見出し画像

足枷になる知識。

幕末の名著「言志四録」に学ぶ
東洋の生き方学 No.14

言志録 第十四条
『知識を足枷としないために』

知識が足りない。。。
刺激が足りない。。。
自分を変えなきゃ。。。

そう思って、非日常を求める心があれば、
それは「目的」が定まっていない証拠です。

不足感を前提とした行動は
不足感を増長させます。

目的があれば
当たり前を愛せるようになります。

目的があれば
無闇矢鱈と行動しなくなります。

目的のない知識の収集は
人生の足枷になります。

「知識は多い方がいいに決まっている」
という思い込みは外した方がいい。
それは時に悩みや迷いの種になるから。

「非日常でこそ学びが得られる」
という思い込みも外した方がいい。
非日常もいつか日常に変わるから。

目的さえあれば、
どんな些細なことからも学ぶことができます。

目的さえあれば、
当たり前の日常が学びなのです。

自分に問うべきは「目的の有無」です。

目的さえあれば、
どんな知識も道具に変わります。

今一度、自分の心に「目的」を聞いてみて下さい。

画像1

言志録 佐藤一斎著 第十四条
【原文】
吾既に善を資るの心有れば、父兄師友の言、唯ただ聞くことの多からざるを恐る。読書に至っても亦多からざるを得んや。聖賢云う所の多聞多見とは、意正に此くの如し。
【訳文】
自分の中に資善の心があれば、父兄や師友の言葉を多く聞かないことを心配する。読書に至っても、沢山読もうとしないわけにはいかない。聖賢が言った多聞他見の真の意味はこのようなものである。

#東洋の考え方大学
#東洋思想 #言志四録 #哲学 #生き方
#読書 #古典 #文学 #エッセイ

#知識 #目的


いいなと思ったら応援しよう!

東洋思想に魅せられた人の若き日の悩み
記事を読んでいただきありがとうございます。 サポートいただけるとシンプルに喜びます。 文章を書かせていただけるだけでよろこんでます。 これからも地味に地道にがんばります!