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フランスかぶれがK-POPに沼落ちした理由を解説してくれた1冊

この記事はメディアパルさん主催のお題企画「#アドベントカレンダー2021」あなたの「好きなこと」のイチ押し本 のために書きました。

企画主旨はこちら↓

2020年。それは私にとって、精神的にとてもつらい一年であった。

某ウイルスの流行により、不要不急の外出は制限されて同居家族以外の人と気軽に会うこともままならず、ストレスを発散するためのスポーツや文化的活動なども以前のようには行えなくなった。そして毎日耳に入ってくる憂鬱な数値や不安を助長するような言葉たち。そんな状況のせいで、私は強くストレスを感じていた。

そんな私の暗いおうち時間に一筋の光をもたらしてくれたのが、K-POPとの出会いであった。

もともと音楽は好きで毎日聴いていたけれど、K-POPというジャンルには関心がなく、TWICEもBTSも名前だけ何となく聞いたことがあるな、というレベルだった。

そもそも、若いころからフランスかぶれの私は、隣国である韓国の文化にはあまり興味もなく、フランス旅行の際のトランジットで降り立った以外にはその地を踏んだことすらなかった。

しかし、私と次男はとあるオーディション番組をたまたま観たことがきっかけで某K-POPアイドルグループに夢中になり、その後ほんの数か月のうちに友人たちからオタクと呼ばれる地点にまで到達したのだった。

まさに沼落ちというやつである。

毎日推しのSNSをチェックし、ありとあらゆる動画を観て、私のプレイリストの大半はK-POPになった。

ハングルを習い始め、韓国の歴史や文化についても勉強をし始めた。

そんなこんなで、Kポ沼の中で幕を開けた2021年は、前年に比べて本当に楽しいものになったのである。

私のオタ活についてはこちらのマガジンにまとめてあります。↓


しかしながら今までの人生で、フランスという国の文化に完全に魅了されたこと以外には、ひとつの対象にどっぷりハマったことがない私が、ここまでずぶずぶにK-POPに足を取られてしまった理由は何なんだろうとオタ活に精を出す頭の片隅でいつも不思議に思っていた。

そんな折、Instagramでフォローしている素敵な方たちのストーリーで、ばんばん紹介、拡散されていた書籍があった。

それが今回ご紹介する田中絵里菜著「K-POPはなぜ世界を熱くするのか」(朝日出版社)である。

私は「これを読めば私の沼落ちの理由を突き止めることができるかもしれない!」と思い、早速書店に駆け込んだのだった。

そしてページを繰る指が止まらずに、まさに一気読みした本書は、K-POPが世界的に認知され成功を収めるに至った社会的背景から、その独特なファンダムの在り方や拡散方法、そしてこれからのK-POP文化の展望に至るまで、K-POPというものを様々な面から分析した本当に読み応えある1冊であった。

そして、K-POPというまったく未知の世界に足を踏み入れた私が、どういう仕掛けに掛かり、どういう点に魅力を感じて、そのファンダムの一員になっていったかをわかりやすく解説してくれたのである。


K-POPファンはもちろん、何らかのビジネスに関わり、それを成功させたいと思っている人にもとても参考になる1冊だと思う。

年末年始、推しの音楽を聴きながら読んでみてはいかがだろうか?

おすすめです!

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新行内紀子(しんぎょうじのりこ)
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