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6.もし、その命を捨てるのなら、私にください。私があなたの分まで生きますから。

最初のお母さん

「お母さんは私のお母様です。お母さんのお母様はお祖母さんでしょう。そのまたお母様は曾お祖母さんでしょう。いったい、いちばん初めのお母様はだれでしょう?」
八歳になったばかりのある農家の女の子の母への質問でした。
残念ながらその母は答えることができませんでした。


よい心

「よい心」人がよい行いをすることによって、心はよい心になる。よい心にになった人は、もっとよい行いをします。こうして一生涯、よい心とよい行い、よい行いとさらによい心というように、相互においてかかわる人格が向上します。

鏡の中

鏡を見て母を想い出す。
鏡を見ると父を想い出す。
人は必ず父や母の面影を自分の中に見つけ出す。
父や母の面影を子どもに残す。
だから、鏡を見たら想い出せばいい。
寂しくなることはありません。

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胸の泉に

かかわらなければ
この愛しさを知るすべはなかった
この親しさは湧かなかった
この大らかな依存の安らいは得られなかった
この甘い思いや
さびしい思いも知らなかった

人はかかわることからさまざまな思いを知る
子は親とかかわり
親は子とかかわることによって
恋も友情も
かかわることから始まって
かかわったが故に起こる

幸や不幸を
積み重ねて大きくなり
くり返すことで磨かれ
そして人は
人の間で思いを削り思いをふくらませ
生を綴る
ああ
何億の人がいようとも
かかわらなければ路傍の人

私の胸の泉に

枯れ葉いちまいも
落としてはくれない  

                 「未知なる知者よ」より詩人・塔和子

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いのち


大切な、大切な命を
死なないでください。
命を捨てないでください。
大切な、大切な命を消し去らないでください。

死なないでください。
あなたの命はあなたのものではありません。
大切な、大切なみんなの命です。

もし、それでも命をすてるのなら、
もし、その命を捨て去るのなら、
もし、その命を消し去るのなら、

僕のわずかな命をあげます。
僕の分まで生きてほしいから。

もし、それでも命をすてるのなら、
もし、その命を捨て去るのなら、
もし、その命を消し去るのなら、

僕にください。
僕があなたの分まで生きますから。

だから、
死なないでください。
命を捨てないでください。
大切な、大切な命を消し去らないでください。

どんなに苦しくたって、
どんなに辛くたって、
どんなに悲しくたって、

死なないでください。
あなたの命はあなたのものではありません。
大切な、大切なみんなの命です。

僕は死にたくありません。
僕は生きたい。
僕は命を大切にしたい。
僕はみんなの分まで生きてみたい。

僕はもっともっと生きて見みたい。
大人になってきれいな奥さんをもらって、
可愛らしい子どもたちを育てて、
いじめや病気に負けない強い子になってもらい、
多くの子どもたちを助けてくれる人を育てたい。

もし、それでも命をすてるのなら、
もし、その命を捨て去るのなら、
もし、その命を消し去るのなら、

僕にください。
僕があなたの分まで生きますから。

僕には生きる時間がありません。
僕には君たちのような未来がありません。
僕の命はあとわずかです。

僕は生きる事ができません。
僕にその命をいただけたなら、僕は一生懸命に生きます。
僕にその命をいただけたなら、君たちを守ります。
僕にその命をいただけたなら、必ず幸せになります。

僕は死にたくありません。
僕は生きたい。
僕は命を大切にしたい。
僕はみんなの分まで生きてみたい。

だから、君たちには僕の分まで生きて欲しい。
だから、君たちには僕の分まで幸せになって欲しい。
だから、もっと、もっと命を大切にしてほしい。

それは最後の僕からの願いです。

         「大切な、大切な命を」 創訳 coucou

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ごきげんよう、coucouです。みんな、みんな、ありがと!



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