キラキラしたあのひとに劣等感を抱くあなたへ
そのお悩み、アドラー心理学におまかせあれ
SHElikesに入会すると、たくさんの出会いがある。キラキラしたSHEメイトさんを見て、羨んでしまうことだってある。
なにかを変えたいと思って入会したはずなのに、なかなか思うように近づけない。そんなときに成功者を見かけると、胸が黒く淀んでいくような気になる。
SHEメイト「#あるある」なんじゃないだろうか。先月行われたSHEアワードのあとも、ポジティブなツイートだけではなかった。正直わたしも共感できるような、モヤモヤツイートを何度も見かけた。
「わたしは何も成し遂げていないのにあのひとは……」とか、「受講料回収なんてほど遠い」とか。「同じ時期に入会したはずなのに」、「同じような経歴なのに」、「同じくらいの年齢なのに」、いろんな「○○なのに」が湧いて出てくる。他人と比べてしまう自分に嫌気がさす。
周りのだれもが敵に見えてしまう現象。――でも、それは自分のありかたで解決できるかもしれない。わたしたちはどうすれば幸せになれるのか、アドラー心理学がその方法を教えてくれた。
自己啓発の源流、アドラーの教えを学べる『嫌われる勇気』という本を読むと、幸せになる方法は至ってシンプルであることがわかる。あなたには、この本を読む勇気があるだろうか。
『嫌われる勇気』に学ぶ、幸せになる方法
ちょっとそこの八方美人さん、ストップ!
あなたはいま、あなたの人生を生きているだろうか。親に認めてもらうにはこうならなきゃとか、パートナーはきっとこうしてほしいはずとか、なんとなく顔色を窺っていないだろうか。
誰かの期待に応えるのは、誰かの人生を生きること。ほんとうの意味でそれを理解させてくれるのが、岸見一郎さん、古賀史健さんが著した『嫌われる勇気』という本だ。「嫌われる勇気」というタイトルは、嫌われてもいいと腹をくくって、自分軸で生きることを意味する。
とはいえ、「嫌われる」ということがわたしはすごく苦手だ。母にちょっとでもいやな顔をされたらご機嫌とりをしてしまうし、父に面倒な頼みごとをされても断りづらい。
フリーランスになると決めたとき、見捨てられるんじゃないかと不安でなかなか父に言えなかった。大学院に行くと決めたとき、幻滅されるんじゃないかと不安でなかなか祖母に言えなかった。志望する大学のレベルをぐっと下げたとき、失望されるんじゃないかと不安でなかなか担任に言えなかった。
誰もがどこかで経験したことのある話だ。これは「認めてほしい」という承認欲求にもとづいていると、誰もが信じて疑わないだろう。だが、アドラー心理学では承認欲求を否定する。
褒められたい、認められたい。しかし本質的には、他者の期待に応える必要なんてまったくないのだ。他者もあなたの期待に応える義理はない。こう聞くとなんとも冷たいことばに聞こえるだろうが、実際そうなのだ。
さらに言えば、劣等感はわたしたちの思い込みだと主張する。登壇したSHEメイトさんやお仕事の案件を獲得したSHEメイトさんを見て、負けていると感じる劣等感。これは、ひととのつながりを上下関係によって捉えているときに生まれるものだ。ほんとうは、わたしたちは対等なのに。
できないことを受け容れよう、とこの本では説いている。わたしたちには、できることとできないことがある。自分で変えられるものと、変えられないものがある。できないことをできると言い聞かせてしまう「自己肯定」ではなく、できないことはできないと認める「自己受容」が必要なのだ。
わたしは、いつも背伸びをしてしまう。頑張ればできるはずだから、と自分に言い聞かせて無理なチャレンジをする。結果、やっぱりできなくて自分を責めてしまう。あのひとはできるのに、なんでわたしにはできないんだろうと比べてしまう。これは自己肯定が原因だったのだ。
『嫌われる勇気』を読んだあと、わたしの世界はすっかり変わってしまった。考え方を変えることで、世界の見え方が変わったのだ。他者を変えることはできないけれど、自分が変わることはできる。自分が変わることで、世界の見え方を変えることはできる。こんな世界もううんざり!と思っているひとにこそ、自分が変わるという選択肢を知ってほしい。
人生の本番はいま、幸せになるのはいま
わたしはいままで、夢が叶うその瞬間が人生の最高到達点だと思っていた。夢が叶うまではずっと準備時間で、つらいことにも耐えながら歯を食いしばって進み続けるのだと。
実際、小学校のときは中学で遅れをとらないために、中学のときは高校受験で成功するために、高校のときは良い大学に行くために、大学のときは良い会社に入るために勉強した。常に準備期間のわたしは、いつ幸せになれるんだろうと漠然とした不安があった。
しかしこの本は言う、人生は常に本番だと。いつか幸せになれるんじゃなく、いま幸せになれるんだと。
わたしはこの本を読んでから、トラウマも承認欲求も劣等感も捨てて、いまを本気で生きている。キラキラしたSHEメイトさんを見ても、素直に応援できている。わたしの夢に向かって、いまを楽しむことができているのだ。
「そんなの無理だ」、「意味がわからない」と思うひともいるかもしれない。だけれど、そんなひとにこそ読んでほしい。
あなたの幸せは、すぐ目の前にある。
紹介した本はこちら
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