『迷路の外には何がある?』を読んで|信念とは何か
この本を読んだので紹介します.
筆者は、スペンサー・ジョンソン氏で、『チーズはどこへ消えた?』のその後を描く続編です.
前作『チーズはどこへ消えた?』については、こちらで書いています!
よければ、ご笑覧ください!
はじめに|信念の持つ力
迷路のチーズステーションに残ったヘムの物語です.
物語をとおして、
信念を持つことは重要
しかし、時に信念を疑い考え直すことも重要
浮沈船といわれたタイタニック号のように
信念の強い力によって悪い結果をもたらすこともある.
信念をどこに置くかで、物事の全てが変わる.
そんなことを教えてくれたような気がします.
また、スペンサーは、信念を
先のみえない恐怖を戦い打ち負かすことに使うか
感謝と愛情に使うかでまるで違う人生を送るとも言っています.
これについては、記事のまとめに記載します.
あらすじ~ヘムのその後|ヘムと自分を重ねました
迷路はひどく暗く恐ろしい場所になってしまった
チーズステーションに残されたヘムは、後悔や後ろ向きな考えばかりになってしまいました.あるとき、疲れ果て、眠りに落ちます。
気が付くとそばにいたのが、小人のホープで、これが出会いです。
ヘムは、現在わかっている事実として以下を壁に書いていました
しかし、ホープの勧めもあり、「チーズ」ではない石ころ、すなわちホープが持っていた最後の「リンゴ」を悪くないと思いながら食べます.
そこから、食べ物のないふたりは一緒になって、これまで以上に迷路の中をくまなく頑張って探しました。一部屋一部屋、暗がりを避けて慎重に探しました.
しかし、チーズステーションをみつけることができませんでした.
あるとき、ふたりは考え方をかえました.
古い道具を捨てて、これまでの違う考え方・方針が必要だと思い、迷路の外を目指すことにします.
ヘムが発見したこと|迷路から抜け出す方法
ヘムとホープは、迷路の外へ抜け出し、順風満帆な生活を送ることになりました.詳細はぜひ本著を読んでみてください.
以降は、本著から学んだことなどを中心に記載します.
この本の「信念」とは何か|信念は自分を囚人にしかねない
最初に一読したときは、この本でいう「信念」という言葉を、うまく理解することができませんでした.
あなたの足を引っ張る信念がある
あなたを向上させる信念もある
例えば、
信念とは、自分が真実だと思っている考えのこと
迷路から出れないのは、目的地=信念が、間違っているから、とも受け取れます。
迷路で彷徨っていること自体を、
間違った信念がそうさせているという
象徴として解釈するべきなのか.
しかし、本書のなかでは、以下のような場面もあります.
正しいかどうかわからなくても、正しいと信じなければいけない時もある
希望をもって、突き進む必要がある
時に、もやもやとした気持ちを持ち、
自分の信念を疑うという選択肢もある、という教訓とも受け取れます.
本著のあとがきより|2017年、筆者が膵臓がんで亡くなる
本著には、2017年に筆者が膵臓がんで亡くなったことが、さいごに書かれています.そして、病気の最終段階にしたためた手紙が紹介されていました.感慨深い気持ちになりました.
「私の腫瘍への手紙」 P.96
内容は、ぜひ本著を読んでみてください!
そこでは、自らの信念には、「愛」と「恐怖」があるとして、
その2つの比重について書かれています.
恐怖がほとんどだったが、愛に比重を傾けることに意識した結果、素晴らしい目的意識を持ち、精神性をさらに発揮できるようになった、と言っています.
つまり、心に愛(希望=ホープ)を満たした人生と、閉じこもった(=ヘム)人生、心の持ち方によって見える景色は変わるということです.
まとめ|2つの学んだこと
私は、このヘムとホープの物語と、著者の手紙から、大きく次の2つを学びました.
1 信念に信じて行動することは大切なこと
しかし、変化する世界では時に古い信念を捨て、
新しい信念を選びゆくことも重要になる!
2 世界も変わるし、自分の考え方も変わる
恐怖や絶望に毒された信念にとらわれていないか疑え
良い信念を持てば、世界すら変わる!
前作の続編とのことで、ビジネス書のイメージが強く、自然と解釈のすべてをビジネスに当てはめて考えるという気構えで読んでいましたが、そうでもありませんでした.
きっと読むタイミングにより、捉え方が変わってくる、そんな本だと思います。
さいごに
以上です.
最後までご覧いただきありがとうございました.
「信念」とは何なのでしょうか.
今後も深堀していきたいものです.
少しでも、よい!と感じてくださったら、スキしてくれると励みになります!よろしくお願いします!
のおと
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