【神田カレースタンプラリー(39)】キッチンきらく
2024年12月初旬
12月になった。
この会社で8月初旬に働き始めてから4ヶ月が経ったことになる。
お盆明け頃からのランチを遡ってnoteに記録し始めてから1ヶ月。今日ついに現実の時間に追いついてしまった。
もう過去に訪問した店のストックはないので遡れない。今日からはその日のランチのことを振り返って書く。
週3勤務なので、ここからの更新はゆっくりになる。今日まで毎日更新してきたこともあり、ちょっと悔しい。
この1ヶ月、かなりの時間を書くことに費やした。
もちろん書いても1円にもならないどころか、カレーに糸目をつけず散財しているが、この日々が私の財産になったと思いたい。
神田カレー街食べ歩きスタンプラリーの実施期間は12月20日まで。
私は神田カレーマイスターまであとスタンプ3個。
いよいよクライマックスだ。
12月最初のランチは、先月の第12回神田カレーグランプリ2024決定戦の会場でも食べた「キッチンきらく」の店舗に行ってみることにした。
神保町のすずらん通りから一歩裏通りに入ると、「キッチンきらく」の店の前には人だかりができていた。
道に面してショーケースのあるカウンターがあり、その窓口で焼き菓子を販売しているらしく、人が群がっているのはそちらのようだった。
店舗入り口の前には椅子があり、座って待っているお客さんが1名。
普段はQRコードでスマホから注文するそうだが、この日は不具合があったらしく、たまたま店員さんが外に出てメニュー表を配っていた。
入り口前の椅子に座ってメニューを見ながら待つ。
来て初めて知ったが、「キッチンきらく」はカレー店ではないらしい。
中華そばが主力メニューのようだ。
全てに共通するのは無添加であること。
中華そばの種類もかなり豊富で目移りしてしまう。
でも今日はカレースタンプラリーで来たので、と強い意思で選択肢を絞っていく。
定番の「きいろいカレー」の「カツカレー」に惹かれるが、「キーマカレー」も気になる…
今日は「あいがけカレー」にしよう。
そう決めたところで順番が回ってきた。
店内はお家のような、ほっとする雰囲気。
階段を2階に上がると、壁際に4席分のカウンター、テーブルは4人掛けと2人掛けの計10席。
案内されたカウンター席を見て驚愕。
観葉植物が突き出している。
カウンターに近づいて座るには左の観葉植物を避けて右のお兄さん側に椅子を動かす必要があるが、そうすると右のお兄さんのパーソナルスペースを著しく脅かしてしまうため、ここは一旦少し椅子を引いた状態で座って様子を見る。顔の前に葉っぱ。
隣のお兄さんが明らかにプレッシャーを感じている。
お兄さんは悪くない。どうぞゆっくり召し上がってくれ。
感じのいい店員さんが注文を取りに来てくれた。
私の椅子が不自然に後ろに引かれていること、顔から5センチの距離に葉っぱがあることなどに対して、一切の反応を示さない店員さん。
これがこの席に座った客のスタンダードな佇まいなのだろう。誰も悪くない。地球が狭すぎるだけ。
私もなんとも思ってない風を装って「あいがけカレー」を注文する。
ふと前を見ると、「カツ(ハーフ)400→今だけ!!300円」の貼り紙を発見。ラッキー。
そちらをトッピングでお願いした。
ちなみに隣のお兄さんのさらに右側には、男性のお客さんが2名ギチギチに座っており、お兄さんもこれ以上右には動けない。
私がカウンターに近づいて食事をとるには、このお兄さんに食べ終わっていただくしかない。
一心に食らうお兄さんを少し後ろから見守る。
注文から3分ほどで美味しそうなカレーが到着。
この時咄嗟に「トレー下げてください」と言えなかった自分の瞬発力の無さを憎む。
トレーの角が植木鉢の受け皿に当たって奥まで置けず、手前がカウンターから少しはみ出している。
トレーを奥までずらすこともできるのだが、そうすると必然的に右に寄ってしまい…
右上に写っているのはお兄さんの財布。まだ食べていらっしゃる。
OK大丈夫。
猫背の私は首をにゅっと伸ばして今日まで秘密にしてきた独自の奇怪なフォームでカレーを食べていく。
まずは右側のきいろいカレー。おいしい!
カレーグランプリの時よりもおいしい気がする。プラスチックではなく銀のスプーンで食べているからだろうか。それだけではないような。
左側のキーマカレーも食べてみる。
コリアンダーの香り。ひよこ豆が入っている。こちらもおいしい。
そしてカツ。店員さんが「低温調理でじっくり火を通しておりますので、中の方がピンクでもご安心ください」と丁寧に説明してくれた。
衣はサクサクで、お肉はぎゅっとしているが柔らかい。
スプーンで切れることを発見し、カレーと一緒に一口ずつ大事に食べた。
残り半分くらいのところでついに隣のお兄さんが完食し速やかに退店。感謝。
椅子を少し右側に移動し、カウンターに近づくと、私は人間の姿を取り戻しカレーを食べることに集中した。
カレーが2種類以上ある時、自ずと自分の中で優劣がつくことが多い。こちらのほうが好みの味、という判断を脳が無意識に下す。
しかし、このあいがけカレーは優劣がつかなかった。
どちらもそれぞれおいしく、どちらも好み。
この後どちらかだけおかわりできるとしたら、選べないと思った。
次来てもまたあいがけを頼みたい。
あ、やっぱり次は中華そばを食べてみたい。
会計時、私は初めて「神田カレーバディカード」を提示した。
スタンプ10個で取得できるカードだ。
必死にゲットしたのに、今日までただ持っているだけで満足していたが、サイトで神田カレーバディの特典を確認したら結構いろいろなお店で特典を受けられると知った。(遅すぎる。)
「キッチンきらく」さんの特典は、お連れ様も含めて5%引き。ありがたい。
カードを出すと「バディさんですね〜!」と笑顔で対応してくださった店員さん。
バディさん…その親しみのこもった響きの嬉しさに一瞬時が止まった。
後で金額を忘れてしまいそうだったので念のためレシートをいただき、店を出る。
ぽーっとしながら歩いていると、またスタンプもらい忘れ!
あぶねー。今日は10メートルで気づけた。
すぐ引き返し、QRコードを読み取らせていただく。
バディさん…と頭の中で反芻しながらオフィスに戻った。
この日ランチしたお店
キッチンきらく
【いただいたメニュー】
あいがけカレーライス 1170円
カツ(ハーフ) 300円
🤝神田カレーバディ割引(5%オフ)適応→合計1397円