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#音楽 記事まとめ

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楽曲のレビューやおすすめのミュージシャン、音楽業界の考察など、音楽にまつわる記事をまとめていきます。
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2022年5月の記事一覧

Cornelius "Point of view Point"書き出し(含"Bug (Electric Last Minute)")

ぽーーーーーーーーーーーーーーーーーーん ン~ン♪ン♪ ジャ、ジャ、ジャ、ジャ... ジャ、ジャ、ティティ、ジャ、ジャジャー... ボッボボボ チッチヨヨ ザザ ジャ――――――ん テチッ うーーーーーーーーー チチチチチチチチプルレレ-レレレーザ――― ピシん view―――――――――――――――――― じゃっ じゃっ じゃっ じゃっ じゃっ じゃっ じゃっ じゃっ じゃっ じゃっ ピシツタン じゃっ じゃ

著作権料分配額ランキング可視化にみる優里「ドライフラワー」のおもしろさ

JASRACが公開している「音楽著作権料分配額TOP10」のデータをバンプチャートっぽく視覚化してみました。 過去データも公開されているので興味深いのですが、まずは直近の2021年から。 LiSAさんが歌う鬼滅の刃関連の楽曲や、相変わらずのOfficial髭男dismさんの「Pretender」の強さが目を引きますが、さらに興味深いのはカラオケ部門のランキングです。 10曲中、6曲が、総合ランキングにも配信ランキングにも登場していない曲なのです。 インターネットとスマ

亀田誠治が目指すベストとは。アーティストとクリエイターのこだわりを同時に叶えるために

プロデューサー、ベーシスト、作詞家、作曲家、編曲家、イベント主催など、様々な立場から音楽に関わる亀田誠治さん。多くのアーティストやクリエイターとのコミュニケーションで大事にしているのは「良かれをシェアすること」だと語る。 多様な人々のそれぞれ違うこだわりをひとつの音楽に結晶させるため、そしてそれをリスナーに届けるため、亀田さんはどのようにサウンドプロデュースを行っているのだろうか。その意識と心がけ、自身が実行委員長を務める「日比谷音楽祭」の音作り、そしてミュージックラバーと

フィリピン音楽と僕 1 - まずは馴れ初めから

70年代にヒットしたフレディ・アギラのアナク(息子)や、80年代の女性シンガー マリーンの一連のヒット曲、日本のディスコに出演していたフィリピンバンドの演奏を別にすれば、僕とフィリピンの音楽との出会いは2000年ごろに始まった。 世の中の状況が激変する中、僕の身の回りもそれに流されるように大きく変化しているので、少しここまでの経緯を振り返ってみようと思い立ったので、ここに書き連ねてみようと思った次第。 フィリピンの音楽どころかフィリピン自体に全く興味なし 東南アジアの島国

椎名林檎の歌詞に出てくる地名の数をカウントしてみた

こんにちは。わからん都と申します。 椎名林檎、良いですよね。彼女独特の新しくもありどこか懐かしくもある不思議な世界観に惹かれるのは僕だけではないでしょう。 そんな彼女のあるあるにこんなものがあります。 めっちゃ地名が出てくる!特に東京の!!! これで「そうだね」とならなかった方のために具体例を挙げるとするならば、代表曲である「丸の内サディスティック」が最も良い例でしょう。 この短い歌詞の中に、東京関連の地名が2つも出てきます。多っ。 こんなふうに、椎名林檎は歌詞に

ユースチケットで、オーケストラを聴こう。

ファゴットの音色とは、一心同体。|佐藤由起(ファゴット奏者)-クラシック音楽との出会いは何でしたか。 中学に入学したときに、オーケストラの部活に入部したことがきっかけです。実は全く違う楽器をやりたかったのですが、どの楽器も定員オーバーで、余っていたのがファゴットだったんです(笑)。ですが、初めて演奏したときから楽しいと思える、不思議な楽器でした。練習では酸欠になることもあり、たくさん苦労を重ねましたが、当時、「将来もこの楽器を続けたい」と漠然と思ったことを今でも鮮明に覚えてい

吹奏楽部時代に聴いたらびっくりしたであろうアーティスト3選

 中学生の頃、吹奏楽部に入っていました。様々な事情で荒れていた中学、強い先生が他校に異動して弱体化した最初の年……。割とガラの悪い部員だらけで、やさぐれた先輩が多く、そして私自身も好んで入ったわけではない(好きな音楽の方向性とは違うから)のに最後は部長をやる羽目になった……という、内外どちらもアウェイな環境でした。  が、なんやかんやでいい経験でしたし、自分が担当していた楽器の音はいまだに好きです。  大人になった今、あの頃よりも色んな音楽を聴くようになった私は、時々思いま

バズらなきゃ新曲出せない? 半年がかりの音楽界TikTok仕込み戦略

 2022年5月、US/UK音楽ファンのあいだで話題なのがTikTok問題。ことのはじまりは人気歌手のホールジー。1月につくった曲を出したいのに、レーベルは「TikTokバズ」が仕込めるまでリリースはできないと言ってくる、と主張。さらに「なにもかもマーケティング。アーティスト全員この状態になってる」と語ったため、レーベル側が公式声明を出す大騒ぎに。  でもって「ほかのアーティストもレーベルのTikTok義務に憤慨していた!」と騒ぎに(ただし、チャーリーXCXはジョーク投稿だ

動き続ける音楽|Robert Glasper来日公演

埼玉・秩父ミューズパークで開催された「LOVE SUPREME JAZZ FESTIVAL JAPAN 2022」。大トリを務めるべく来日したロバート・グラスパーの単独公演を観れば、ただ一つのアフリカン・アメリカン・ミュージックに昇華されようと動き続ける『Black Radio』の今に触れることができると思うのです。  5月、アメリカからはバイデン大統領だけでなく、ジャズ・R&B界の人気ミュージシャンたちが挙って来日を果たした。ロバート・グラスパー(Robert Glasp

パリ・コレクションの選曲とは?ギャルソンの場合。

Vulfpeckのリーダー、ジャックによる新バンド発足。Vulfpeck結成以前からの仲間と、ついに自身のルーツに迫る!!!

KINZTOのDr.ファンクシッテルーだ。今回は「どこよりも詳しいVulfpeckまとめ」マガジンの、36回目の連載になる。では、講義をはじめよう。 (👆Vulfpeckの解説本をバンド公認、完全無料で出版しました) 今回は2022年5月4日、突如としてFBのVulfpeckグループに飛び込んできたニュースについてだ。 Vulfpeck(ヴォルフペック)のリーダー、Jack Strattonが新しいバンド、「Yiddishe Pirat (イディッシュ・ピーラット)」を

Sexy Zone《THE FINEST》があまりにも最高だったためにK-POPの話をしようと立ち上げたnoteの一本目がセクゾの話になった件

タイトルが長い。 はじめまして、pireum(ぴるむ)です。 K-POPオタクが高じて韓国の音楽ならアイドルからヒップホップからバラードからなんでも聴くようになってしまった音楽オタクです。 特に大好物は「シティ・ポップ」と呼ばれる音楽たちです。 そんな韓国オタク、シティ・ポップやらKドルやらについて語りたくてnoteを作ったにも関わらず、まさかのジャニーズ事務所所属・Sexy Zoneの新曲MVが良すぎる話で初回noteの筆を取りました。 今回の《THE FINEST》

「ミニマルな音楽」とはどういうものか

ミニマルな音楽が好きです。ミニマルというのは「最小限の」くらいの意味で、そのままミニマル・ミュージックと呼ばれるジャンルもあります。しかし、それ以外の文脈でも、音楽についての文章で「ミニマル」という言葉を目にすることがあります。コードやメロディ、リズムの展開に乏しかったり、極端に切り詰めた楽曲の形式をしていたり、音の数が少なかったり、そういった音楽に対して、わたしたちはしばしば「ミニマルな」という形容を使います。この文章では「ミニマルな音楽」とはどういうものか、どんな特徴があ

「懐かしいあの曲」という同時代感覚は消滅していく?

今年のゴールデンウィークにTOKYO FMが『LIFE TIME AUDIO マイファーストミュージック 14歳のプレイリスト』という番組を放送しました。「人は14歳のときに聴いた音楽で、その後の音楽の好みが形成される」という記事が以前ニューヨークタイムズに掲載されたことがあり、 そこからインスパイアされて「みんなが14歳のときに聴いてた音楽をたずねてみよう」というコンセプトになったそうです。 福山雅治さんが14歳で聴いてたのは浜田省吾「マネー」番組では矢沢永吉さんと福山雅