稲藁が焼けた香りは、農家の秋の匂い
岩手・遠野にある古民家オーベルジュ「とおの屋 要」の佐々木要太郎さんの著書『遠野キュイジーヌ』(小学館刊)と、米糠を原料に加えた日本酒「権化」シリーズのリリースを記念する食事会の1席に光栄にもお誘いいただいた。
佐々木さんは、岩手県遠野市の米農家で、どぶろく醸造家、発酵料理人でもあります。その3つの肩書をもつなかでも「自分のベースは米農家です」という佐々木さんは、20年かけて田んぼを農薬のない土に戻して、健全で無農薬栽培できるまでに再生しました。さらに遠野一号という忘れられ