ショートショート「古賀とホチキス」
大学に入学し、早3ヶ月が過ぎた。
人見知りのぼくにもようやく友達が出来た。
同じ学科で何度か授業や食堂で顔を合わせるうちに
少しずつ喋るようになり、読書が趣味だということがわかってからはかなり距離が近づいた。
学校が終わったら古本屋や本屋に行ったり、
ファミレスで今まで読んできた本のことをお互い話す時間は楽しかった。
ただ一つ、彼はかなりのずぼらであった。
古賀満はなんでもホチキスで止めるホチラーであった。ホチラーというのは彼が作った造語であり、何でもかんでもホチキスで止める