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#音楽 記事まとめ

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楽曲のレビューやおすすめのミュージシャン、音楽業界の考察など、音楽にまつわる記事をまとめていきます。
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#バンド

北海道・札幌の乙女絵画にインタビュー(と称した友達作り)後編|161倉庫、砂嵐のサイケデリック、遅さ

はじめに「インタビュー」の名目で気になる人と話をすれば友達を増やせる。閉店間際のガストでカルピスとトロピカルアイスティーを混合させたオリジナルドリンクを片手にGoogleドキュメントを編集している最中、天啓のように閃いた名案です。 ライターという立場を使ってアーティストとお近づきになり、半ば職権を濫用して懐に入り込み、親睦を深めながらお互いを確認する。したい。自分だけできてないのはズルい。だからする。これは休日をPCとの睨めっこで消費するだけのライターが寂しさを埋めるため

[インタビュー] Lil Chop Record Shop

新しい音楽レーベルを意識するのはまず音楽が先で、いいなって思ったバンドの曲を出しているこのレーベルはどんなレーベルなんだろうと興味を持つのがほとんどだと思う。あぁこれもそうなんだ、これ好きだと繰り返しているうちに、いつしかそれが逆になりこのレーベルの出している音楽だからチェックしてみようかってそんな状態になるというのがよくある形なのではないだろうか。ジャンプっぽいとか、サンデーっぽいとか漫画雑誌になんとなくのカラーがあるのと同じように音楽レーベルにもカラーがあって、聞いている

北海道・札幌の乙女絵画にインタビュー(と称した友達作り)前編|HTML感、新歓失敗、7/17 企画ライブ

はじめに「インタビュー」の名目で気になる人と話をすれば友達を増やせる。閉店間際のガストでカルピスとトロピカルアイスティーを混合させたオリジナルドリンクを片手にGoogleドキュメントを編集している最中、天啓のように閃いた名案です。 ライターという立場を使ってアーティストとお近づきになり、半ば職権を濫用して懐に入り込み、親睦を深めながらお互いを確認する。したい。自分だけできてないのはズルい。だからする。これは休日をPCとの睨めっこで消費するだけのライターが寂しさを埋めるため

【キーワードは親和性と意外性】no right単独大阪編においでやす!

どうもエロリンです! 最近よく記事あげてさせてもろてます。 え、ペース早くてぜんぶ追いきれないって?スイマセンがそこはアニマル浜口親子ばりの気合いでお願いします。京子ちゃんはやらされてる感あるけども。 ということで今回は表題にもあります通り、自分が個人で主催&ブッキングさせていただく”no right”の単独大阪場所、そちらに是非足を運んでほしい!との願いを込めて、出演アーティストの紹介&ライトな解説などしていけたらと思います。 自分で勝手にパーフェクトブッキングだの、

「私たちが居場所を探しているときに、ハードコアの音楽が私たちを見つけてくれた」No Rightインタビュー

おはようございます!こんにちは!こんばんは! Erolin(Burning Sign, Nodaysoff, SMDcrew, Back Yard Zine & Records)です。 さぁいよいよ1ヶ月も切りまして近づいてきましたNo Rightのジャパンツアー、そしてSummer Bash Fest! ということで下記のNo Right紹介記事を踏まえまして、今回はバンドに直接インタビューさせていただきました。 バンドを代表する形でVo.のSierra氏と、Gt.のC

『ぼっち・ざ・ろっく Re:Re:』に寄せて

 総集編の映画の公開に合わせて、というか、アニメが放送/配信されてからずっと、25年以上続いているアジカンの古い楽曲や歴史を追ってもらえて率直に嬉しい。結成から一度も止まらずにバンドは転がり続けているけれど、ポップミュージックはユースカルチャーとしての側面もあるから、当時の中高生や同世代と共に俺たちも年を重ねて、アジの缶詰なのか密教の瞑想法なのか、誤解や興味の端っこはおろか若い世代に発見されなくなっていくのも仕方がないことだと思う。  しかしながら、前述したように、バンドも

ぼくのゴス・ライフ in the 80’s!!

先月発売されたグラビア誌『BUBKA 8月号』の吉田豪さんの連載ページ『what’s 豪 ing on Vol.18』に僕のインタビューが掲載されたのですが、読んで頂けましたか? 豪さんにはこれまでも何度か取材をして頂いた事がありますし,2年前に『TEA』のアナログ盤をリリースした際に早期予約特典として作ったZINEの中でも、僕の10代〜20代にかけての音楽遍歴をかなり突っ込んで取材してくれましたが、今回のBUBKAはそれを上回る掘り下げっぷりなので、ぜひ読んで頂きたい!

¥500

バンドたちはなぜメシを食うアーティスト写真やMVを撮るのか

MONO NO AWAREの新曲「同釜」、そのミュージックビデオは“メシを食うこと”を中心に据えた作品だった。和中洋と次元を移ろいながらメシを食う。最後に演奏シーンがあり、そして高笑いする玉置周啓(Vo/Gt)もいる。異様なビデオだ。 このようにメシを食うミュージックビデオや、もしくはメシを食うジャケットのアートワーク、そしてメシを食うアーティスト写真などはバンドにおいては思いつく限りでもかなりある。これはどんな意味があるのだろう、と考えたくなった。 そこで上のツイートを

謎と文脈 -bar italiaとgreat area-

ミステリアスなbar Italia、謎に包まれたgreat area、謎が謎を引き寄せ香りを放ち、僕らはその匂いに吸い寄せられる。調べれば全てがわかりそうに思えるインターネット時代において、わかららないというのはなんとも新鮮で魅力的に思えてくる。神秘のベールに包まれているから知りたくなって、追いかけてわかったように思えてもすぐさま煙に巻かれてまたわからなくなる。その繰り返し。Dean Blunt and Inga Copelandの時代からそれらはずっと続いている。 そんな

2023年 国内インディーズ 聴いてよかったアルバム/EP 10選

年間ベスト、一度書いてみたいな〜と思ってはいたものの、恥ずかしさや忙しさもあり毎年手をつけられていなかったのですが、今年の年末休みはそこそこ時間的にも余裕があるしせっかくだから書いてみよう、と思い立ち作成してみました。 海外については狭いジャンルばかり聴いてるし、私よりも詳しいリスナーが国内外にたくさんいるのであんまり書く必要はないかな〜と思い、国内インディーでのリリースという枠を設けて10枚選出してみました。特定のジャンルに絞るよりも適度に音楽性にバラつきができてよい塩梅に

2023年・メタル関連ベストアルバム

大手メディアの年間ベストリストとしては、メジャー領域に関してはRevolverが、アンダーグラウンドとメジャーの境界あたりではDecibelが良いまとめになっていると思います。 参考:現代メタルガイドブック著者インタビュー The Armed:Perfect Saviors アルバムごとに編成を大きく変えつつ活動し続けるコレクティヴ。2021年の前作『Ultrapop』にはConvergeやQueens of the Stone Ageのメンバーが参加、その2バンドを足し

チバユウスケ著:『EVE OF DESTRUCTION』<ROOTS編>を特別公開

 ソウ・スウィート・パブリッシングは、2022年9月にチバユウスケ(The Birthday)の著書である『EVE OF DESTRUCTION』(イヴ・オブ・デストラクション)を刊行しました。  この本は、日本屈指のロック・ボーカリストであるチバユウスケさんが自身の音楽人生において欠かすことのできない重要なレコードの数々をさまざまなエピソードとともに紹介した書籍です。所有する貴重なアナログ・レコード・コレクションの写真と共に、チバさんが自身の言葉で“音楽愛”を掘り下げており

「そもそも何が違う?」メタラーの姉とジャニオタの妹が議論してみた

今回は音楽の好みが全然違う私たち姉妹が、応援するアーティストが違うと実際にどんな違いがあるのか、考えてみました。 あくまで個人的な考え方と捉えていただきたいですが、面白い内容になりました! この対談の登場人物↓ 姉のライブ歴↓ yuka:今回は同じオタクでも、ジャニオタとメタラーで何が違う?って話をします!! 妹:まず、応援しているアーティストの数がぜんぜん違う、姉ちゃんはすごく多い。私がライブに行くのは年1~2回だよ。 yuka:好きなバンドとか数えたくない程度

The Beatles 全曲解説 Vol. 214 ~Now And Then

シングル『Now And Then / Love Me Do』A面。 4人全員の共作で、リードボーカルはジョンが務めます。 21世紀初にして最後の新曲!激動の60年を生き抜いた、すべての愛と魂へ贈るレクイエム "Now And Then"最初の発表から約5ヶ月、多くのファンが首を長くして待ち焦がれていたことでしょう。 日本時間11月2日午後11時、ビートルズの21世紀最初にして最後の新曲 "Now And Then" が発表となりました。 初めて聴いた直後、私は個人のイン