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#スポーツ 記事まとめ

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noteに公開されているスポーツ系の記事をこのマガジンで紹介していきます。
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#コラム

不可能を可能にするアスリート

両脚大腿義足での陸上競技への挑戦 7月です。パリオリンピックの開幕が迫ってきました。そしてオリンピックの後にはパラリンピックもおこなわれます。オリ・パラともに、これまで取材させてもらってきたアスリートの方々が出場するので、とても楽しみです。一方で、夢舞台への出場が叶わなかった選手も数多く存在します。というわけで今回は前例のない挑戦を続ける一人のアスリートを紹介したいと思います。 日本で唯一のT61クラス(両脚大腿義足)のアスリート・湯口英理菜選手は、1000人に一人と言わ

【BB放談・IMPOV Plus⑧】ズバリ、ハマるのどこ?―渡邊雄太がハマるであろうBクラブ・個人的10選の考察―

メンバーシップの「上」の方々限定でお送りしております「IMPOV Plus」です。 NBAプレーヤー、渡邊雄太選手が先日、NBAでのキャリアを終えてBリーグへの参戦を表明しました。既に20クラブが争奪戦に名乗りを挙げているという報道もあり、まあ当分熱いネタに感じます。 で、この手の話題はどうしても「本当にオフになって移籍ニュースが乱れ飛びめたら話題にできなくなる」わけで。じゃあ、今しかやれない話題だったりします。とは言え、勝手に「どこのチームが決定的!」なんて断言できるは

グリーンフィールドを満員にしたい【ROOM -いわきFC社長・大倉智の論説】

いわきFCを運営する株式会社いわきスポーツクラブ代表取締役・大倉智のコラム。今回は2023年シーズンのここまでをレビューし、残り4試合のホームゲームについて語ります。 ■J2は簡単ではない。2023年シーズンもいよいよ残り7試合となった。今、試合を重ねるごとに、お客様の熱量の高まりを感じる。選手達はそれに応じるように、必死で戦っている。 あらためてシーズンを振り返ると、今年は本当にいろいろなことがあった。 負傷者の多さから、チームは開幕から春にかけて思うように勝てず「ら

FIFA女子ワールドカップ 2023 日本代表対スウェーデン代表 レビュー

FIFA女子ワールドカップ 2023 日本代表対スウェーデン代表は1-2でスウェーデン代表が勝ちました。 日本代表の試合を観ながら実はずっと考えていたことがありました。もし相手が高橋と熊谷と南に対して強くアプローチを仕掛けてきたら、どうなるのだろうか。プレスの逃げ場になっている清水のところに強くアプローチを仕掛けてきたらどうなるのだろうか。そして、熊谷もしくは南の背後を狙われて熊谷が引き出されたらどうなるのだろうか。これらはレビューを書いているけど、あまり強調しては書いてこ

あなたの作品が「文春野球」に掲載されるチャンス! 「文春野球フレッシュオールスター2023」に応募しよう。

文春オンラインが開催している「文春野球コラム ペナントレース」。ライター陣がプロ野球12球団それぞれのコラムで勝敗を競い合う、野球ファンにはお馴染みのコーナーです。 その文春野球が毎年開催している、新しい野球ライターを発掘する企画「文春野球 フレッシュオールスター」、今年もnoteから応募できます!「 #文春野球フレッシュオールスター2023」をつけて、noteに記事を投稿するだけで応募完了となります。 「文春野球フレッシュオールスター」とは、 “広くコラムを募集し、万

【選手名鑑】『競争と成長で狙うJ2優勝&J1昇格』〜ファジアーノ岡山(2023シーズン)~

GK(Goalkeeper)#1 堀田 大暉(ほった だいき)昨季途中に湘南から期限付きで加入し、堅守(リーグで3番目に少ない42失点)を築き上げた守護神が背番号を1に変更して完全移籍。驚異的な反射神経と用意周到なポジショニングによる好セーブでゴールマウスに鍵をかける。足下の技術にも自信をもち、ビルドアップにも大きく貢献。練習場で時折に見せる低弾道パントキックに今季は注目したい。 #13 金山 隼樹(かなやま じゅんき)岡山のユニフォームに袖を通すのはチーム最長の6年目にな

一人のオリックスファンから見たアダム・ジョーンズという選手

プロ野球も2022年シーズンが終わり、オリックス・バファローズが26年ぶりに日本一を決めました。 オリックスファンとしては非常に嬉しい限りですし、自分としては大阪近鉄バファローズから応援していたので、「バファローズ」というチームが史上初の日本一になったということだけでも、とても感慨深いです。 そんなリーグ優勝と日本一を果たしたオリックス・バファローズにとって、欠かすことのできない存在がいます。 それが、元メジャーリーガーで2020年から2021年の2シーズンオリックスに在籍

スポーツと精神医学(2): 青少年における団体スポーツと個人スポーツのメンタルヘルスの比較〜海外文献の紹介〜

皆様こんにちは。鹿冶梟介(かやほうすけ)です。 夏といえば 甲子園(高校野球)ですね。 外来のロビーで試合が放送されていると、診察の合間、しばらく立ち止まってしまいます。 小生、特に贔屓にしている球団もなく、普段野球をそれほど熱心には見ておりません。 しかし、炎天下のもと、高校球児たちが一生懸命に白球を追う姿を見ると、 思わず「頑張れ!」の一声をかけたくなります。 診察がひと段落つき、「さて結果は?」と再びロビーに立ち寄ると、勝利に歓喜する球児らがTV画面いっぱいに

サポーターは「クレーマー化したコアファン」になってはならない

これは、キングコングの西野さんの言葉だ。 コアファンの暴走がその業界を潰してしまうという話の中で出てきたものだけど、深く考えさせられるテーマでもある。 今年は、Jリーグが生まれて30年という節目のシーズン。 この節目の今だからこそ、応援の在り方、ファン・サポーターの在り方について考えてみたいと思う。 (タイトルの写真は、先日の天皇杯2回戦 浦和レッズvs福島ユナイテッドFC戦 @駒場スタジアムのものです) 繰り返される一部サポーターによるルール破り また、このようなニ

『若者のサッカーに対する興味関心を語る時の、圧倒的な勘違い』について

まず、若者の、あるいは、若者でなくとも、「サッカーへの関心」や「興味」というものは、「長い時間をかけてつくられて、長い時間をかけて失われていくものではない」と私は思うのです。そこを勘違いしてしまっては、いけないと思うのです。 そもそも「サッカー」というコンテンツは、西洋由来のもので、日本においてその存在を確かに持ち始めたのは、ここ30年の話です。Jリーグという人為的かつ戦略的に作られたコンテンツがきっかけでした。 それなのに、私たちは、どの領域に関してもサッカーを語るとき

新木場1stRINGの北側には、プロレス写真の幅が広がる魔法がかけられている|"その場力" 実践編

どうも、プロレスとか役者さんポートレートを撮っているたかはしです。 昨日の4月17日、2か月ぶりにプロレス観戦に行って参りました。 プロレスリングWAVE 新木場1stRING大会 色々トラブルに見舞われましたが、やっぱプロレスはいいもんだな、と。 ここ最近、私のプロレス観戦は、事前に席を選んでチケットを買うということが困難になっておりまして。 何が起きるかというと、当日会場に行ってチケットを受け取るまで、どの席に座れるのか分からないのです。 この辺の内容は「その場力」記

【Jリーグ開幕】シーズンチケット25年目。自分にできることを考えてみる

毎年、この時期、この週に特別な想いを感じている。 その特別な週とは、「Jリーグ開幕週」のこと。 今年の順位はどうだろう。 チームの完成度はどうだろう。 新しく入った選手はどんなタイプなんだろう。 などなど、間もなく始まるシーズンに向けて期待と不安が入り混じるような、何とも言えない高揚感がある。   しかも今年は、それに加えてさらにドキドキしてしまうことがあったのだ。  「ピンポーン。郵便ですー」 おっ。浦和レッズからの封筒だ。 なにかな… 毎年、お約束のシーズン

『新生日野レッドドルフィンズ、ファンと共に好発進』

 ラグビーのある風景って、いいものだ。日野レッドドルフィンズの新リーグのホーム開幕戦。寒空の下の秩父宮ラグビー場の観客席が赤色に染まり、赤いジャージのレッドドルフィンズ選手が緑色の芝生で躍動した。  新型コロナ禍の感染急拡大が続く中、試合があるというだけでホッとする。試合後の記者会見は対面がなくなり、かつてのオンライン・オンリーに変わった。日野の箕内ヘッドコーチの言葉には実感がこもる。  「コロナ禍にもかかわらず、初のホーム試合にたくさんの方に詰めかけていただき、非常にあ

中村憲剛の2021年下半期振り返り&この1年で感じたこと(後編)

そしてサッカー普及活動や講演、イベント出演ですが、こちらは今年に関してはコロナの影響もあり、登壇して直接皆さんの前に出てお話をするのではなく、オンラインがほとんどでした。これも状況に即した形に変わりましたね。自分が講演をする場所に伺って収録したものを配信したり、リアルタイムでオンライン配信したりと、本当にさまざまな形態でした。 内容は僕がこれまで経験してきたことをお話することがほとんどでした。プロ18年間で培ってきたもの、プロフェッショナルとは何か、壁を乗り越えるためにはど