目新しくもなんともないけど、やっぱりバイリンガル教育で一番有効…親はひとり一言語
我が家ではのケースですので、家庭内でのバイリンガル教育についての話になります。3言語以上の家庭内マルチリンガル教育については私は知識も経験も持ち合わせておりませんのでお役に立てず、すみません。
バイリンガル教育界隈ではもうよく言われているし使い古されている感もある『親のひとり一言語』の方針は、やはりなによりも優先されるべき基本の決まりであり、そして有効であると私は思っています。
我が家の場合は、父親がイタリア人でイタリア語話者、イタリア暮らしで現地校通いという時点で通常発達の子供であればイタリア語に関しては何の心配もありません。
問題は日本語。日本語話者の母親である私。私はイタリアを離れるまで、子供たちとの会話では単語レベルであれ(固有名詞は除く)イタリア語は使わないことを貫いていました。街や学校、友人や親戚たちといるとき、家を一歩でも出たらもちろん外はイタリア語の世界でしたが、その中でも私たち親子間ではずっと日本語を使い続けてきました。
もちろんその分、同じ内容を周りの人にイタリア語、子供たちに日本語で二度話さなければならないという状況がしょっちゅうで面倒くさいし疲れるけど、慣れてしまえばそういうもんだと思えるし周りも慣れます。子供たちも慣れます。
同じく日伊ミックスのお子さんを持つ日本人のお友達に、『ハリネズミさんよくそんなことできるね、私無理だわー』と言われたりもしたし、日本だったら場の空気を読まないととかそういう感覚もあるけど、私はまったく気にならなかったです。そんなことより私が優先すべきは子供たちへの日本語教育だったので。
各ご家庭にはそれぞれのケースや事情があって、本当に色々なやり方があります。どこにゴールを定めるのかによっても違います。『日本語話者の親は日本語だけ』って基本の当たり前のバイリンガル教育の鉄則のように言われていますが、私の14年間のイタリア子育ての中でそれを徹底していた日伊ミックスのご家庭を私は殆ど見たことがありません。本当のバイリンガルを目標にするのであれば、ここは徹底できたらよいのではと感じています。