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現役人事が激推し!本当に役立つ「神人事本」15選

「このやり方で本当に正しいのだろうか?」

人事として、採用・制度設計・教育・労務対応…日々の業務をこなす中で、そんな疑問を抱くことはありませんか?

おっと、自己紹介が遅れました。私は中小企業で人事として、採用・制度設計・労務などの業務を担当しています。

人事として働く中で常日頃感じているのは、人事の仕事はとにかく幅が広く、常に新しい知識や、情報のアップデートが求められるという点です。

「もっと有効な採用手法はないだろうか?」
「制度設計のベストプラクティスってなに?」
「え?EXってなに?!」
「社員のエンゲージメントってどうやってあげればいい?」

そんな変化の激しい日々を過ごされている人事の皆様に、私が実際に読んで「本当に役立つ」と感じた「神人事本」 を厳選してご紹介します!

人事系書籍は、主に以下の6つのカテゴリに分けております。

  1. 人事全般シリーズ

  2. 採用シリーズ

  3. 人事制度シリーズ

  4. 労務シリーズ

  5. 組織開発シリーズ

  6. キャリアシリーズ

お好みのカテゴリからチェックしてもらえればと思います!それでは、早速行ってみましょう!!


①人事全般シリーズ

問いから考える人材マネジメントQ&A

人材に関わる基本から応用までの55の論点をコンパクトかつ具体的に解説した一冊です。

・なぜ賃金制度を変更するのは難しいのか?
・なぜ男女間には賃金格差が存在するのか?
・なぜ成果主義人事管理は上手くいかなかったのか?
・労働組合の存在は人材マネジメントに寄与しているのか?
・なぜ多くの企業がキャリア自律の推進に取り組んでいるのか?

あらためて、「なぜそうなっているのか?」という論点を理解することは人事という仕事をする上では抑えておくべきと感じます。

人材マネジメントの重要性を理解する意味でも、必読の一冊です。

人事で一番大切なこと

人事としては頭の痛い話ですが・・様々な会社で、「人事による失敗」が起きており、採用のミスマッチや定着率の低下など、うまくいかない人事施作による「失敗」を経験している会社が多いとのこと。

本書では、400社以上のコンサルティング経験を持つ著者が、よくある人事の失敗とその原因を詳しく分析し、失敗しない「人事ポリシー」の設定と運用方法を解説しています。

会社の土台となる「人事ポリシー」がしっかりしていれば、自社に合った制度設計や採用、育成、評価が可能になります。

会社組織の基盤ができることで、採用した人材が自社に合わなかったり、定着しなかったりといった失敗を防ぐことができる。

「人事とは?」という土台の考え方から理解したい人におすすめの一冊です。

図解 人材マネジメント入門

『図解 人材マネジメント入門』は、20年以上にわたり人事分野で実績を積んできた坪谷邦生氏が、その経験を基に人材マネジメントの基礎知識を体系的に解説しています。

各章は図解と文章でわかりやすくまとめられており、気になるトピックだけを選んで読むことも、全体を通して体系的に理解することも可能です。

さらに、本書は人事力検定の公式テキストとして、知識の定着と証明に役立つ内容です。検定合格者には認定証が発行され、履歴書にも記載可能です。

この一冊で、人材マネジメントの基礎から実践までをしっかり学び、人事のプロフェッショナルを目指しましょう。

クリエイティブ人事

本書はサイバーエージェントの人事責任者である曽山氏の一冊。

曽山氏は、「人事とは人の才能を活かして会社の業績を上げる仕事」だと考えていて、本書は人事担当者だけでなく、現場でリーダーとして奮闘している方々にもおすすめです。

当時、曽山氏は何よりも社員とのコミュニケーションを重視していたそうで、月に100人の社員と話すことを目標にしていたそうです。(100名とかすごすぎる)

また、それらの個人目標も実際に達成していて、まさに行動力の塊といえる方です。

ランチや飲み会にとにかく参加することで、彼らのプロジェクトや課題を理解し、改善の材料を収集することに努めていました。

曽山氏だからやれたことと片付けてしまえばそこまでですが、本書は人事があらためて原点回帰してやるべきことが詰まった一冊です。

②採用シリーズ

採用に強い会社は何をしているか

本書では、地方企業、有名企業、ベンチャー企業まで、さまざまな企業の採用成功事例を紹介しており、欲しい人材をアトラクト(魅了)し、辞退させない具体的な方法を解説しています。

  • 欲しい人材が思わず振り向く求人作成方法

  • 人事ブログ、SNSの効果的な活用方法

  • エージェントとのリレーション構築

  • リファラル採用を成功に導く取り組み

  • 採れる面接の進め方

  • 候補者の本音を引き出す質問事例

  • 内定辞退を防ぐための施作

  • 採用担当者に求められる資質について

本書は、初めて採用担当になる人や、現在の採用活動に課題を感じている人におすすめです。

採用を科学する。 計画・データ・仕組みで採用は変貌する

IT系企業を中心に300社以上の採用を成功に導いた採用のプロが作り上げた必読の一冊。企業が抱える採用の悩みを徹底分析しています。

「応募が少ない」「面接に進む人がいない」「選考途中の辞退が多い」など、採用の悩みはパターン化されています。

本書では、これらの課題に対する適切な改善策を紹介し、採用活動を前進させる方法がまとめられています。

『採用を科学する。』というタイトルのもと、データを根拠に論理的・効率的に採用業務を進める方法を解説。

採用計画、データ分析、仕組み化の3つのキーワードに基づき、体系的にまとめられた内容は、採用成功までの最短ルートを示しています。

採用に悩む全ての採用担当者に、今すぐ手に取ってほしい一冊です。

これで採用はうまくいく ほしい人材を集める・見抜く・口説くための技術

書評はこちらで書きました!

とくに候補者を「口説く」という行為に重きを置いた一冊です。

採用に関わる人は、一度は読んでおくべき本だと思います。

人材獲得競争時代の戦わない採用「リファラル採用」のすべて

本書のタイトルにある「戦わない採用」とは、リファラル採用(社員の友人紹介)のことです。

多くの会社が採用活動で利用している人材紹介や求人媒体などのレッドオーシャンな採用手法を見直し、所属している社員の協力を得ることが大切だと本書では解説されています。

本書では「リファラル採用」を推し進めるメリットをこのように挙げています。

  • 企業ブランドに共感した応募者が増える

  • 競合他社と競わずに採用が決まる

  • 採用コストを大幅に削減できる

  • 社員の定着率が高まる

  • 内部人材のキャリア開発が進む

  • 従業員のエンゲージメントが高まる

「リファラル採用」の基本から実践法、成功事例までが本書に網羅されています。

採用活動を効率化し、企業の競争力を高めるためには必読の一冊です。

「本当にほしい人材」が集まる中途採用の定石

著者は採用代行 マルゴト株式会社 代表取締役である今 啓亮氏。

350社以上の採用活動をサポートし、自身の会社も5年間でゼロから150人に急成長させた実績があります。本書では、そんな著者自身が経験してき採用におけるノウハウを徹底解説しています。

  • 採用者向けの広報活動の仕方
    自社の存在を知ってもらう方法

  • スカウト文章の書き方
    ターゲット人材に振り向いてもらうテクニック

  • 面接の仕方
    応募者に自社の魅力を感じてもらうための面接方法

「なんとなく人がほしい」という理由での採用活動では、優秀な人材には巡り合うことができません。

戦略的に動いて、必要なフェーズごとに的確な戦略で動くことが大切です。

採用活動がうまくいかない。何をすればよいか分からない。という人事採用担当者にとって、本書は必読の一冊です。

③人事制度シリーズ

スタートアップのための人事制度の作り方

スタートアップ企業では、大手企業とは異なる人事制度が求められます。評価や報酬の決定に悩むケースも多く、早い段階で適切な仕組みづくりが重要です。

本書では、 等級制度・評価制度・報酬制度 の3つに分けて、設計・導入・運用のポイントを具体的に解説。職種ごとの制度設計、新規採用メンバーの評価・報酬決定、自律的な成長を促す環境のつくり方、運用に役立つ資料・ツールまで、実践的なノウハウを紹介します。

嬉しい特典あり!
✅ スプレッドシートや関連資料の雛形を無料ダウンロード
✅ 社内説明会資料、Q&A、処遇条件変更通知書の事例付き

スタートアップだけでなく、人事制度を導入・見直しする企業にも役立つ一冊です。

人事評価報酬制度のつくり方

書評はこちらで書きました!

人事評価制度はしっかりとしたものが出来上がったとしても、運用こそ肝。

定期的なフィードバックやコミュニケーションが不足してしまえば、当然のように不満は生まれますし、機能はしないのだと思います。

どこまでいっても人と人。最終的にはコミュニケーションの頻度がものを言うのは間違いないですよね。

人と経営を支える人事評価制度を学ぶ上で、とても気づきの多い一冊でした。

④労務シリーズ

図解 労務入門

労務の基礎から実践までをわかりやすく解説。

本書は、労働法・就業規則・給与計算・入退社手続き・メンタルヘルス・ハラスメント対策など、労務に関する幅広い知識を、Q&Aや図解を交えて分かりやすくまとめられた一冊です。

年間業務カレンダーや提出書類一覧も付属しており、実務で役立つ情報がすぐに確認できます。

労務の現場では、日々の業務や法改正対応に追われがちですが、問題を未然に防ぐ体制づくりが重要。本書では、労務の原則を体系的に理解し、最新の知識を得る方法を紹介されてます。

初心者からベテランまで、労務担当者が実践しやすい形で解説しており、これからの労務管理に役立つ一冊です。

⑤組織開発シリーズ

なぜ人と組織は変われないのか

ロバート・キーガン氏の「なぜ人と組織は変われないのか」は、組織マネジメントに関する重要な問題提起をしている名著です。

著者は、変革を妨げる原因は、自己に潜む「強力な固定概念」だと指摘しています。

例えば、ある若い部長は権限移譲を目標に掲げながらも、自分で全てをこなそうとし、他人に頼らないスタイルから抜け出せませんでした。

これは「他人に依存せず万能でありたい」などの自己概念が彼の行動を制約していたからです。

キーガン氏はこの状況を「ブレーキを踏みながらアクセルを踏む」と表現し、こうした潜在的な自己欲求に気づくことが変革の鍵だと言います。

本書では、「免疫マップ」という手法を用いて深層の欲求を認知し、変化のきっかけを掴む事例が豊富に紹介されています。

人事担当者は必読の一冊だと言えるでしょう。

EX従業員エクスペリエンス

従業員エクスペリエンス(EX)とは、「社員が仕事を通じて得るすべての体験」のことを指します。

企業はEXを向上させることで、社員の意欲・満足度・幸福度を高め、仕事へのモチベーションや会社への愛着を強化します。

なぜ今「EX」が重要なのか?

EXを高めることで、社員が充実感を持ち、能力を最大限発揮できるようになります。

その結果、イノベーションや企業の成長が促進され、企業価値の向上につながります。人材が最も重要な経営資源となる現代において、EXの向上は企業の重要課題の一つといえるでしょう。

⑥キャリアシリーズ

シン・人事の大研究 人事パーソンの学びとキャリアを科学

本書は、人事の仕事とキャリアを科学的に解明し、現場のリアルをデータで示した一冊。私自身も本書を読んでみて、今後の「人事キャリア」を振り返る良い機会となりました。

人事は、賃上げや採用など「人と組織の課題」に取り組む最前線の仕事です。

本書の調査によると、多くの人事パーソンが「社内での評価の低さ」や「学びの時間の確保」に悩んでおり、成長の機会を見つけることが難しいと感じているそうです。)(私自身もそうかもしれません・・)

HRテクノロジーやグローバル化により、データ分析や異文化理解などの学びの機会が不可欠になっており、以前よりも人事に求められるスキルはどんどん高度化しています。

本書では、キャリアフェーズごとの課題と乗り越え方も示されており、主体的に成長する姿勢が大切だと実感しました。

人事は企業経営の根幹を支える仕事であり、成長し続けることが不可欠です。

そのためにも、日々の業務に追われる中で「どう学びの時間を確保するか?」が大きな課題だと感じました。自分自身の成長のために、意識的に学ぶ時間を作っていこうと思います。

人事系の本を網羅したいなら「人事図書館」がおすすめ

人形町にある人事図書館

人事図書館は人形町にある「人事パーソンの学び場」です。

2,000冊以上の人事領域を中心とした「本」を通して、学びを深めることができます。

また、様々な勉強会やセミナーも開催されており、まさに人事関係者のサードプレイスとして、利用者の方やスタッフさんと交流することもできます。

利用するには有料会員になる必要がありますが、24時間利用できるのと、本が読み放題、コワーキングスペースとしても活用できるので、コスパは高いと思っています。

また個人的には、様々な企業の人事の方や、人事のプロとして活躍されている方々と仲良くなれるので、「つながり」ができるというのも人事図書館の素晴らしいところですね!

気になる方は是非チェックしてみてください!!



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