(注:本稿は、2021年に初投稿したものの再録です。)
SNSのお薦めで表示されていたので気になった本です。
石橋湛山はジャーナリスト出身の政治家。
戦後、第55代内閣総理大臣の任に就きましたが、その在任期間は65日間という短さでした。
総理大臣としては自らの健康問題による全く想定外の退任でしたが、ジャーナリストとして、経営者として、政治家・主要閣僚として、教育者としての石橋氏の思想や言動には興味深いものがありました。
特に印象に残ったのは、石橋氏が立正大学学長として学生に対して語った言葉です。
そして、首相を辞した翌年の卒業生には、こう手向けました。
本書の帯には、「首相の格は任期にあらず!」と大書されています。
石橋氏を継いだ政権、そして最近長期在任を終えて退陣した政権を強く念頭において、保阪氏は本書の「おわりに」でこう記しました。