バカボンのパパよりバカなパパ 赤塚不二夫とレレレな家族 (赤塚 りえ子)
(注:本稿は、2022年に初投稿したものの再録です。)
いつも聞いているピーター・バラカンさんのpodcast番組に著者の赤塚りえ子さんがゲスト出演した際に紹介していた著作です。
赤塚さんはギャグ漫画家赤塚不二夫さんの娘さん。
不二夫さん自身もハチャメチャでしたが、ご家族もかなり個性的で突き抜けたキャラクタだったようです。当然、再婚メンバーも含め、とんでもない暮らしぶりのファミリーでした。
家族の記録として、ともかく想像を絶するエピソードが満載のこの本ですが、それらの中から、両親の離婚を経て、りえ子さんが語る “赤塚ファミリー” の姿を一言で語ったくだり。
このフレーズは、絶妙ですね、お見事です。
晩年、赤塚不二夫さんは時折テレビの対談番組にも出演していました。
その姿は「真面目にギャグを体現している」という様で、本当に純粋な方なんだなと感じ入った記憶があります。最近目につく “他人を貶めて笑いを取る” やり方とは全く別次元の「天才的エンタメ・クリエーター」でした。
さて、本書に記されている赤塚不二夫さんの人となりの中から、私の最も印象に残った “ザ・赤塚不二夫” というべきエピソードを書き留めておきます。
これ、すごいことです。
後日、紛失した原稿が戻ってきました。それを赤塚さんからプレゼントされた五十嵐さんは、その時以来赤塚さんが亡くなるまでの35年間、ずっと大切に保管していたのだそうです。
このあたりも、本当に “純粋” な赤塚さんですね。