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達観処世術。
というコンテンツを紹介する
つもりはないのですが、
たまたま同じ時期に各界を代表するお二人が
達観とも言える発想で意見を
述べられていたのが印象的でした。
一人は、
少し前の『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』
における春風亭一之輔師で、
「高座でウケようがウケなかろうが、反省はしないし、
嫌なことがあっても気にしない」とうそぶいたうえで、
さらに言い放った、
「最終的に、もうみんな死ぬんだから、
と思いながら落語やってる」
という言葉。
「地球がパカッと割れてお陀仏だ、っていう感覚でやると
何も怖くない」とも言っていました。
なんか落語の登場人物のなかにも、
こんな考えの奴らがいそうな気もします。
いまひと方は、
2012年の第42回世界ポーカー選手権大会優勝の
プロポーカープレイヤーの杉原直哉さん
『FOOT×BRAIN』(番組10周年で紹介された
18年4月放送の回からのピックアップ)。
「負けたからって、人生が終わるわけじゃない」
は、人生の重大事でも使われることも多いでしょう。
そんな気持ちで平静を装いながら杉原さんは、
「そのなかで最善を尽くす」と集中します。
ユニークな説明で知られる「新明解国語辞典」(第三版)によれば
達観とは、
「細かい、つまらないことを超越して、
ものの本当に成り行く姿を見定めること」
と説明されています。
しかし、
自分の力ではどうしようもない窮地にあるとき、
最早「達観」にしか活路を見出せないこともあって、
私にも経験があります。