【神田カレースタンプラリー(18)】オオドリー<鴻>本店
2024年10月初旬
神田カレースタンプラリーに挑んでいると、たまには並んででも人気店に挑戦しなければならない日もある。
今日がその日だった。
昼休み、オフィスを飛び出し小走りで向かった先はスープカレーの有名店「オオドリー<鴻>本店」。
近くにある「オオドリー<鴻>神田駿河台店」が大通りに面しているのに対し、本店は少し通りを入ったところにある。
客数的には本店の方が少ないのでは、と予想したが、どうだろうか。
店構えは大変レトロで、おびただしい数貼られた手書き多めの張り紙がちょっと不安になるくらいいい味出している。
恐る恐るドアを開けると民家のように靴を脱ぐ玄関になっており、右手には靴を入れる棚がある。スニーカーじゃなくてもっと脱ぎ履きが楽な靴で来ればよかった。
左手には階段があり、2階にも席があるらしい。
目の前には開けるとベルが鳴る仕掛けがついた引き戸があり、そこを開けるよう書かれた紙が貼ってある。
ドアを開けて1名だと伝えると、極限に忙しそうな店員さんからそこでしばらく待つように言われた。
1階はカウンター席のみで、現在満席。
でも他に待っている人はいないようなので、ラッキーかもしれない。
玄関でしばらく待つことにした。
ドア越しに中の人の声が聞こえてくる。
店員さん曰く、今日はハンバーグとチキンの骨なしがすでに品切れになってしまったらしい。
メニューを見る。
カレーのベースは豚骨ベースの黒か、手羽ベースの赤の2種類。
具が、野菜、チキン(骨つき・骨なし)、ハンバーグなどから選べるようだ。
写真を見ると、チキン骨つきはすごく立派な見た目。
めちゃくちゃ美味しそうだが、ちょっと食べるのが大変な恐れもあるため、骨なしが売り切れるのも理解できる。
今日は無難に野菜にしよう。作るのも早そうだし。
あとは豚骨ベースの黒か、手羽ベースの赤か、これは悩む…
この時点で既に10分は待っていた。
時々食べ終えた人が出てくるが、片付けや調理が追いついていないようだ。
そこから間もなくして、ついに1階のカウンター席に案内してもらえた。
昭和のBGMが流れている。
他のお客さんが黒と赤どちらを食べているか様子を伺う。ちょうど半々くらいだ。
赤色が綺麗でテンション上がったので、今日は赤にしてみよう。
赤の野菜カレーをオーダーした。
待っていると、次々新しいお客さんが来る。
ドアが開くたびに店員さんが「ただいま満席で、ご提供までに少々お時間かかります」と申し訳なさそうに伝えていた。
限られた昼休みに来店する人にとってこのアナウンスはやはり決め手となるのか、それでも待ちますという人は少ないようだった。
私はギリギリセーフだったな。
そしてついにカレー到着!
昼休み終了まで残り30分。いける。
写真だけは撮る。
食欲をそそる鮮やかな赤色。
カレーもごはんも結構な大きさのお皿に入っている。
まずはカレーを一口食べてみる。辛いぞ…
辛さは増さず「普通」にしたが、ガツンとスパイスが効いている。
これは…すごく美味しい。待った甲斐あり!
野菜は一つ一つが大きい。ピーマンや茄子はスプーンではどうにもできないと判断した私は、手強そうな野菜を一旦ごはんのお皿に引き上げ、ナイフとフォークで一口サイズに切って、またスープに戻した。
あまり人に見られたくない変な食べ方だなと自分で思いつつ、これが劇的に食べやすさ向上に繋がった。
ライスを一口ずつスプーンにのせて、カレーの皿に潜らせ、野菜も一緒に掬って口に運ぶ。
この食べ方を確立し、安定したペースで食べ進める。
カレーの中のジャガイモはスプーンで崩せる。
ほくほくですごくおいしい。
やっぱりスープカレーの魂はジャガイモに宿ると思う。
隣のお客さんがお会計をする際、店員さんが「いつもありがとうございます。今日は本当にバタバタで、お待たせしてすみませんでした」と声を掛けていた。
今日は特別忙しい日だったらしい。
常連さんは「本が読めてありがたいです」と答えていた。これが神保町ムーブか。
昼休み残り10分。移動も含めるとギリギリセーフって感じだ。
私も真似してできるだけ急いでない風にお会計をする。
店員さんは一見の私にも「大変お待たせしてしまってすみませんでした」と丁寧にお詫びしてくださった。
私は「近くなので大丈夫です。すごく美味しかったです。また来ます」と伝え、スタンプとキン肉マンカードをいただく。
靴を履き、店を出た。スニーカーで来て正解だった。
昼の神保町を激走し、歯磨きまで終えて時間ぴったりに午後の仕事に戻った。
この日ランチしたお店
オオドリー<鴻>本店
【いただいたメニュー】
赤の野菜カレー 1200円