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「かみかさ」第7話

燈郎が美容師になりBeLu美容室に就職したのは、いのりが、大学生になり、皆川が店長になった時だった。

3店舗合同の定例会が、西羽店で行われた。住川から皆川に辞令が出た。
「皆川さんには、青葉店長になっていただきます。」
「はい。よろしくお願いします。」
「新人の若尾燈郎さんも、入ってきます。教育もお願いします。
新しい風が吹いてますよ。
皆さんも、負けずに心機一転やっていきましょう」
店員皆んなの顔を見て力強く微笑んだ。


どの店舗も
朝礼は輪になって行われた。
青葉店にて、店長になった皆川が言った。
「今日から一緒に働く若尾燈郎さんです。」
「専門学校を卒業したばかりで何もわからないですが、よろしくお願いします。」
一番無難な挨拶をした。
拍手で迎えられた。
「私も新米店長だからよろしくお願いします。
 ここで新聞などを読んできもらって、お客さんとの話題になりそうなトピックスを一人にしてもらってます。じゃあ今日は石橋さん。」
「はい。週末には相橋公園などに、お花見に出掛ける人が多かったですが、見頃も過ぎてきました。」
燈郎はそういう感じでいいのかと思った。
「若尾さん。桜の話題などしてみるといいですね。」
皆川は続けて連絡事項を伝える時なども、皆の顔も見ながら丁寧に話し、堂々としていた。
朝礼の最後は、住川の提案で、店の外に出てラジオ体操する。
皆川が外に駆け出しラジオ体操する姿は、はしゃいでみえた。


燈郎は仕事をスタートさせたが、お客様に気を配れる程の余裕はなく、零宮親子の存在まで意識できるには、まだまだであった。


はしゃぐ駆け足
はしゃぐ体
はしゃぐ雰囲気

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