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【読書】『グロテスク 下』桐野 夏生(著)
読むほどにハマる「グロテスク」。
ついに下巻に手を出し、和恵の日々の出来事や心境を綴った第七章「肉体地蔵」は、のめり込むように読んでしまった。
グロテスクは、東電OL殺人事件と呼ばれる実際の未解決事件をモチーフにした作品といわれている。殺害された女性は、昼間は一流企業で働く高学歴エリート会社員で、夜は娼婦として街頭に立って自ら客を引いた。
社会的に認められ、金銭的にも余裕のあるはずの彼女が、なぜそんな二重生活を送らなければならなかったのか。その動機の部分に、人々はつまずいた。
わたしも本書を読みはじめてから徐々に東電OL殺人事件のことが気になりはじめ、気づけばネットやYouTubeであれこれ情報を調べていた。当時彼女が電柱に寄りかかり客を引いていたといわれる道玄坂地蔵尊、殺害現場となった神泉駅付近のアパート。その様子を自分の目で確かめたいと思い、昨日現場まで足を運んできた。グロテスクの内容やそのほかの情報など、さまざまなことが頭の中を巡った。
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被害者には、心よりご冥福をお祈りしたい。