西幡カモミール

自身日々徒然。 2022年7/12卵巣嚢腫摘出手術日記(完) ヘッダーはいつぞやの胆石…

西幡カモミール

自身日々徒然。 2022年7/12卵巣嚢腫摘出手術日記(完) ヘッダーはいつぞやの胆石。 2024年、完全にただの日記です。

最近の記事

47歳全摘のちのち。

全摘から2年経ちました。 3か月に一度の定期健診と処方は「エストラーナテープ0.72mg」 処方が最長で3か月分なので、検診が3か月毎であるのだけどこのテープは「2日に1枚」貼り換えながら足りないホルモンを補う、ホルモン補充療法と呼ばれるもの。 全摘というのも2009年から2022年までで数回に分けて卵巣、子宮と婦人科系の臓器をすべて摘出することになり(一気に無くなった訳ではない)、そこから2年…体調や摘出前との変化はいかに? ホルモン補充のこのテープの効果はいかほどか?

    • 「なぜここにいるんだろう。」

      #高校野球を語ろう  暑い…。  額から、首筋から滝のような汗が流れる7月のとある暑い日。 開放された軽自動車の後部に26インチのいわゆるママチャリを積み込みながら「ここまで来てやめるわけにもいかん。」そう思った。  潮風をふんだんに受けて錆びも露わな自転車は前輪タイヤが完全にパンク。  空気入れで回復するも走っては潰れてを繰り返していたがこの日とうとう空気すら入らなくなった。どうしても見つけることができない裂け目があるようで全く膨らまなくなった。  高校への毎日の登下

      • 45歳全摘出のち。

         この6月末に左右卵巣・卵管・子宮と婦人科関連の臓器が失くなり、それからどのような変化があったのか?諸々残してみようと思う。  昨年から週2.3日ほど外へアルバイトへでて初めて人と比べてそこで「異常なんだ」と自覚した「発汗・のぼせ・動悸」…。  身内親戚内には参考になるような方が居なかったもんで、「私もあったよ」というバイト先の諸先輩方のお話もあり腑に落ちるも、摘出手術の入院中に相談をしたのがきっかけでそれらがお医者さんの診断で「更年期症状」ということが断定。  退院後1週

        • 6日目〜退院日。(完)

          2022年6月30木曜日(術後6日目) もう退院が見えてくるとだいぶ気持ちにも余裕が出てくる。 朝起きて日課となったデイルームまでの散歩(という名の元気アピールタイム)の際にはわざわざナースステーション前を通り(通らずに部屋まで往復出来る)、缶コーヒーを買って戻る。 数日前にお向かいのベッドの患者さんが栄養指導に来ていた栄養士さんに「コーヒーが大好きで…」という話をしていて(盗み聞きするつもりではない)飲みたいけど歩行許可が出ていないので買いに行かれないという話を聞いちゃっ

        47歳全摘のちのち。

          4日目〜5日目。⑪

          2022年6月28日火曜日(術後4日目) 手術以前の予定では今日は美容室に行くつもりでホットペッパービューティーで予約を入れていたのだけど、手術すると分かり直ぐにその予約はキャンセルをした。 すべてスマホ内でやり取りが出来て、電話ではなくボタンひとつで予約キャンセルとは便利な時代だなぁとつくづく思った。 一方、体の方は痛みは昨日とあまり変わらず。  術後から引き続いている点滴が、今の物で最後となりお供としてきた点滴台ともお別れとなる。 回診では歩く範囲が広げられ売店への移

          4日目〜5日目。⑪

          2日目、3日目。⑩

          2022年6月26日 日曜日(術後2日目) 昨日はたくさん歩いた。 今日も院内スケジュールの合間にどんどん歩こう。 傷の痛みは少々。 寝ていればほとんど感じない程度だった。 なんだ余裕じゃん、さすがリニューアルされた体だな。 そんな舐め切ったことも声には出さずに、食事も重湯から三分粥と少し粒が入っていた。 この日の回診は主治医はおらずだったが特に何もなく。 昨日病衣の交換があって浴衣タイプの病衣になったのだが腹帯ももたつくところ歩くのはちょっと恥ずかしさも拭えないが、元

          2日目、3日目。⑩

          起死回生。⑨

          2022年6月25日土曜日(術後1日目) 朝の回診が始まるアナウンスが大部屋のスピーカーから聞こえてきた。 耳はちゃんと聞こえている模様。 その間にも点滴の交換などで看護婦さんが来たり、お部屋の掃除の方が来たりと私は寝ながらにしてもなにかしら病院内は忙しく動いている。 実際、痛みはあるし些細な生理現象(くしゃみや大きめの呼吸など)で「イテテテ」となることはたくさんあるのだけど、ベットで寝ながら過ごす分には我慢出来ない程でもないし、まだ麻酔が残ってもいるのだろう。 しばらくす

          急がばなんちゃら。⑧

          2022年6月25日 土曜日(術後1日目) 6:00過ぎたころ部屋の外では看護婦さんによる朝の検温血圧測定のため、各部屋を渡り歩く音がヒタヒタと始まっている。 ツルツルツルと小さなタイヤが転がる音が近づきこの大部屋に入ってくるのが分かる。 この辺については何度かの入院経験もあり1日のルーティンともなる病院内での流れ確認を心の中で行う。 今日は無いけど朝食終る前後には科の担当医師の回診(主治医が来る日と来ない日もある)があり、昼食を食べて検温・血圧の確認、おやつのころには

          急がばなんちゃら。⑧

          明日はまだ手つかず。⑦

          2022年6月25日土曜日 手術は終り無事に戻ってきた。 また毎日は始まるんだけど、家族はどうしただろうか… と一瞬は思ったものの私が居なくなったところで別に大した事はない、残る家族に家事の負担が増える程度。 幸いにも敷地内同居、隣家近隣は親戚もいるので助け船もある。 有難いことに、大変に恵まれた環境で嫁生活をさせて頂いて来させて貰い(日本語?) それでいて家族は何度かの手術により『母親担当が不在』というものを経験せざるをえず、その都度鍛え上げられ、家事については相当なス

          明日はまだ手つかず。⑦

          なんちゃらは心の養生。⑤

          手術の前、手術室に向かう。 今回は車椅子だったけど、 前回はストレッチャー、 その前は車椅子… 歩いて行った時もあった。 都度、家族に見送られて 「これで最期になっちゃったりして…」 と内心思いながらも無事にここまで来られたんだけど、今回はなんだか様子が違う。 付き添い見送りは看護師さんだけだった。 コロナ禍の影響で家族といえど立会いや付添いに制限があり、死に目にすら亡骸にすら会えなかった…というのはニュースでもよく見聞いてた。 そんなことをぼんやり思い出し。 手術室

          なんちゃらは心の養生。⑤

          巡り合せ。⑥

          パート先での仕事は地域貢献という意味ではとてもやり甲斐のある内容だった。 実際は求人票の業務内容より少しハードで、得意ではない現場仕事も日によってはあり、「出来んのか?やれんのか?」と自問自答しつつもなんとかその日その日を無事に終える…繰り返しではあった。 雇い主が店長であり、社長であるがゆえ、その考え方や価値観に疑問を抱く瞬間も多々あってもそこは家族経営でいて個人店、自営業。 やれるやれないは関係なく、やらなきゃならないことも多くある上に、雇っていただいた恩もあり、あまり

          痛む上に塩。④

          身長160cm 体重重め。 卵巣、子宮摘出したのが30代〜40代初め。 元々代謝が活発というタイプではなく 運動もしないできない。 そのせいか動悸。 階段昇降で息切れ。 でも汗はかかない、そんな感じの30代から急に滝のような汗をかき出したのが割と最近、ここ2.3年の40代前半から半ば。 動いてもないのに頭から汗を垂らし、振り返れば散水栓が如く汗が弧を描いく水しぶきのよう、肩周りは色が変わるくらいの汗じみが出来て気温が高い日はこれが塩の結晶となり仕事着に地図を描く。 メガネ

          痛む上に塩。④

          開腹の兆し③

          右卵巣の異変とともに隣町の救急病院へ紹介状をもって。 自身のホルモンバランスのために独占的稼働(一個しか残ってなかったから…)していた右卵巣。 孤軍奮闘、ひとり闘っていたんだな… そしていつの間にか…その重圧に悲鳴を上げていたのか… 君ばかりに押し付けてごめん。 君の辛さを分かってあげられなくてごめん。 便秘だろうとか、盲腸かな?とか… 気づいてあげられなくて…ごめん…。 なんて感傷に浸っていたわけでもないが、病院まで約40分。 お弁当が傷んでしまうのではないか?とい

          開腹の兆し②

          かれこれ20年はお世話になっている かかりつけ医は内科・小児科で家から車で5分もしない小高くなった場所にある。 地域でも信頼度の高い町医者であり、私自身とても親切に接して貰っていた。 先述した便秘診断をした医院である。 その件を知っている家族から指摘は受けたものの、「とりあえず行くよ」と笑って返答をした。 そもそも、専門医ではないので見誤る事もあるだろうし、レントゲンに収まった私の大腸にギッシリと便が詰まっていたのは事実であったし… あとは…忖度。田舎のお付き合いは否め

          開腹の兆し①

          2009年3月 左卵巣嚢腫摘出(開腹) 2016年5月 急性胆嚢炎(胆管胆石除去) 2016年9月 胆嚢摘出(腹腔鏡) 2019年1月 子宮筋腫全摘、右卵巣嚢腫一部(開腹) 2022年6月24日金曜日… ここ2.3ヶ月、時折差し込むように痛む右下腹部に疑問を抱きつつも日々の生活に追われ、痛みが引いてしまえば「気のせいか」と都合良く忘れ過ごしていた。 ひと月前頃には鈍い緩い痛みが数時間あったものの… 便通などで引いた事もあり、これまた忘却の彼方。 とはいえ、うっすら予想