あなたは代わりのきかない人。
心が荒れているときに、たくさん物が溢れてしまう。
今すでにその物があるのにもかかわらずまた買ってしまう。何か買わないと気が済まない、不安があるとすぐ食べてしまう。これらはもしかしたら代償行動かもしれません。
最近は「リベンジ消費」なんて言葉も聞くことが増えましたね。
代償行動とは、何か設定したゴールが達成できない時に満たされない気持ちを別のもので埋めようとするもの。
防衛規制の一種で、ゴールを達成できていないという不安な気持ちを弱くして、自分の精神的な平和を守ろうとする行為です。
代償行動を取る時には、その後ろに傷ついた自分が居ることがあるのです。
例えば、恋人と別れた後のやけ食い(過食)や認めてもらえない寂しさを埋めるように行う衝動買いなど。
防衛規制というものをまとめていく過程で大切な人たちはこちら。
心理学者のジークムントフロイト
その娘で精神分析の創始者と言われるアンナフロイト
フロイトの弟子で精神分析をしていたメラニークライン
(Wikipediaのリンクが貼れなかったので興味があればぜひ太字の部分を検索してみてください。)
防衛規制には例えばこんなものがあります。
代償行動は英語ではSubstitute behaviorや他にCompensatory behaviorと言うこともあり、Compensateは、pens(pend)吊り下げるという意味の言葉からできている言葉で、conは一緒に、という意味もあるので、一緒に物を吊り下げる天秤のイメージ。
ここから、その天秤の重さを合わせるために重さを追加して合わせる→「埋め合わせる」という意味になった言葉です。
満たされない気持ちを別のところへ向けるというのは、生きていく中で必要なスキルだと思います。ただどのような行為をしているのか、を振り返ること中で、どの部分が傷ついてしまったのかに目を向けること。
どうしてその重りでバランスを取ろうとするのか、傷ついてしまっていた部分をメンテナンスをすることで、足そうとした重りが不要になることもあるのではないか、と思います。
あなたはたった1人の代わりの利かない人。
だからそのあなたが代用のきく何かでバランスを取ろうとする時、きっとそれを借りなくてはいけない理由があると感じるのです。
あなたの周りに今溢れている物や、最近増えてきた行動はありますか?もしその行為が好ましく感じられない場合、実はどこか転んで傷ができていませんか?
自分のことは近すぎて意外と見えないもの。
この年末年始。
あなたがもしお休みを取れるのであれば、自分の心と体のメンテナンスにぜひ取り組んでみてください。
ところで今回も素敵な見出し画像を「みんなのギャラリー」から選んだのですが、同じ見出し画像で1年ほど前にも記事を書いていました。
その記事はこちら。
その中でわたしはこんなことを書いていました。
夏にも、こんな呟きを
最近のツイートだとこんなことも。
なんだかバランスをとることを意識した一年だったのかなとも思います。
2021に更新する記事は今回が最後。
次回更新は2022になります。
どうぞ来年もよろしくおねがいします。
ここまでお読みいただきありがとうございました(*´꒳`*)