machimin縁側通信・ツアー企画編③成長という価値から生まれるもの
2023年縁側の夏休み。
machiminで企画したツアーについてふり返ります。
これまでのツアーの企画については以下の記事にまとめています。
みりんについて学んでみたい!
流山といえば「白みりん発祥の地」ということは、machiminに来てから初めて知った歴史の一つでした。
初めて聞いたときは「野田の醤油は知ってるけど、流山の白みりん?」という印象でした。流山史跡ガイドさんのツアーに参加したり、流山市立博物館に足を運んだりする中で、流山と白みりんは切っても切り離せない背景があることを知りました。
machiminでも本みりん研究所として、みりんを使ったクッキーやビスコッティの商品が開発され、売れ筋の人気商品です。(砂糖を使っていないのに優しい甘さで、とびきり美味しいです)
またみりんモチーフのアクセサリーも取り扱っています。
「みりんがアクセサリーに?」という不思議さから、聞き手それぞれのイメージが湧いて楽しい想像力につながっていくんですね。縁側でも商品紹介のときに「みりんをモチーフにしているんです」とお話しすると、皆さんの反応が様々で接客していても特に楽しい商品。
流山はもちろん、machiminとも縁深い「みりん」。「もっと流山のみりんについて知ってみたい!」と思うようになりました。
みりんをテーマに流山史跡ガイドさんによるツアーを企画
流山の文化や歴史について知りたければ、流山史跡ガイドさん。そう思い、流山史跡ガイドさんに「みりん」をテーマにツアーをお願いすることに。
流山みりんのルーツを歩く
ツアーの告知看板を縁側の前に置き、スタッフが縁側にいらっしゃった方にツアーのご案内をしたこともあり、様々な方が足を運んでくださいました。
告知看板を見て興味を持ってくださった方、博物館での活動に携わっており、みりんについて記事を書くための勉強に来たという方、そしてなんと、「流山みりん物語」を執筆され、流山市立博物館の元館長でもある川根正教さんも参加されました。
流山史跡ガイドの岡さんのナビゲートのもと、スタートしたツアー。
「みりんが育んだ流山の産業や文化について」の話を聞きながらまちを歩き、流山市立博物館では「本みりん、みりん風調味料、発酵調味料(みりんタイプ)」の違いについて学びます。
本みりんはアルコール14%もあることや、みりん風調味料の原材料はみりんとは全く違うということ、発酵調味料(みりんタイプ)が生まれるまでの話など、わかりやすく、ちょっとしたクイズも織り交ぜながら話をしてくれました。
machiminの縁側にいると、「流山はみりんを通して発展した」という話をお客様にしたときに「初めて知りました」と驚かれることがあります。
私も2022年秋にmachiminに足を運んだばかりのときは、同じように新鮮な気持ちでいました。
またこうして10ヶ月間、活動に参加しながら、お客様や地元の方、流山史跡ガイドさんや既存のスタッフの方から少しずつ話を聞く機会が増えて、まちの文化や歴史を知っていくことができ、全然知らなかった「まちのことを知っていく時間」に豊かさを感じています。
企画づくりを通した学びの時間
企画をしては失敗をかさねる中で、「ターゲット設定の大切さ」「ふり返りから素早く改善していくことの大切さ」などを学びながら、マーケティングの奥深さも実感。これからも企画について学び深めるべく、夏休みを終えた9月以降の縁側でも、新たなツアーを企画していく予定です。
また企画を進める上で印象的だったことは、machiminにおけるイベントの企画が「仲間になって欲しい、その人に出会うため」であること。
ただ企画をしているのではなく、企画づくりという実践から研修として学び、machiminの活動に関わる仲間を増やしていくことも目的にしているということを取り組みながら理解していきました。
machiminでの活動には成長できる場という価値があります。machiminでは「誰と、なぜ、なにを、どのようにするのか?(いつ、どこではその後に決まります) 」が重要であり、「誰と、なぜ」に特に力を入れていることを知り、自分自身の活動における目的意識を常に見直していくことで実りのある時間を過ごしていきたいと思います。
machiminにいる中で、自分自身の苦手なことや得意なことも見えてきて、またどうやったら得意なことが活かせるかを考えるキッカケに。活動に携わることで自分を知り、machimin以外で過ごす時間においても考え方が活かされています。
成長を感じられることが次の一歩につながっていくと感じており、だからこそ活動を続けており、これからも成長を感じられる活動に取り組んでいきたいと思います。
写真提供:hitokomacamera