40代以降に現れる男性更年期の原因
男性更年期とは？
男性更年期は、女性に比べあまり知られていませんが、男性も年齢とともにホルモンバランスが変化し、様々な不調が現れることがあります。特に、40代以降からその症状が出始めることが多く、生活の質を大きく低下させる可能性があります。
なぜ40代以降に症状が出始めるのか？
40代以降に男性更年期の症状が出始める主な原因は、男性ホルモンであるテストステロンの分泌量が低下することです。
テストステロン分泌量の推移グラフ
このグラフのように、テストステロンの分泌量は20代をピークに徐々に減少していきます。40代以降になると、その減少が顕著になり、様々な症状が現れやすくなります。
男性更年期の症状
男性更年期の症状は、身体的なものと精神的なものに大きく分けられます。
身体的な症状
筋肉量の減少: 体力低下、筋力の低下
骨密度の低下: 骨粗鬆症のリスク増加
代謝の低下: 太りやすくなる
発汗、ほてり、動悸、めまい、立ちくらみ
性的機能の低下: 勃起不全、性欲の低下など
精神的な症状
うつ症状: 意欲の低下、無気力、悲しみ
不安障害:不安や恐怖が過剰になり、死の恐怖感など起きる
イライラ感: ささいなことで怒りっぽくなる
不眠: 寝つきが悪くなったり、夜中に何度も目が覚めたりする
集中力の低下: 仕事や勉強に集中できない
記憶力の低下: 物忘れが増える
40代以降に症状が出始める理由
加齢によるホルモン分泌の変化: 年齢とともに、様々なホルモンの分泌量が変化します。特に、テストステロンの分泌量は加齢とともに低下していく傾向があります。
生活習慣の影響: 不規則な生活、睡眠不足、不健康な食生活、過度の飲酒、喫煙などは、ホルモンバランスを乱し、男性更年期を早める可能性があります。
ストレス: 長期的なストレスは、テストステロンの分泌を抑制する可能性があります。家庭・仕事・人間関係・環境変化など全てのストレスに準じます。また短期的な強烈なストレスも例外ではありません。
基礎疾患: 糖尿病、高血圧、心疾患などの基礎疾患も、男性更年期に影響を与えることがあります。
著者より
男性更年期は、女性に比べてまだ認知度が低いですが、決して珍しいものではありません。「障害」とつきますが病気ではなく、加齢に伴う自然な変化です。男性更年期は、生活習慣の見直しや環境整備そして治療によって改善できる可能性があります。
大事なのは1人で抱え込まないことです。
これについてはまた記事にします。
まとめ
男性更年期は、年齢とともに自然に起こる現象ですが、生活習慣やストレスなどによって、その症状は早まったり悪化したりすることがあります。早期に症状に気づき、適切な対策を行うことで、より快適な生活を送ることがでしょう。