中世の罪と罰 (網野 善彦 他)
(注:本稿は、2020年に初投稿したものの再録です。)
ちょっと前に「中世芸能講義」という本を読んで、久しぶりに網野善彦先生の著作に手を伸ばしたくなりました。
本書は、網野氏をはじめ4名の中世史研究の大家の論考10編を採録したものです。
かなりマニアックなテーマを扱ったもので、正直取っつきにくい内容でしたが、強いてその中から私の関心を惹いたところを覚えとして書き留めておきます。
まずは、網野善彦氏が解説する「8 博奕」から。
博奕が、古くは7世紀末の文献(続日本紀)に登場し、さらに10世紀ごろからは「芸能」の一つと位置づけられ、江戸から明治・大正と連綿とその系譜が続いていたとは驚きです。
そして、巻末の桜井英治氏の解説のなかで、本書での議論を一部総括しているくだり。
こういう整理はとても分かりやすいのですが、本書内で開陳されている4名の泰斗の方々の論考は、正直、私の貧相な知識ではついていくには専門的過ぎました。
との点は、大いに首肯できるのですが・・・。
まあ、ともかく、時には日ごろ読まないようなジャンルの本に手を出すことは、(無謀なチャレンジで、玉砕するのがオチではありますが)できるだけ続けていきたいと思います。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?