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鍼灸マッサージ師必見!療養費改定!?(マッサージ編)

おはようございます。

いつも見ていただいている方ありがとうございます。

私は神奈川県で訪問鍼灸マッサージをしていますおぎんた☆と申します。

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さて今回の記事は、皆さんも気になる医療保険に関する療養費改定のお話。

前回の改訂は令和4年6月にありました。いままで改訂は2年おきに行われているので、次回の改訂は来年である令和6年の6月が予定されています。

今回はかなり大改革な話し合いがされているそうですので、是非最後までご覧ください。

尚、今回の記事はあん摩、マッサージの料金の改訂の話になります。ご了承ください。

おさらい(令和4年)

前回の療養費をおさらいしてみましょう。

施行期日 令和4年6月1日

あん摩・マッサージ
(1)マッサージを行った場合
1局所につき 350円

(2)温罨法を(1)と併施した場合
1回につき 125円加算

(3)変形徒手矯正術を(1)と併施した場合
1肢につき 450円加算
注 変形徒手矯正術と温罨法の併施は認められない。

令和4年6月から現在(令和5年7月)はこのような料金になっています。

令和6年度は包括化!?

気になるのが次回令和6年の療養費変更がどうなるのか。

どのような話し合いをされているのでしょうか。

現在、マッサージ、変形徒手矯正術は1部位から5部位、1肢から4肢の出来高払い制になっています。

これを何部位の同意であっても料金を統一する包括化にしようという話し合いがされているそうです。

今回の話をしてくれた講師の先生がいうには、施術料の改定は2年おきということで時間が空くため、すぐには話し合わないのが普通。

しかし、今回の包括化の話が現実身を帯びているのには理由があるそうで、令和4年の改訂があってすぐに審査会による話し合いがされたそうです。

何を言いたいかというと、審査会も相当な意気込みで改定しようとしているということです。

なぜ包括化に?

それは一言で言えば不正申請の撲滅。

どうなる療養費

あん摩マッサージ指圧療養費における部位数別の施術回数割合の推移(あん摩マッサージ指圧、変形徒手矯正術)
を見てみましょう。

あん摩マッサージ指圧療養費における
部位数別の施術回数割合の推移
(あん摩マッサージ指圧、
変形徒手矯正術)

マッサージ5肢は令和4年では75.6%。
変形徒手矯正術に関しては4肢が令和4年で64.6%とかなりの多部位の申請がされているのがわかります。

こうなれば医療費はかなり高額となりメスを入れられるのは自然なこと。

第三者からすると施術する患者には本当にこれだけの部位に症状があるのか、必要な部位以外の申請を行っていないかという疑問も上がってきます。

それならば包括化してしまい、一律の施術料金になれば不正申請も防ぐことができるというのが狙いなようです。

では具体的に包括化した料金はいくらになるのか。

そこが一番気になりますよね。

情報では表にある平均を元に金額が決まるのではないかということでした。

例えばマッサージであれば平均部位数は令和4年で4.51部位

4.51×350=1578円
四捨五入で1580円

変形徒手矯正術の平均部位数は令和4年で3.32部位

3.32×450=1494円
四捨五入で1490円

となります。
マッサージ+変形徒手矯正術の同意書があるとしたら3070円/回となります。

これはあくまで推測です。
はっきりとした金額は来年の6月になってみないとわかりません。

マッサージ5肢、変形徒手矯正術4肢ばかり同意書で施術している事業所は実績が減りますが、そうでない健全に同意書依頼をかけている事業所は収益は増えます。

不正申請をする事業所に対しては、ペナルティのような改定になることは間違い無いでしょう。

制度というものは健全にやっている人よりも、不正している部分の方が目立ちます。

そうすると改悪の方向に変更されていきます。最悪、制度自体が廃止になる可能性さえあるのです。

そういうことを皆が自覚して、この先20年、30年とこの制度が続けていくにはどうしたらいいかを考えて行動していくことが大切だと思います。

一緒に頑張っていきましょう。

お願い

この情報は神奈川県鍼灸マッサージ師会の勉強会内で紹介された内容の一部になります。

この前の勉強会の最後に講師の日本鍼灸マッサージ師会、副会長 住田和章先生からこんな説明がありました。

「あはき自体の力が弱い。業界団体はもってるものをちょっとずつ持ち寄って大きな力に変えるプラットフォームだといいます。

その力が威厳を作ったり、県に色んな要望を作ったりして、聞いてもらえる措置を作っています。

あはきの業界団体の組織ケースというのはすごく低下していています。

それは柔道整復師も医師も同じです。

低下すると我々の声が県にも国にも届かなくなります。

どこにも属していないという方がいらっしゃいましたら、自分の仕事のためにも業界団体に手を貸してみようかなと思っていただけたら幸いです」とおっしゃっていました。

新しい情報を発信する勉強会を開催するのにも活動費が必要です。私も神奈川県鍼灸師会の会員です。

決して回し者ではありませんが、次世代にもちゃんとした職業として働けるように受け継いで、業界自体をよくしていくためにも業界団体に所属しておくことが必要であると私も考えています。

特にこの業界の横のつながりは弱い。
だからこそ、先程の住田先生の話の中にもあるように、小さな力を大きな力に変えていかなくては明るい未来はないなと思います。

いつもあはきの医療保険制度の改悪にドキドキしながら、過ごすようなことはしたくありませんよね。

不正請求が目立ったり、力が弱いとこのようなことになるのです。

それには現在現場で働いている私たちの意識改革が必要です。そして皆で勉強して、より良い業種にしていきましょう。

もし良ければ今働いている地域の業界団体に登録してみてください。

私も微力ではありますが、業界を良くしていけるように色んな情報を発信していきます。

宜しくお願いいたします。

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