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クラシック 記事まとめ

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クラシックの楽曲・作曲家などについて書かれた記事をまとめていく公式マガジンです!主にハッシュタグ「#クラシック」が付けられている記事を自動で追加し、紹介していきます。
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2024年8月の記事一覧

音楽史13『ロマン派音楽の発展-前編-』

 その後の19世紀前半にはロマン派音楽が本格的に開始し先述したベートーヴェンやシュポーア、ホフマン、クレメンティ、ルイジ・ケルビーニなどだけでなく多くの巨匠音楽家が登場していった。  オペラではモーツァルトの甥にあたるドイツの作曲家カール・マリア・フォン・ウェーバーがモーツァルトがよく作った大衆演劇ジングシュピールの伝統を受け継いでドイツのロマン派のオペラ様式を確立したとされ、『魔弾の射手』『オイリアンテ』『オベロン』などのオペラを作曲し名声を獲得、他にも交響曲や協奏曲など

ブルックナーの第八、そのレアな初稿を聞いた

8月7日、シドニー交響楽団によるブルックナー交響曲第8番の演奏を聞きに行った。 僕、ブルックナー大好きなんすよね。高校時代は吹奏楽部で下手くそなラッパを吹いていたのだが、同級生のホルン吹きに無理やり聞かされたのがきっかけだけど、段々ハマってきて、ついにはブルックナーオタク(ブルオタ)になってしまった。 ちょうどその頃は、日本、いや世界に名だたる(?)ブルックナー指揮者、朝比奈隆御大の全盛期で、彼が東京に来るたびに聞きに行っていたものだ。 ところが、シドニーではブルックナ

「ありがとう」を皆さまへ 岡山尚幹さんを偲んで

 岡山さんに面接して頂いた1997年4月、オケ連の事務局は大久保駅より徒歩30秒、総武線の高架真横の1階が焼肉店の細いビル6階にありました。入るのを躊躇してしまうような小さなエレベーターで上がると、金山さん(当時東京交響楽団楽団長)と岡山さんが並んで迎えて下さったのでした。後に、岡山さんより「入ってきた瞬間に貴方だと決まったよ」と、素敵なお言葉を。その訳は「外国の方にもビビらなそう」だから、と拝聴したのが本当に昨日の事のようです(27年も前)。  すぐに今の錦糸町事務局へ引

バッハを聴く パオロ・パンドルフォ

巨匠サヴァールの薫陶を受け、ルネサンスからジャズまで縦横無尽に演奏する世界の名匠パオロ・パンドルフォ。 2020年の来日予定がコロナで延期になり、ようやく先日、およそ20年ぶりの来日。 そんな鬼才パンドルフォの無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバによるバッハリサイタルに行ってきました。 パオロ・パンドルフォってどんな人?パオロ・パンドルフォは、1964年1月31日生まれの イタリアのヴィオラ・ダ・ガンバの名手演奏家、作曲家、音楽教師です。 コントラバスとギターの勉強をし、1970年代

セイジ・オザワに捧げる音楽祭

今年もまた、セイジ・オザワ松本フェスティバルが長野県松本市で開催されています。 1992年に始まったこのフェスティバルは、いまではすっかり松本の夏を彩る一大祭典として定着し、街のいたるところではためく青のフラッグを眺めるのも楽しみのひとつとなっています。 2024年2月に小澤総監督が永眠されてから、はじめてのフェスティバル。 開催されるのか、どうなるのか? 気になっていましたが、予定どおり開催されると知り、とても楽しみにしていました。 昨年は伊那会場で無料のスクリー

愛知室内オーケストラ第78回定期演奏会

今日は愛知室内オーケストラの定期演奏会へ行きました。 台風と仕事の残業が心配されましたが、無事に行けました。今日の名古屋は天気が良くて穏やかでした。 今日のプログラムは注目です。 権代敦彦さんの新曲。もちろん世界初演です。 ハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲をヴァイオリンではなくてマリンバでやります。そんなのできるのかと思いました。ヴァイオリンは弾く、メロディーを歌う、マリンバは叩く、メロディーというのには程遠い。ハチャトゥリアンの協奏曲は結構アクロバティックで、マリンバ

ルイーズ・ファランクってどんな人? 九重奏曲の魅力は? 調べてみました🫶

こんにちは、CRAZY GAL ORCHESTRAのまょぴです❣️ ぅちらは10月14日にライブをやるんだけど、 「なんか初めて聞く曲ばっかりなんだけど……」 「チラシに虹色で描かれてる女の人って誰?」 って思ってる子も多いんじゃないかな? てことで、今日はその謎の女性、ルイーズ・ファランクと彼女の九重奏曲を紹介しちゃうよ🌈 ルイーズ・ファランクって誰? ルイーズ・ファランクは、1804年パリ生まれの作曲家。ヨハン・シュトラウス1世と同い年。フェリックス・メンデルスゾ

マーラー8番日本初演他クラシックが好きなのはいいけれど

ピアノのレッスンに行って きましていろいろ言われたこと感じたこと考えたことやったことなど書こうかとも思いましたが、今書くと自己否定ばっかり書いちゃいそうでお前もっと落ち着けよと思うからいったんやめて 別に激しく怒られたとか突き放されたとかじゃないけれど、もしかすると先生以外のところからかもしれないメッセージを受け取っちゃって それでじゃないけど今多分何やっても下がるとこへ入ってる 下がってたら絵に描いたように一番嫌な電話がかかってきた そこでまた下ってると次を呼ぶんだろう

虫けらなので長生きしたい

周りを見ていると、長生きな人って若いころから体作ってた人かなと思う 90過ぎても現役で本人はまだまだ全然死ぬ気がなかった指揮者の朝比奈隆は学生時代サッカー選手として日本のなかじゃ名が通ってるような人だったらしい。戦前だけど この喫茶店も久しぶりに行って 健康診断の結果を見てもうケーキは食べないとか言ってたのに頼んで 氷少なめにしておきましたからと言いながら持ってきてくれたマスター、 すごく老け込んでしまい元気がない 持ち帰りを頼んだら今日はできないと言われて、聴いてたら

チェンバロで演奏する月光ソナタとジュリエッタ

前回、文明開化の明治日本において行われた西洋音楽輸入の時代に活躍して悲劇的な最期を遂げたピアニスト久野久のことを語りましたが、久野久の得意曲は、いわゆるベートーヴェンの「月光ソナタ」でした。 わたしはこの曲を暗譜しているほど大好きなのですが、今回は次の三点に絞って解説したいと思います。 例によって、当時のピアノ(フォルテピアノ)と現代のピアノ(19世紀半ばに完成されたグランドピアノ)の楽器の性能の違いから読み解く視点からの分析です。 <1>月光ソナタという誤称まずは名前

【御礼】「音楽家の生涯 #01」 言葉の響きとピアノの音色で聴くJ.S バッハ🎹朗読とピアノコラボを終えて

ご覧いただき、ありがとうございます! ピアニストの吉村直美です♪ ▪️御礼 幸運にも台風が過ぎ去った直後の2日間に開催を迎え、満員御礼の中、無事に終えました。 晴天猛暑の中、お越しいただいた方々、ならびに、気にかけてくださった皆さまへ、最後まで温かくお聴きいただき、心より御礼申し上げます。 ▪️「朗読とピアノ」コラボへの経緯 音楽の父と称されるJ.Sバッハもが、1人の人間として生きたその軌跡は、言葉にしてこそわかる部分もあり、 いつか演奏とのコラボで合わせてお届け

外山雄三さん、飯守泰次郎さんを偲んで~コンサートマスターに聞く~〈前編〉

 長きにわたり日本オーケストラ界を牽引してきた二人の巨匠指揮者、外山雄三と飯守泰次郎が、2023年、相次いで鬼籍に入った。彼らには長くシェフを務めたオーケストラがあり、それぞれのコンサートマスターが右腕となって支え、数々の名演を作り上げてきた。ここでは2回にわたり、両コンサートマスターにマエストロの素顔を語ってもらい、両巨匠の偉業を振り返っていく。 外山 雄三先生 ~森下 幸路さんに聞く~ 私はキャリアの最初が仙台フィルのコンサートマスターで、採用してくださった方々のお一人

室内楽もオーケストラも貪欲に取り組む!/水野優也さんインタビュー

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。今回は、室内楽からオーケストラまで幅広いフィールドで活躍しているチェリストの水野優也さんに、そうした精力的な活動に挑む思いや自らの目指す道について語っていただきました。 演奏を楽しむことに明け暮れていた少年時代に訪れた転機水野優也さんは2020年の第89回日本音楽コンクールでチェロ部門第1位など各賞を総なめにするなど、将来を期待される

フリーレンオケコン

昨夜はフリーレンのオーケストラコンサートに行ってきました 座席は10列目ですが、1〜9列目は可動式の席で ステージに変貌していたため、実質10列目が最前でした。  CDチケット先行でたまたま当選した座席が、本当に偶然にも最前列でした。まさか、こんな大きなホールで一番前に座るなんて、今まで経験したことがなく、miletちゃんの東京国際フォーラムでもこんなことはなかったので、驚きと喜びでいっぱいでした。  そんな特別な席で、オーケストラの演奏と共にmiletちゃんの歌唱を聴