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1178.あなただったら、人生の、最後の5分間を、どう過ごしますか?【前編】
How would you spend the last five minutes of your life?
【お馬鹿なcoucouさんの生きるヒント190.】
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1.自由詩.116.「最後の五分間」1.Free verse.116."The Last Five Minutes"
彼は光が差し込む小さな窓から遠くを眺めていた。
He was gazing out a small light-filled window into the distance.
外の世界はまるで時間が止まっているかのように、
The outside world seems as if time has stopped.
ゆっくりとゆったりと流れているように感じていた。
It felt like it was flowing slowly and leisurely.
風はなく、空に浮かぶ雲は流れず、青空はそれでも碧く。
There was no wind, the clouds in the sky did not move, but the sky was still a deep blue.
小さな窓からでも充分に感ずることができた…。
I could feel it even through the small window.
ほんの一瞬かもしれないが、この時が、彼の至福の時なのかもしれない。
It may only be for a moment, but this moment may be his moment of bliss.
自然と涙が溢れてくる、その涙は決して喜びの涙じゃあない…。
Tears naturally begin to flow, but they are definitely not tears of joy...
むしろ、深い、深い悲しみの涙といえる。
Rather, they were tears of deep, deep sadness.
彼は窓から差し込む光にそっと手を合わせ祈る…。
He gently puts his hands together and prays as the light shines in through the window...
彼の名は、ムイシュィキン。
His name was Myshkin.
ロシアの若者ムイシュィキンは誤解され、逮捕され、裁判にかけられて死刑を宣告された。
A young Russian man, Myshkykin, was misled, arrested, tried and sentenced to death.
刻々と迫る死刑執行の時。
The time of execution is fast approaching.
直前まで、彼は死刑になることが信じられなかった。
Until the moment he was executed, he could not believe that he was going to be executed.
いや、信じることができなかった。
No, I couldn't believe it.
自分には罪を犯したことに身覚えがない。
I have no recollection of having committed a crime.
まったく罪なんて犯していないし、きっと誰かが助けてくれるものだと最後の最後まで信じていた。I hadn't committed any crime and believed until the very end that someone would help me.
でも、現実は信じていた神ですら救いの手を差し伸べてはくれなかった…。But in reality, even the God he believed in did not extend a helping hand...
彼は慌てた。
He panicked.
なぜって、まだまだ自分にはやり残したことがいっぱい残されていたからだ。Because there was still so much left for me to do.
「死にたくない…、まだ、死にたくない…、誰でもいい、助けて欲しい」
彼は毎日、その日がくるまで祈り続けた。"I don't want to die... I don't want to die yet... I just want someone to help me," he continued praying every day until that day came.
それまで神など信じていなかったし、祈ったこともない。
Until then, I had never believed in God and had never prayed.
「だれか、助けて欲しい…。父や母に逢いたい、友達にも逢いたい。どうしよう、どうしたら良いのだろう…」"I want someone to help me... I want to see my father and mother, and my friends. What should I do? What should I do?"
彼は考え続けた。
He continued thinking.
これまでの人生を、これまでの生き方を、ただ考え続けた。
I just kept thinking about my life up to that point, the way I'd lived it up to that point.
中略...。
Omitted...
あと5分…。
Five more minutes...
彼は、その5分に希望を託した…。
He pinned his hopes on those five minutes...
中略...。
Omitted...
そして、ムイシュィキンはこの5分間を、
And Myshkin spent these five minutes,
友だちや愛する者たちとの別れに2分間、
Two minutes to say goodbye to friends and loved ones.
いま一度自分自身を考えるために2分間、
Take two minutes to think about yourself again.
残りの1分間は、この世の名残りにと、
The remaining minute is a vestige of this world,
周りの風景を眺めるためにあてたいと思った…。I wanted to use it to enjoy the scenery around me.
ドストエフスキー、彼の小説『白痴』の一部分より
Dostoevsky, from his novel The Idiot
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あなただったら、
If it were you,
人生の、
Of life,
最後の5分間を、
The last five minutes,
どう過ごしますか?
How will you spend your time?
Ⓒお馬鹿なcoucouさんのひとりごと
Ⓒ Silly coucou's monologue
ⒸドストエフスキーⒸ創訳・英文coucou
Ⓒ Dostoevsky Ⓒ Original translation, English text by coucou
Ⓒ自由詩.116.「最後の五分間」
Free verse.116."The Last Five Minutes"
Ⓒお馬鹿なcoucouさんのひとりごと 自由詩116.「最後の五分間」 coucouさんバックナンバーのより507.【解説文】詳しくは👇をお読みくださいね。
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2. お金なんてなくてもいい?Do you not need money?
お金って、とっても不思議だね?
どうしてって?
だって、お金の嫌いな人なんていないからね。
それに、お仕事をすればわずかであっても必ずお金が入ってくるからね。
でもね、どうして、お金の足りない人と、お金があり余る人がいるんだろうね。
それに、お金があれば、幸せだし、お金がなければ食事もできない、生きて行かなくっちゃならないから、ないってことは不幸だと人はいう。
そう、確かにお金がなければ何もできないからね。
もね、こんな人たちもいる。
それは、お金がなくとも幸せな家庭があって、お金があるのに不幸な家庭があるってことだよね。また、お金がない人はお金のある人を見れば幸せに見えてしまう。
人は違うんだ、人は比較するもんじゃあない、といいつつ、たくさんのボーナスをもらう人を横目で生唾を飲んでじっと羨ましがる。年収が1000万円以上、3000万なんて聞けば憎しみまで湧いてくる。
こうして、人はこの世を去るまで自分と他人を比較して生きていくのかもしれない。お馬鹿なcoucouさんは物凄い借金もしたし、物凄くお金も貯めたときがある。
でも、わずかな事ですべてを失ってしまった...。
でもね、改めて振り返ると、お金を持つている時代と、今のようにない時代を比べると、心の持ちようが違うことがわかるようになった。
お馬鹿なcoucouさんはこのnoteでも言い続けているけれど、自分のポケットに1000円しかない場合と、10000円とでは気持ちが違うよね。
1000円だと何かあったら不安だけれど、とりあえず10000円あれば少し安心だよね。
でもね、バックに100万円入っていたらどう?
う~ん~少し不安だよね。
落としたら悲しいもんね。
じゃあ、1000万円持って街をあるいたらどう?
誰もバックの中身なんて知らないはずなのに、盗まれたらどうしょう?
ひったくりにでもあったらどうしよう?
きっと、身体から離さないよね~
家のタンスにしまっていても、泥棒が入るかもしれない、どうしょう?
貯金通帳に入れてあったとしてもカードを盗まれたらどうしょう、って?
そう、怖いことばかり。
coucouさんに変な二人の人がいる。
もちろん、相手からすれば、
coucouさんが変だと思っているに違いない(笑)~
一人目は、coucouさんより随分、年上の女性。
もうすぐ80歳になる。数年前に病院の手術ミスによって命を落としたご主人がいた。当然、損害賠償金と生命保険金が入った。損害賠償金の金額は知らないけれど、生命保険は6,300万円入った…。
彼女は、ご主人の葬儀後に、coucouさんに「…6,300万円しか入らなかった...」と嘆く。
えっ?coucouさんは驚いた...。
だって、損害賠償金を含めたらその倍額以上のはずなんだもの。
あれ?そんなことよりご主人に対する言葉は何もないの?
そして、一年後、もうすぐ一周忌なので電話した...。
すると、最初の一声が、「coucouさん、お金なんてないわよ~」、
げっ...。なにそれ、なんで?
そりやあcoucouさんは貧乏だよ、だけど、何それ….。
そして、同世代たちは60歳、65歳になって定年を迎える。
その前にみんな退職金をもらう~
お馬鹿なcoucouさんはサラリーマンの経験がないからボーナスや退職金なんて味わったことがない。
「…coucouさんよ、俺は退職金が3,000万円しかもらえないんだよ...」
「俺なんか、30年働いて、わずか2,000万円、少ないよな...」
なんと素晴らしい~
そんなにたくさんもらえるんだ。
なんだか、お馬鹿なcoucouさんの回りはお金持ちばかりだ~
なんと、くだらない同窓会なんだろう~
自慢合戦か~
お馬鹿なcoucouさんはね、10万円だって涙しちゃう(笑)~
だからって、誰も分けちゃあくれないよね。
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coucouさんです~
みなさん、ごきげんよう~
みんな、お金持ちに憧れる...。
お金はないより、あった方がまし。
だけど、そんなにたくさんのお金があれば、地元の子ども食堂に1万円でも、3万円でも、100万円でも寄付すればいいのに、そんなお馬鹿な真似はしない。
貧乏で愚かなcoucouさんだって、阪神大震災、東日本大震災にはわずかでも寄付をしている。
それに地元の子ども食堂だって応援しているし、ボランティア活動もしている。それでも足りない分は、お金集めだってやる。
そう、自分のできる範囲はしている。
だから、貧乏になるんだという人もいた。
たけど、なぜ?
お金持ちはそんなことをしないし、する必要もないのかな。
だから、お金が溜まるんだという...。
coucouさんから見れば、「お」のない馬鹿どもだよね。
身近ではみんな相続問題花盛り~
我が一族には幸いにしてなんの資産もないし、お馬鹿なcoucouさんの全資産なんてすべて失っているから、子どもたちには相続問題でトラブルは残したりしない。
正義の味方の〇護士さんの仕事で1番儲かるのが「相続」だという。
2番目はお金がらみの「離婚」、3番目は「不動産」「金銭」「賃貸」だという。
全部、正義の味方の〇護士さんの仕事。
みんな忙しいらしい(笑)…。
だけど、お金のない人は〇護士さんには助けてもらえない。
そう、商売だもんね。
子どもの頃からあんなに仲が良かったはずなのに、お金が絡むと、お互いに目を吊り上げて、兄弟姉妹が敵同士。
何年も解決していない相続権。
天国の親たちもここまでは予想していない骨肉の争い。
お金は確かに人間を変えてしまう欲望があるけれど、
お金にさんには何の罪もない。
あるのは人間のお金に対する欲望と執着。
だけど、相続って自分が働いて稼いだものじゃあない不労所得だよね。
そんなんでどうやって、幸せになれるの?
別に、親が残してくれた相続を否定しているわけじゃあないよ。どうして、憎しみ合うのか?ってことだけだよ。
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お馬鹿なcoucouさんはベッドで動けない父がこの世を去る寸前に財布の中から弟と二人で分けてくれと差し出したお金があった。
本人はいくらあるのかはおそらく知らないかもしれないけれど、その財布にはしわくちゃの千円札が2枚入っていた...。
coucouさんと弟は、千円ずつもらった...。
それは二人の宝物...。
生前父はいう。生まれ育った故郷の樺太の大地には何万坪の土地が残されている。いつの日か日本に返還されたら、祖父母やご先祖様のお墓を日本に持ってきて一緒に入りたいと願っていた...。
そう、coucouさんと弟は、そんなものいらない、そんなことよりももう一度父や母と会いたい。
もう一度あの頃のように家族が貧乏だったけれど4人で暮らしたい。
あんなに素晴らしい幸せなんていくらお金があったって買うことができない...。
みんなが笑顔だった...。
お馬鹿な、愚かなcoucouさんは、
そんな生活に憧れる...。
お馬鹿なcoucouさんはね、最後の5分間は、とうさんとかあさん、弟と子どもたちのことに一人一人に感謝の時間にあてたいと思っている。
最後の5分間ぐらい、幸せのときを振り返ってもいいよね。
本日も、ここまでおつきあいありがとう~
大切な時間、お金で買えない時間、お金では手に入らない人生、お金が役に立たない人の思いや気持ち、そして愛。見えないもののなかに人生の大切なものすべてがある気がする。
では、またあしたね~
お金なんてなくてもいい?【後編】に続く~
文字数6,940文字
【洋楽】女の子はなんでもできちゃうの Do it yourself -ILIRA-【和訳】
coucouさんのアーカイブス(過去作品)だよ、みてね~
coucouさんのお気に入りnoteの素敵なクリエイターさんたち~
coucouさんのホームページだよ~みんな、みてね~
Production / copyright©NPО japan copyright coucou associationphotograph©NPО japan copyright association Hiroaki
Character design©NPО japan copyright association Hikaru
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