ハーバードの人生を変える授業 (タル・ベン・シャハー)
(注:本稿は、2011年に初投稿したものの再録です)
M.サンデル教授の「ハーバード白熱教室」以来、ハーバードものがちょっとした流行になっていますね。
本書も、ついその今どきのタイトルに惹かれて手に取ったものです。
著者のタル・ベン・シャハー氏は心理学博士で組織行動論の専門家とのこと。内容は、著者のハーバードでの講義(ポジティブ心理学)のポイント紹介です。ポイントは52、それぞれに考え方とアクションが記されています。
それらアクションの中から、実践してみたいと思ったもの(私の場合、根がずぼらな性格なので、ほとんど実行できないのですが)を書き止めておきます。
まずは、感謝するということ。
これはノートでなくても、twitterでつぶやくことでも代替できそうです。
次に「習慣化」。
私も、これまでやってみようと思ってできなかったことはそれこそ山のようにあります。
そして、「失敗から学ぶ」ということ。
ちょっと趣旨は違うのですが、この「失敗」に関してはこういう興味深い指摘もありました。
こういう「安心できる環境」をつくることはとても大事ですね。ただ、この環境の構成要素は「人」ですから、これがまたなかなか難しいのでしょう。
さて、本書では、数多くの「ポジティブシンキング」に向けたTo-Doリストが紹介されていますが、それらの中で私が最も腹に落ちたののは、「プロセスを楽しむ」という言葉でした。
結果は結果でしかない、結果もプロセスの一部に過ぎない。だとすると「○○に向けてどうしたか」という「プロセスへの納得性」が最終的なゴールではないかと思うのです。
その流れではこういうフレーズもありました。
中村天風氏のいう「人生は、心ひとつの置きどころ」と同根の思想ですね。