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「一見さんお断り」の勝ち残り経営 (髙橋 秀彰)
(注:本稿は、2017年に初投稿したものの再録です)
レビュープラス(当時)というブックレビューサイトから献本していただいたので読んでみたものです。
京都花街のお茶屋の有り様を “日本的経営のToBe像” として取り上げた異色の経営本です。
とはいえ、ビジネス書としてはその論考が少々我田引水的で、自身の仮説に誘導する強引さを感じました。
「お茶屋」は、ニッチなマーケットを対象にした特異な経営形態で、その事業ドメインにおいてはひとつの成功モデルであることは確かだと思いますが、このビジネスモデルを一般の企業の経営の指南役とまで敷衍するのは「?」というのが正直な印象です。
(もちろん、視点を変えた“ヒント”としては有益な指摘ですが)
むしろ、本書の面白味は、普段接することのない花街の作法やそこでの暮らしぶり等を垣間見ることができる点にあるように思いますね。