忘れてしまうけれど、言葉にしたらずっと覚えているようなそんな小説です。

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・『青い車』/よしもとよしとも(comic)

中学生の時に読んで読む前の自分が想像できないほどに、何かが変わった本です。何かはまだ説明できません。ただ、この本を読むたびに新しい気分に
アップデートされたような気がしています。今回の小説を書いたあと読み返すと、明らかに影響を受けていました。

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④西川タイジ/『エンドロール』と一緒に味わってほしい青春物語


・『GO』/金城 一紀 (book)

立ち止まった時に、「いつか、俺が国境線を消してやるよ」という言葉をいつも読みます。偶然にも『エンドロール』の中で、伊藤さんの『回転と流れる』に少し登場していて、運命を感じました。

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・『ソラニン 新装版』浅野いにお(comic)

私の『東京』を象徴する1冊。
『昔 住んでた小さな部屋は. 今は他人が住んでんだ. 』

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・『砂漠』/伊坂幸太郎(book)

『エンドロール』に伊波さんが42ページに書いてくれた短歌と、僕の気持ちが完全に一致した作品。名作です。

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・『あの頃ペニー・レインと』/キャメロン・クロウ(movie)

15歳の少年が家を飛び出し音楽ライターとしてバンドのツアーにくっついていく、音楽と恋にまみれた青春ロードムービー。これは、完全にほしかった青春。

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・『6才のボクが、大人になるまで。 』/リチャード・リンクレイター(movie)

12年かけて撮り続け、同じ俳優達が12年間同じ役を演じ続けた気の遠くなるような忍耐を必要としたであろう作品。もの作りの情熱にも、もちろん尊敬を抱きますが、思春期特有の少年の心の揺らぎに、共感をせずにはいれません。だんだんニキビとかが出てくる感じもね…。

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⑤三浦希/「パンク。」


・『勝手にしやがれ!!』/セックス・ピストルズ(music)

パンク。

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⑥潮見惣右介/「#渋谷」


・『話がしたいよ』/BUMP OF CHICKEN(music)

バンプオブチキンは5年に1回くらいのペースで「マフラーを巻いてコートのポケットに両手を突っ込みながら冬の街を歩きたくなる曲」をリリースしてくれます。スノースマイル、涙のふるさと、友達の唄、話がしたいよ。

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・『ブローティガン東京日記』/R・ブローティガン(book)

作家・詩人のブローティガンが1976年の東京に滞在したときの日記みたいな詩。日本語のわからない彼が東京の人々を観察したり、今日はひとりでカレーライスを注文できたぞ!と喜んだり、そんなTwitter的なひとりごとを綴っています。2019年の東京からそっと”いいね”を押したくなる。

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・『おおかみこどもの雨と雪』/細田守(movie)

渋谷の街をゆく人たちはなんだか幸せそうで自分以外の全員が順風満帆な人生を歩んでいるかのように思えてしまうこともあるけれど実際はそんなわけもなくそれぞれがそれぞれの困難を抱えて生きていてそれはぼくもあなたもおおかみこどもも同じなのだということを。

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・『クリームソーダ 純喫茶めぐり』/難波里菜(book)

おいしいものよりおいしそうなものがすき。(渋谷はおいしそうなお店がたくさんあっていいですね)

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・『SALE OF BROKEN DREAMS』/Homecomings(music)

エッセイ集『エンドロール』を出して以来、いろんな曲の歌詞の中に登場する”エンドロール”というワードにやたらと反応してしまうようになりました。<エンドロールの2曲目が終わる前に 次にやる事を決めなくちゃ>と歌うHomecomingsの『HURTS』という曲が、僕にとってそうであったように、ずっと好きで聴いていた音楽がある日突然また新鮮に聴こえる瞬間が稀にあります。本もまたいつか、今とは違った表情を見せることがきっとあるはずなので、読み返すような時間がなかったとしても、あなたの本棚の片隅に『エンドロール』を差し込んでおいてください。

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⑦すなば/「生きること、書くことについて」


・『本は読めないものだから心配するな』/管啓次郎(book)

言葉を考える。海を見つめる。旅をする。

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・『桜島』/梅崎春生(book)

震えるほど美しい文章。

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・『尾崎放哉全句集』/尾崎放哉(著)/村上護(編)(book)

いつもそばに放哉。

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・『星の出来事』/メレンゲ(music)

「お前が一人でいるときに彼女のことを考えてるみたいな曲だよ」

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・『小説家を見つけたら』/ガス・ヴァン・サント(movie)

書くこと、書いて生きること、書くために生きることの圧倒的な肯定。

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と、いう感じでございます!著者達のコメントも合わせて、是非味わってみてくださいね!盛り沢山だこりゃ!

『エンドロール』もお忘れなく…!


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西川タイジ
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