サイレント・トーキョー。を読んでみた
「これは戦争だ」
平和な国、日本。全てが集まる街、東京‥‥
この国でテロなんか起きるわけない。日本人の誰もがそう信じて生活しているでしょう。
そんな中、平凡な主婦と、正社員になることを夢見るテレビ局のアルバイトスタッフの若者が、テロの実行犯に仕立てられていく。
逃げ出したいが逃げ出せない状況に置かれた二人は、次々に出される犯人の指示に従いことを進めていく。
「首相と生放送で対話させなさい。要求が容れられない場合は、渋谷を爆破します。これは戦争だ」
犯行声明が日本中に拡散される。
予告期限が近づくにつれ
「テロなんか起きるわけない」
と思い多くの野次馬が、混乱を抑えるために機動隊、警察官が、爆弾を捜索する爆処理班が渋谷駅前に集まる。そして予告時間‥‥
「これは戦争だ」
最後まで読むとこのメッセージの真の意味がわかります。
テロリストはどこかの国からやって来るんじゃない
誰もがテロリストになり得る
これが著者からのメッセージだと感じました。
そして、この物語がフィクションであり続ける日本であってほしいと願い本を閉じました。