のりさき

非HSPの僕が綴る、HSPの彼女。毎週1~2編更新。 僕 - UC Berkeleyを卒業、ソフトウェアエンジニアをなんとかやっている。 彼女 - UCLAで美術史を専攻、生粋のアーティスト。 どこにでもいるごく普通のカップルです。

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非HSPの僕が綴る、HSPの彼女。毎週1~2編更新。 僕 - UC Berkeleyを卒業、ソフトウェアエンジニアをなんとかやっている。 彼女 - UCLAで美術史を専攻、生粋のアーティスト。 どこにでもいるごく普通のカップルです。

最近の記事

ホンネ ~「気にしすぎ」とそれに付随する様々なこと~

「そんなの気にしすぎじゃない?」。何度も聞いた、このセリフ。なにか気になっていることを友人知人親戚両親に相談したときにこう返されたら、たいていはきっとイラッっとするに違いない。本人が真剣に悩んでいるのに、あろうことかその責任の所在をはっきりさせないまま、悩みをそのままそっくり本人に押し返して解決した気になって誰得よ。でもそんな彼らだって、HSPに対してはふとした拍子に悪気なくその言葉(もしくはそれに似たニュアンスの言葉)を口にするんだから、人間とは実に不思議な生き物であーる。

    • HSPの彼女: LINE (2/2)

      HSPの彼女にとってLINEは、自分が何か失礼なことを言っていないか、相手に誤解させるようなことを言っていないかなど、いろいろと考え込むことが多い連絡手段である。そしてまたLINE特有の問題のひとつに、「スタンプ問題」なるものがある。 LINEの最大の特徴のひとつに、スタンプという機能がる。LINE上でスタンプと呼ばれる画像を購入し(なかには無料のものもある)、相手との会話中にそれを自分のメッセージとして使用できるという機能だ。「こんにちは」や「ありがとう」といったよく使う

      • HSPの彼女: LINE (1/2)

        近年様々なメッセージアプリが乱立し、いまや電話などと並んで主な連絡手段の一つとして人々に使われている。そして2020年現在、日本で最も使用率が高いのはLINEである(※1)。前回話したようにHSPにとって電話はことのほか気を使う連絡手段なのだが、ではLINEはどうかというと、また違った理由で大変な労力を要するというのが、HSPの共通の認識である。 きっとLINEを作った人々の最初の目的は、電話ほど時間的な拘束がなく、でもEメールよりも手軽に早くやり取りができるものを、という

        • HSPの彼女: 電話

          彼女は電話が苦手だ。相手が誰であれ要件が何であれ、たとえそれが5分に満たない短いものだとしても、電話をするという行為そのものが彼女にとっては大変な作業なのである。 スマホが普及しLINEをはじめとした新しい連絡手段が浸透してきた昨今、私的用事で電話をする機会というのはめっぽう減ってきた。それでもやっぱりふとした時に電話は使うし、電話のみでしかできない問い合わせや予約などもある。そんな事があるたびに、彼女は毎回絶望的なムンクの叫びのような顔をしたのちに、あーあと言って意気消沈

          HSPの彼女: 予定を立てる ~美容院編~ (2/2)

          HSPにとって予定とは非常に厄介なもので、美容院ひとつ行くにしたって、その美容院を選ぶだけでも様々な苦悩がある。そしてその後も予定が終わるまで、当然ながら彼女の悩みの種は尽きないのである。 行くかどうか悩み美容院を決めたときと同じように、予約を入れる段階でも悩むことは多い。オンラインで予約ができる昨今、HSPにとって苦手な電話をせずに日程の調整ができるのはすごくありがたいのだが(電話が苦手なことについては、また今度詳しく書こうと思う)、ゆっくり物事を検討する時間があるだけに

          HSPの彼女: 予定を立てる ~美容院編~ (2/2)

          HSPの彼女: 予定を立てる ~美容院編~ (1/2)

          日常のなにげない予定を組むというものは、彼女いわく実に厄介なものらしい。一世一代の重要なものからすっぽかしても誰も気づかないような些細なものまで、カレンダーに書き込めるすべてのものは悩みの種であり、毎回かなりの気力と体力を消耗するのだ。 非HSPにとって普段の予定とは、ただ前もってわかっている用事であり、それ以上でもそれ以下でもない。その内容によって多少気の持ちようが変化することはあるが、なにか重大な用事でもない限り、そこに過度な緊張や興奮があることは少ない。自分にとって嬉

          HSPの彼女: 予定を立てる ~美容院編~ (1/2)

          HSPの彼女: はじめに

          僕の彼女はHSP。でも付き合い始めた頃はHSPであることどころか、HSPとは何かも知らなかった。彼女のHSPによる特徴はただただ彼女の個性や性格だと捉えていたし、それがほかの人と違っていたところで、もしくは一般的に少し変わっているとしたところで、まったく問題にはしていなかったし、気にもならなかった。でも関係を深めていくにつれて少しずつ、HSPがどんなものなのか、良いところも悪いところも学ぶことになる。 HSPとはHighly Sensitive Personの略で、直訳する

          HSPの彼女: はじめに