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土方歳三で考える🤔~やる気のない上司に巻き込まれた時~

無職だと色々かつての仕事を振り返ってしまいますが、今日は上司について、「土方歳三」で考えて見ようと思います。

どんな戦場でも、兵士と指揮官という役割分担があります。職場で簡単に言うと、上司と部下みたいな感じでしょうか?

今回お話する土方歳三も、前線では指揮官ですが、幕末維新の鳥羽伏見の戦い全体(幕府軍)で言うと、優秀な下士官という感じになってしまいます。やや兵士(平社員)寄りという感じでしょうか?

では、指揮官は近藤勇?いえいえ、指揮官はもちろん、将軍、徳川慶喜ですよね。
現代風に言うと徳川慶喜は、土方歳三のかなり上の上司(社長とか?)となります。

最後の将軍 徳川慶喜公

そんな徳川慶喜ですが、鳥羽伏見の戦いで、どうして簡単に負けたのでしょうか?大きい分岐点は、慶喜の江戸への撤退(ほぼ逃亡)ですが、その理由は、水戸家の尊皇精神からだとか、日本の将来を見越してだとか、江戸での早期再起の為など諸説あるようですが、前線の兵士はどんな理由であれ、「これはたまらない!」と思ったことでしょう。

でも、土方歳三なんかは、鳥羽伏見の負け戦でも、流石に戦意が折れることなく、撤退時に淀城に入城拒絶された後、淀川(三川合流地帯)を渡り、近くの男山に登って、中腹の石清水八幡宮から、淀城方面の今後の戦場を俯瞰して、「ここでならやれる。もう一戦してやる!」と言い放ち、麓の橋本に陣を敷き、再度新政府軍を迎え撃とうとした。みたいなことが司馬遼太郎先生の小説「燃えよ剣」でも書かれていました。(かなり圧縮と創作アリ)

~男山より淀城方面を眺める。
じゃらんnet様より転載~

また、近くに住んでいる私が言うのも何ですが、「幕府軍がガチでやったらこの地形なら勝てたかも?」って、素人の私でも思ってしまう高低差(男山からみて)&湿地帯&複数の小要塞(幕府軍台場)があります。しかも、橋本(幕府本陣)の横の樟葉と言う場所には、樟葉台場と言うかなり整備された、大砲発射台まであり、まさに新政府軍を血祭りにする為の準備は整っていたのですが…

写真 再整備された樟葉台場跡
~海防以外で台場が設営された場所は珍しいと言われる~

当時の台場を再現したイラスト
(イラスト奥に淀川が見える)

結局は諸藩の裏切りと樟葉台場の構造上の欠陥による無力化。その後、慶喜の江戸逃亡が発生します。これで一気に、上方戦線は総崩れ。
上記に書いた様に、理由は様々としても、「やる気があった部下(土方歳三)としては、上司(慶喜)を無能扱いしたい」ところでしょう。

しかし、慶喜は開祖「家康」の再来!とさえ言われる人物。無能なはずはありません。
わかりやすく言うと、「やる気がなかった」だけなんです!

多分、未来を生きてる私たちと、リアルタイムで判断している慶喜とでは、見ている世界が全く違うということですよ。
歴史として、結果に関連付けられる判断材料を多量に持っている私たちと、五里霧中の中で判断を迫られているのとでは、やっぱり違うと思いませんか?
私たちのウンチクなんかは、所詮後出しジャンケン✊✌️✋でしかありません。
前線の部下達がいくら勝てると思っても、未来の歴史家達(私は歴史好きのレベル)が違う未来を論じようとも、指揮官は、現在(まさに今)の持ち得る情報だけで、自分を信じて、最善を判断しなくてはならない!

それが江戸への撤退(逃亡)です💧

やる気がなかったのは、やってはならない何かがあった!彼(慶喜)には、それが見えていた。ということではないでしょうか?
むしろ、やる気が無くて救われた人間が数多くいたのではないでしょうか?

写真 国道1号線 赤池交差点
(京都市、伏見区) 

ちなみに、鳥羽伏見の戦いの地には、今でも「赤池」と呼ばれる交差点があります。地域の言い伝えでは、この辺りにあった池が、戦死者の血で真っ赤に染まったから、「赤池」と呼ばれるようになったとか…💦(諸説あり。私の子供の頃には、怪談系の本📕で、心霊スポット👻にされていた記憶がある)

彼(慶喜)に見えていたものは何だったのでしょう…💧

もし、あなたが土方歳三の様に自分にやる気があっても、やったら勝てると自信があっても、上司のやる気のなさで、仕事が中止・中断された時、怒ったり、がっかりしたりせず、「もしかしたら、うちの上司は慶喜みたいに有能だったのかも?」と、思ってください。

そしたらきっと、「やる気のない無能な上司とうまく行き」、あなたにも出世のチャンスが到来するかもしれません。
何故なら、「やる気のない有能な上司」ってなかなか居ないのが現実ですから…

でもまず、有能だろうが、無能だろうが、やる気のない上司に巻き込まれたら、ジタバタせずにとりあえず…

ちゃっかり生き残りましょう。

土方歳三も生き残って、見事に函館で美しく散れましたよね!
生き残りさえすれば、いずれ必ず、活躍する場面は来ますから!

私も、「頑張って生き残りたいと思います」って、既に無職(戦死後)ですけどね…💦


※本投稿は、歴史研究家の皆様による、歴史の真相探求や、新たな事実の発見等を否定するものではありません。

※投稿の内容には諸説あります。この内容は、あくまで私の見解でしかありませんので、ご了承ください。