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【神田カレースタンプラリー(32)】カレー屋ばんび

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2024年11月中旬

前回帰宅してから「トプカ」でスタンプをもらい忘れてしまったことに気づき、全然心が休まらなかった。
本当なら「トプカ」でもらうスタンプで26個目。神田カレーマイスターまで残り10個になるはずだったのに。

今日の昼に再度行って、前回スタンプをもらい忘れたことを伝え、ダメ元でその分のスタンプをもらえるか聞いて、ダメなら今日もトプカのカレーを食べる…
でも良いのだが、なんとなく、こんな私が100悪いことを、あの店員さんに伝えるのが怖い。

全然反対方向の「カレー屋ばんび」に体が勝手に向かっていた。

「カレー屋ばんび」は最近行った「三月の水」と同じ通りに面していて、店の周りは居酒屋が立ち並んでいる。
ポップな小鹿のイラストの看板が出ているのですぐにここだと分かった。

入店すると、ほぼ満席。
男女比は半々くらい。居酒屋感強めの店構えなので、女性も多いのが意外だった。
カウンターに案内され、メニューを見ると「ごはん少なめ(約100g)」の文字が。
私の仮説「ごはん少なめの選択肢があるお店は女性客多い」が信憑性を帯びてきた。
ちなみにごはんは「特盛(約400g)」まで追加料金無しで選択できるらしい。
たくさん食べたい男性にも嬉しいサービス。

以前学んだことを思い出す。
ごはん100gはいくらなんでも少ない。運ばれてきた時ひもじい感じがする。すぐ食べ終わる。
しかし自分の適正な食事量は、どう考えてもごはん100gくらいなのだ。
カレーは一番人気と書いてある「ポークカレー」に決めたが、ごはんを普通にするか、少なめにするか迷う。いや、普通でいこう。今日はお腹も空いてるし。ね。
こうして自分会議が取りまとめられた。
若い女性の店員さんがオーダーを取ってくれて、「ポークカレーで、ごはん普通で」と注文。
しかしその直後、口が勝手に「やっぱりごはん少なめにします」と言ったのだ。
あれ?!と思ったが、不思議と安堵している自分がいた。

今日は体が勝手にとか口が勝手にとかが多い日だ。本能優位Day。思考蔑ろDayだ。
頭の中で言語化して「考えている」と思っていることなんて、ほとんど自分の本心ではないのではないかという疑念が湧いてきて不安になる。

悩むのも束の間、30秒くらいでカレーができた。めちゃ早。

ポークカレー(ごはん少なめ)

ごはんを手前に置いて写真を撮ったことで100gでもたくさんあるように見えるが、私の脳は騙せていない。
カレーにはレードルスプーンが無造作に添えられているが、私はごはんをカレーに入れる派なので。
レードルスプーンにはごはんのお皿の隅に退避していただく。

まずはカレーを一口。
しっかり辛め。
辛味よりなにより、こってりとした旨みが印象的。
これは、誤解を恐れずに言えば、ラーメンが好きな人に刺さるカレー!
ラーメンはラーメンでも、透き通ったスープのじゃなくて、もっと人を太らせようという意思のある、背徳感と快楽がセットのやつ。
私はそういうラーメンが大好きなので、このカレーもすごく好き。

具も食べてみる。
まずは大きな豚の塊にスプーンを入れてみる。
肉の繊維が解け、カレーに融和していく。
食べると脂肪分の甘みが口の中に広がり、カレーのこってりした旨味はこの肉由来のものだったのかと納得がいく。
世の中には豚の角煮的なとろとろの脂身の豚肉のファンが多いと思う(私もその1人だ)が、それらファンにとってこのお肉は最高。

おでんの大根のように表面が透き通ったものはなんだろうと思ってスプーンで割ると、ジャガイモだった。
食べて気づいた。揚げてある。大きなフライドポテトがこってりカレーの中に入っている。
揚げた表面が膜のようになり、それがカレーに浸って透き通ったように見えたのだ。
おいしい。この店、どこまでデブを喜ばせる気だ…
ジャガイモもう一つ食べたい。
トッピングするという手があるようなので、次回は検討しよう。

そしてとっても普通なゆで卵ハーフで安心し、ペロリと食べ終えた。
お肉は最高だけど、もしもう1個あったら厳しかった。適量。
ごはんはやはりちょっと少なめだったけど、デスクワーク30代女性的にはこれぐらいがちょうど良い。
次回はジャガイモ1個トッピングでちょうど満腹だ。

会計時、レジにカレースタンプラリーのQRコードが置いてあるので、今日は忘れずに貰った。
帰りに次回100円引きのクーポンまでいただく。また来よう。


🍛おまけ🍛
退勤後、重い足取りで前回訪問した「トプカ」を再訪。
店の前に着くと、様子がおかしい。
カレー屋ではなく居酒屋になっていた。赤提灯が出ていて、店の前で喫煙者たちがトプカおじさんの人形に向かって煙を吐いている。
昼にはなかったのれんをちろっとめくると、中にいた日本人の女性店員さんが気づいてドアを開けてくれた。あの怖い店員さんじゃない!

店内は平日の夜なのに陽気な酔っ払いで満席。すごい人気だ。
「先日昼にカレーを食べに来たんですが、スタンプラリーのスタンプをもらい忘れてしまって…」と事情を話すと、お姉さんが「これですね🌟」と快く、隠してあったQRコードを出してくれた。隠れてたんだ。それでもらい忘れちゃったんだ。納得。
ダメならカレーテイクアウトしようと思っていたので、すんなりスタンプがもらえて本当にラッキーだった。お姉さんに感謝。
私にとっては、このスタンプが貰えるか貰えないかは大問題だから。
また今度夜も来ます!とお礼を言って、ほくほくで帰宅した。

神田カレーマイスター(スタンプ36個)まで、お昼のも合わせてあと9個!


この日ランチしたお店

カレー屋ばんび

📍Google Map

🍛神田カレーグランプリ カレー屋ばんび

【いただいたメニュー】
ポークカレー 1200円

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